これからも弱者が非人道的なまでに切り捨てられる傾向がとまらない理由とは?
社会環境は悪化しており、誰もが生きにくい社会と化している。これは政権が変わったら解決するわけではない。これからもずっと弱者が切り捨てられる傾向が続いていく。場合によっては、非人道的なまでに弱者が切り捨てられる社会となる。弱者が苦しむ社会が続いていく。(鈴木傾城)
社会環境は悪化しており、誰もが生きにくい社会と化している。これは政権が変わったら解決するわけではない。これからもずっと弱者が切り捨てられる傾向が続いていく。場合によっては、非人道的なまでに弱者が切り捨てられる社会となる。弱者が苦しむ社会が続いていく。(鈴木傾城)
アメリカには「普通の人はここに立ち寄るな」といわれる危険なエリアがいくつもある。しかし、そういう場所にセックスワーカーたちがいる。 アメリカ・ロサンゼルスのフィゲロア通りの南ロサンゼルス周辺に位置する一部区間は、まさにそうした場所のひとつであり、ここもセックスワーカーが集まる場所として知られている。 このエリアは「The Track」や「The Blade」という通称でも呼ばれており、商業的なセッ […]
日々流れてくるフィリピンの貧困の報道に接していると「ボンボン・マルコスに変わったところで何が変わったわけでもない。歴代の政権と同じくフィリピンの貧困は放置されたままだ」と私も感じる。私自身はまだ同国の投資に対しては懐疑的であり続けている。(鈴木傾城)
ちょうど10年ほど前から日本の風俗嬢を取材するようになって100人から200人近くの女性と会ったように思うのだが、ふと彼女たちがまだ風俗の仕事をしているのかどうか気になることもある。 彼女たちが所属している風俗店はメモに記録を残しているので、それを見て確認すると、そもそも彼女の所属していた風俗店そのものが潰れてなくなっていたり、店はあっても女性のパネルは消えていることが大半だ。 ひとつの店に数年も […]
「闇バイト」による犯罪が多発し、関東広域で強盗が続出している。貧困層の増加とそれに伴う犯罪の増加は、社会全体の基盤を揺るがす。このまま愚鈍な政治が続くのであれば、貧困層の絶望はさらに深まり、闇バイトは定着し、治安の崩壊は進んでいくばかりと化す。(鈴木傾城)
若い頃、私がタイの歓楽街パッポンで追いかけていたのは、同年代の飛びきり美しいゴーゴーバーの女たちだった。当時の私には「美しい」というのは重要だった。歓楽街は美しい女たちが山ほどいる場所であり、私は美しさを貪欲に消費した。 しかし、やがて私は違和感を感じるようにもなった。「美しい」だけで評価するのは違うと叩き込まれた。実際に、誰もが振り返るほど美しい女と一緒にいても、外見だけではカバーできない欠点や […]
今後は「米が買えなかった、米が高い」とか、そんな悠長なことをいっている場合ではないくらいの食糧難と食料価格値上げがくるだろう。下手したら、先進国で餓死する人が続出してもおかしくない事態と化す。私たちは今、それくらいの危機に直面している。(鈴木傾城)
2024年9月27日。東京・歌舞伎町の「トー横」で、女子高校生ら3人に無許可で咳どめ薬などを配ったとして、22歳の男が警視庁に逮捕されている。いつも女装していて、パンダのデザインのリュックを背負っていたので、界隈からは「パンダ」と呼ばれ、本人も「パンダ」を自称していた。 女装はしていたのだが男としての性欲はあったようで、中学生や高校生にオーバードーズさせては、性的関係に持ち込んでいた。逮捕された時 […]
真夜中の歓楽街で国境を越えてセックスワーカーを追い求める男たちのことを「ハイエナ」と呼ぶ。 日本では非正規雇用が増えて男性が低賃金となった上に、30年以上も国を成長させることができない愚鈍な政治家が国力を低下させ、円の価値も下げてしまったので、国境を越えて女たちを追いかける日本人のハイエナは減った。 しかし、欧米先進国は違う。LCC(格安航空会社)が全世界を結ぶようになった今、欧米のハイエナはかつ […]
南アフリカは「世界最悪のレイプ多発国家」と称されることもあるのだが、この治安の悪い国で、2022年に逮捕された19歳の少年がいる。 シフィソ・ムクワナジという名前の男だったのだが、この男は2022年4月から10月の7か月間で、わかっているだけで6人のセックスワーカーを父親の経営する板金工場に誘い込んでは縛り上げ、レイプし、首を絞めて殺害していたのだった。 ムクワナジは殺した女性の遺体を板金工場の庭 […]
先日、歌舞伎町の大久保公園を歩いたら、やはり未成年らしき女の子が路上に立って、さりげなく客待ちをしていた。 本人は、携帯を見るために立ちどまっているというような風情だったが、大久保公園で女の子がじっと立ち尽くしていたら、それはもうストリート売春であると思われてもしかたがない。 取材であったとしても、彼女に話しかけるつもりはいっさいなかった。 大久保公園は私服の警官が見守っているうえに、炎上系のYo […]
シエラレオネは、西アフリカに位置する小国なのだが、その経済情勢と国の状況は非常に厳しいものとなっている。この国は、豊富な鉱物資源や農業資源を有し、ダイヤモンドや金、鉄鉱石、ボーキサイトなどの一次産品が主要な外貨獲得源となっているのだが、国民の経済情勢は最悪だ。 世界銀行のデータによると、国民の43%が絶対的貧困状態にある。そして、国民の92.7%が1日5.5ドル以下の生活を強いられている。 安全な […]
歌舞伎町で待ち合わせして会った大阪出身の彼女は、少し話すとすぐに関西人のアクセントがあるのに気づく。「東京に逃げてきて半年くらいになる」と彼女はいったのだが、「東京は思ったより大きい場所やけど、うちはやっぱ大阪のほうがええなぁ」といった。 その理由を聞くと、「なんか東京の男はみんなオカマみたいに見える。おじいちゃんもオカマみたい」といった。格好が女性っぽいというのではなく、「どうも、しゃべりかたが […]
反社会的な言動をしている男は、それが性格だからそうしているのではなくて、じつは脳の総表面積が平均よりも小さいことが原因なのかもしれない。 脳科学者は、行動・認知・感情などの制御で重要な役割を果たす大脳皮質の領域が、こうした男は萎縮していたことを発見している。さらに扁桃体、海馬、視床などの皮質下の領域も体積が小さかった。 要するに、反社会的な言動をしている男は、そういう性格なので問題を起こしているの […]
タクシン・シナワトラはタイを大混乱させ、国民を分断させ、あげくの果てにクーデターで国を放逐された人物である。娘であるペートンタンの登場は、ふたたびタクシンの政治が戻ってくることを意味する。またもやタイは、国民が分断して激しい衝突が起こるのだろうか?(鈴木傾城)
風俗嬢は、出稼ぎで稼いでいる女性が多いのだが、先日話を聞いたのは広島出身の女性だった。彼女は一ヶ月に10日ほど出稼ぎのデリヘル店に所属して、それから20日ほどは広島の自分のマンションに戻るという生活をしていた。 20歳の頃に結婚したのだが、夫は建設作業員で結婚してから1年で仕事を辞めてぶらぶら酒を飲んで暮らすようになってしまった。 そこから彼女が広島の流川でキャバクラやスナックなどの夜の仕事をする […]
タイの麻薬取締局(ONCB)は、2024年の現段階で北部6地区だけでも、すでにドラッグ関連での逮捕者が1,607人となっていることを報告している。 その6地区というのはチェンマイ、チェンライ、メーホンソン、パヤオ、ナーン、タークなのだが、タイでは北部国境地帯がドラッグの製造・密輸拠点となっているのは、50年以上も前から知られている事実である。 タイ・ミャンマー・ラオスの山岳地帯には、政府が管理でき […]
イギリスの『ザ・ガーディアン紙』のソニア・ソーダという女性コラムニストが8月25日に、イギリスではセックスワークという「性的搾取」が蔓延していると述べ、G7では「今後10年で女性と少女に対する男性の暴力を半減させることを宣言すべきではないか」と述べている。 そして、ソニア・ソーダはこのように書く。 「セックスワーカーは、他の女性よりも何倍も殺される可能性が高い」「セックスワーカーは他の女性よりも価 […]
最近、西成区あいりん地区で事件があった。47歳の男がスーパーマーケットで弁当とシャインマスカットを盗んでいたのを保安員に発見された。男は自転車で逃げようとしたときに、とめようとした保安官を怪我させていたのだった。 その際、男は男性と揉み合いになってカバンを落としたのだが、それを拾った女性からカバンを奪い取る際に、女性の指を骨折させる怪我もさせていた。男は逃げたのだが、あとになって警察に出頭してその […]
小説『背徳区、ゲイラン』はシンガポールの公認売春地区(Red-Light District)に立つセックスワーカーの話だが、この中には私が惹かれている女性をひたすら敵視する相手が何人か出てくる。 そのうちのひとりが「カーラ」という、とても派手な容姿をした女性だった。 この小説は、実際にゲイランで私が出会ったセックスワーカーの女性たちや、私の体験や、この当時に起きていた実際の事件などを組み合わせて作 […]
人々はまだ人工知能(AI)が、何か質問を打ったら答えを返してくれたり、絵を描いてくれたり、動画を作ってくれるような便利なツールと考えていて「たしかに役には立つが、それ以上のものではない」という感触を抱いている。 しかし、人工知能の開発に邁進している巨大ハイテク企業が見据えているのは、ゆくゆくは「人間と同等の知能を持つAI」であり、さらにその先にある「人類を超えた超知能AI」である。 このようにいう […]
2020年から2023年までは、パンデミックでアンダーグラウンドが縮小したり閉鎖されたりしていたので、私もアンダーグラウンドから離れて表社会のほうに顔を出していたりしていた。 さすがに表社会は、素晴らしく知的で、びっくりするほど有能で、人づきあいしても気持ちの良い人が多い。これまでアンダーグラウンドでは存在しないような、立派な志の人も多く、彼らを見ていると日本もまだまだ捨てたものではないと感動する […]
真夜中の街をふらふらと歩いていると、酔って千鳥足になった女性をよく見かける。あるいは、道ばたで座って寝てしまった女性もいる。歓楽街でこうした女性がひとりの場合は、たいていは見知らぬ男が品定めでもするかのように寄って声をかけて、女性をどこかに引きずって連れていく。 真夜中のラブホテル街でも、歩くことさえもおぼつかなくなった意識のない女性を抱えるようにして、男がホテルに連れていく姿もよく見かける。 最 […]
(1)からの続き 「ナイジェリア人の店長が脅すわけですか?」 「話し合いとかしたり、なだめたり、ちょっと威圧的にやってみたり。そういうのが、すごく上手な社長だったんですよ。その3軒目のお店は日本人の客はいらないといってました。なんでかっていうと、日本人だとすぐ交番に行かれるので、面倒くさくなるから。それだったら外国人のほうがいいっていってました」 それから彼女は意味ありげに笑った。 「まあ、でも交 […]
歌舞伎町を歩いていると、多くの黒人が客引きをしている。彼らの用語で客引きのことを「フライヤー」と呼ぶ。 フライヤーをやっている黒人の多くはキリスト教徒のナイジェリア人なのだが、インバウンドが活発になった2010年代あたりから、彼らは主に歌舞伎町にくる外国人相手に、ナイジェリア人が経営する「ぼったくりバー」に連れていくようなビジネスをするようになっていた。 このナイジェリア人が経営するぼったくりバー […]
詐欺師は凶悪な顔をしてやってくるのではない。甘い顔をしてやってくる。だから、最初は騙されるかもしれない。しかし、いったん問題を感じたら、そこからうまく逃げる能力を持たなければならない。うさんくさいもの、どうでもいいものにかかわったときはどうするのか?(鈴木傾城)