◆クラック(コカイン)に溺れたセックスワーカーの悲惨な人生はどういうものか?

トランプ大統領は、カナダ、メキシコ、中国から流入する大量のドラッグ、特にフェンタニル問題を背景に、これらの国々からの輸入品に対する追加関税を強行する方針を示している。 アメリカでは「ドラッグの密輸ルートを絶たなければアメリカの安全は確保できない」という危機感が高まっているのだが、そうした国民の懸念を受けて、断固としてドラッグの排除に乗り出したのがトランプ大統領だった。 トランプ大統領はメキシコやカ […]

政治が無能なので、日本はひたすら社会的劣化を繰り返して回復不能な国と化す

馬鹿な政治家がこれからも馬鹿な政治を続けていくのであれば、日本という国はひたすら社会的劣化を繰り返しながら貧しくなっていき、どこかで先進国から脱落してしまうはずだ。今の日本が向かっているのは、そういう世界であることを私たちは理解しておく必要がある。(鈴木傾城)

◆フランスは地下に潜った売春と大量に流入した移民が混じりあって奇妙なことに

2016年、フランスは売春禁止法(性的サービスの購入を違法とする法律)を施行した。男も女も両方罰する。初回の違反には1,500ユーロ以下、再犯の場合は3,750ユーロ以下の罰金を科すとされる。 同時に、セックスワークをおこなう個人を被害者として認識し、非犯罪化した。これにより、セックスワーカーを処罰する以前の法律は無効となった。もし、セックスワーカーが外国人の場合、それ以外の仕事を探すことに同意す […]

「どの価値感で生きてもいい」と個性を重んじるようになった社会で起きたこと

自由が尊重される社会では、次はどう動くのか、どう生きるのか、自分で何でも決めていい。しかし、代わりにその結果は自分ひとりが全面的に責を負う。何を選んでどう生きてもいいが、悲惨な結果になっても、結果はすべて自己責任となる。それは、実はとても苛烈で厳しい社会でもある。(鈴木傾城)

◆弱肉強食の資本主義の闇。3つのタイプの人身売買が社会から根絶できない理由

人身売買と聞くと、法が機能していない途上国で女性がいきなりさらわれて売春宿に放り込まれるというものだけを想像するかもしれないが、じつはそうではない。今の日本でも普通に人身売買がおこなわれていると言ったら驚くだろうか。 たとえば、ホストが女性にどんどん貢がせ、売掛《ツケ》を負わせ、それをネタにして風俗店に売り飛ばして売上を搾取するのも、完全に人身売買である。スカウトが女性を強引に口説いて風俗に落とし […]

◆東海の撮り師は、逮捕されるまでに600回から800回もの盗撮をおこなっていた

スマートフォンの普及に伴い、盗撮による逮捕件数は増加している。 警察庁の統計によると、2023年の全国の盗撮行為の検挙件数は約5,737件、2024年に至っては約6,933件と過去最多を記録し、そのうち約8割がスマートフォンを使用しておこなわれたものだった。 さらに、スマートフォンが本格的に普及しはじめた2010年以降、盗撮検挙数は10年間で2倍以上に増加しており、今後もその傾向はとまらない可能性 […]

奴隷を奴隷のままにしておく方法。いつの時代でも為政者はそれをやっている

自分が奴隷化しているのに、それがわからないということはありえるのだろうか。奴隷が、奴隷と気づかないで奴隷的人生を生きるというのはありえるだろうか。もちろん、ありえる。奴隷を奴隷のままにしておく方法がある。いつの時代でも為政者はそれをやっている。(鈴木傾城)

◆鶯谷を拠点にしたセックスワーカーの中には、その日暮らしの発想の女性がいる

歌舞伎町で働くデリヘル嬢のひとりが「たまに鶯谷に呼ばれることがあって行くんですけど、鶯谷の駅は降りるだけでもちょっと抵抗がある。だって、女性ひとりがそこで降りたら絶対に風俗嬢だと思われるから」と言っていた。 私はそれを聞いて「たしかに」と思ったのだが、じつは同じことは男にも言えて、この駅を男ひとりで降りると「この人は風俗を利用するに違いない」と邪推されているようにも思える。 そういうわけで、鶯谷は […]

トランプ政権の対外支援事業停止。フィリピンにとっては国家存続の危機となる?

2025年1月24日、米国務省は既存の対外支援事業をほぼすべて停止し、新規支援も一時停止するよう、政府関係者や世界各地の米大使館に指示している。アメリカの国益にかなっていないものは、容赦なく切り捨てられるだろう。フィリピンのような同盟国にとっては、結論によっては国家存続の危機となる。(鈴木傾城)

◆途上国では妊娠したセックスワーカーの自殺が多い。死亡原因の13.5%が自殺

途上国の女性は、日本では想像できないほどの極貧の中でセックスワークに追いやられるのだが、そうした国ではコンドームの使用率も低いし、女性も避妊薬を飲めるわけでもない。その結果、意図せぬ妊娠の確率は非常に高い。 食べていけないのでセックスワークをしているのに、妊娠してしまう。それは絶望的な状況であるのは私たちも想像できる。 2024年に発表された研究によると、低・中所得国における妊婦したセックスワーカ […]

老老介護。日本の社会の裏側で高齢者が高齢者を看る過酷な日常が広がっている

高齢者が高齢者を看る組み合わせは「老老介護」と呼ばれる。介護疲れや将来への悲観などが原因とされる親族間での殺人や無理心中事件は、この10年間で少なくとも計437件あったことが判明している。老老介護による極度の心身の疲弊で妻や夫を殺してしまう事件が広がっているのだ。(鈴木傾城)

◆2025年。風俗に女性を堕とすスカウトも「トクリュウ扱い」で厳格な処分となる

闇バイトの蔓延で、警察当局はトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)を重点的に摘発するようになってきている。トクリュウは拠点を固定せず、SNSや秘密裏のルートを通じて人材を集め、迅速かつ流動的に犯罪行為を展開する集団を指す。 その中で風俗店やキャバクラなどに女性を紹介するスカウトもトクリュウの一種であるとして逮捕が相次ぐようになっている。 わかりやすくいうと、スカウトは狙い撃ちだ。 2025年1月に […]

バンコクで逮捕されたアフリカの男たち。ハードドラッグの売買が広がっている

以前からよく指摘されていることだが、バンコクの歓楽街、特にスクンビット通りやナナ地区では、多くの黒人男性・黒人女性がたむろしている光景が見られる。彼らの多くはタイで合法・非合法を問わずさまざまな手段で生計を立てている。女性はストリート売春、男性はハードドラッグの密売をしていた。(鈴木傾城)

◆LGBTの風当たりが強くなるのだから、暴力を振るわれ、殺されるLGBTも出てくる

ドナルド・トランプ大統領の公約は「Agenda 47」に記されている。LGBTQ政策においては、特にトランスジェンダーに対して厳しい姿勢を示しているのが興味深い。これまでのバイデン大統領の政策をほぼ完全に否定する内容だった。 「Agenda 47」のLGBTQ政策の主な政策内容として、まず年齢に関係なく「性別と性転換の概念を促進するすべてのプログラムを中止する」ことが掲げられている。 これは、4年 […]

「自分の信じているものを信じない」という拷問で確証バイアスから逃れる?

自分がすでに抱いている考えや信念に合致する情報ばかりを積極的に取り込み、反証する情報や対立する証拠を無視する。それが確証バイアスだ。考える頭を持って生きている人は、誰もが無意識の確証バイアスを持っている。誰でも何か盲信しているものがある。確証バイアスとはそういうものなのだ。(鈴木傾城)

◆拒食症の女性に「あなたはとても痩せてるわね。ダイエットのコツを教えて」

イギリスで、拒食症で亡くなった女性の小さな記事があった。22歳のカリス・グラハムは、イギリス・カンブリア州ブランプトン出身の女性で、強い不安や抑鬱に苦しんでいた。彼女は回避・制限性食物摂取症(ARFID)を患い、食事や水分摂取を拒むことが多く、何度も入院を繰り返していた。 あるとき、限界に達した彼女は健康状態の悪化で病院に収容され、精神保健法の下で拘束された。しかし、それでも彼女は病院での9か月間 […]

イスラエルとハマスの停戦合意。しかし、77年間にわたる憎悪の歴史は続いていく

イスラエルとハマスのあいだには長年にわたる深い不信感があり、わずかな衝突が合意全体を崩壊させる可能性もある。今回はガザが壊滅的なダメージを受けていることもあり、ハマス側は立て直しに時間を要するかもしれない。しかし、77年間にわたる憎悪の歴史は続き、衝突は終わることがない。(鈴木傾城)

◆夢と成功のために性的搾取されるのを甘受するか、毅然と断って辞めるかの選択

米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが、中居正広という52歳の男を巡る女性トラブル騒動と、フジテレビの女性アナウンサーとの上納問題で、フジテレビの対応がコンプライアンスに則っていないと激しく糾弾している。 私自身はテレビにはまったく関心がないのだが、52歳の男性タレントが女性トラブルで約9,000万円の解決金を支払って示談した事件はかなり大きく報道されているので関心はないながらも知っている。 […]

貸金庫事件。銀行史上でも例を見ない大規模な内部犯行の動機はギャンブルだった

貸金庫から顧客60人の財産17億円ががなくなった事件で、女性行員が逮捕された。報道を通じて明らかになったのは、彼女が多額の借金を抱えて窮状にあえいでいたことだった。しかもそれは、FX取引や競馬などのギャンブルにのめり込んで多額の損失を重ねたという銀行員にあるまじきものだった。(鈴木傾城)

◆集団レイプが吹き荒れるスーダン。地獄というのは、あの世にあるわけではない

2024年4月23日に、スーダンの内戦の話を書いた。イスラム教徒とキリスト教徒の紛争、部族間の紛争、そしてアラブ民族と黒人系民族との紛争、さらに国家と反政府軍との紛争も入り乱れて、国内は完全なる無法地帯と化している。(ブラックアジア:地獄の内戦。スーダンで起きている内戦で、捕虜が一瞬にして銃殺される瞬間) そして今、問題になっているのが即応支援部隊(RSF)などの民兵による組織的な集団レイプ・性奴 […]

ジョリビー。フィリピンの国民食を提供する企業は東南アジアでも成功できるか?

フィリピンにおけるジョリビーの存在感は絶対的だ。「ジョリビーこそフィリピン人のソウルフード(国民食)だ」という人もいるくらいだ。それくらいジョリビーはフィリピン人の生活に定着している。最近このジョリビーが台湾やシンガポールにも進出しているというのを報道で知った。(鈴木傾城)

◆契約結婚。中東の男たちがインドネシアの若い女性と短期結婚するシステムの裏側

あまり知られていないのだが、インドネシアの首都ジャカルタから60キロ離れた「ある山岳地帯」では、観光シーズンになると数多くの中東の男たちが集まる。豊かな自然や涼しい気候で知られており、日本でいえば軽井沢のような扱いかもしれない。 しかし、中東の男たちの目的は避暑ではない。 彼らの真の目的は、現地のインドネシア女性との「契約結婚」である。この結婚は本来の結婚とは異なり、男性側が一時的に支払う持参金と […]

【動画】自分が生き残るために弱者を見捨てたり切り捨てたりする「能力」が求められる?

いまや、傷ついた人は「存在価値はない」と笑われるだけとなった。強者が公然とマウントを取ってあざ笑うのだ。弱肉強食化していく社会の中では、その中で活き活きと弱者を攻撃できるサイコパスのような人格に需要が生まれる。 この動画の文章記事https://blackasia.net/?p=45529

「自分たちは戦争に巻き込まれることはない」という無意識は正しいのだろうか?

日本は長らく戦争から遠ざかっているが、やがて日本も戦争に巻き込まれていくことがあっても不思議ではない。人類の歴史は戦争の歴史なのだから、次の戦争はかならずやってくる。日本人の「自分たちは戦争に巻き込まれることはない」という無意識は正しいのだろうか?(鈴木傾城)

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