CATEGORY 格差

日本でホームレスが減っているのを単純に喜んではいけない理由とは?

日本では1990年のバブル崩壊以後に企業が不良債権を抱えて身動きが取れなくなり、1990年代後半から求人を極度に減らし、非正規雇用をじわじわと増やす動きを加速させていた。 これを加速させたのが小泉政権なのだが、この時期にまともな仕事に就けない若年層が爆発的に増えていき、それが「格差問題」として認識されるようになった。 本来であれば、無収入の彼らは家賃すらも払えないので住所を失うところだったのだが、 […]

「誰でもできる仕事」をやっているのだとしたら、それは危険なことなのだ

日本ではバブル崩壊以後に非正規雇用が急拡大し、働いても働いても生活が楽にならずに追い込まれる人が増えてきた。2000年以後、こうした非正規雇用で働く若年層の経済格差が社会問題化した。 その次代の流れの中で何があったのかはこちらに書いた。(ダークネス:1971年〜1974年生まれは、自分たちは過酷な時代に生きる世代だと認識せよ) 非正規雇用の若年層は必死で働いているのだが、低賃金なので生活を支えるこ […]

フランスの反政府デモ。政治の閉塞は必ず最後には社会的暴力を生み出す

フランスのエマニュエル・マクロン大統領はフランスで最も権威のある大学であるパリ第10大学(パリ・ナンテール大学)を卒業したエリートだ。 もともと聡明だったマクロンは14歳の頃に出会った美しき女教師ブリジットに恋して身も心も一心同体と化して聡明さに磨きをかけた。 大学を卒業してからも道を誤ることもなく出世街道をひた走り、最後に行き着いたのは名門ロスチャイルド&Cie銀行だった。 そして、ロスチャイル […]

あなたは家賃を払えなくなって催告書を突きつけられたことがあるか?

2018年11月29日。大阪市西成区で43歳の男が逮捕されている。この男は「路上で強盗に襲われてカネを奪われた」と警察に通報して、大家には「そのせいで家賃が払えない」と説明していたのだが、これが嘘の強盗被害だった。 「強盗に遭ったと言えば大家が同情して家賃の支払いを待ってくれる」と考えて、嘘の強盗被害をでっち上げて警察に被害届を出していたのだった。供述が曖昧だったので、警察が追及したところ、嘘であ […]

金が貯まらないのであれば、最後まで働き続けることが唯一の選択肢

すでに超絶的な格差社会になっているので、一般人はもはや上の上を見ても仕方がない。フォーブスに載る富裕層のランキングは、億を超えて兆の単位にまで到達しているのだが、普通の人は資産が兆の単位に到達することはない。 給料所得だけで兆単位の資産を築ける人は皆無だし、実業家であってもやはり兆単位の資産を築ける人は72億人の人口でも10人に満たない。 一方で、年間所得370ドル(約4万円)以下の絶対貧困と呼ば […]

棺桶部屋に金網部屋。香港の極限的な住環境はこれからも改善されない?

香港の貧困層の住環境は凄まじくひどい。香港は狭い土地なので、人口が密集すると「空間」がどんどん貴重なものになっていき、カネがない人間は「空間」が持てないのである。 その結果、どうなったのか。 貧困層はもはや畳一畳の空間くらいしか持てなくなった。2013年にはブラックアジアでこのような記事を上げている。(ブラックアジア:先進都市「香港」で暮らす貧困層の、劣悪で問題のある住環境) 広大な土地のある国の […]

低賃金化・社会の高度化・性の自由化で不安定になった女性たちが苦しむ

ここ数年で、鈴木傾城は身体を売る女たちと接する機会を増やしている。今でもこの試みは続いている。(ブラックアジア:野良犬の女たち(ストリート売春、そして流れ者の女)) そして、以前から統計データで分かっていたことが、女性たちの必死で生きている姿から浮き彫りになっていることに気づいた。それは、学歴の問題だ。彼女たちの中には高学歴の女性もいるにはいるが、高学歴の女性が堕ちるのは主流ではない。 やはり、学 […]

シェアハウスはあってもいいが、そのスタイルは自然ではないと強く感じる

どんなに貧困に堕ちたとしても、私が絶対に選択しないのはシェアハウスだ。国土交通省はシェアハウス(貸しルーム)をこのように定義している。 『プライベートなスペースを持ちつつも、他人とトイレ、シャワールーム等の空間を共用しながら住まう賃貸物件で、入居者一人ひとりが運営事業者と個室あるいはベッド単位で契約を結ぶもの』 シェアハウス市場調査2013年版を見ると、シェアハウスは全国に約3000軒ほどあるのだ […]

社会環境が悪化するほど「金持ちが長生きして貧困層は早死にする」となる

米ライス大学とコロラド大学ボルダー校の共同研究では、アメリカ人の寿命は1930年代は59.85歳、ざっくり言えば約60歳だったのだが、これが2000年代になると77.1歳になっており、70年で驚異的な寿命の伸びが確認されたという。 しかし、悲しいことがある。 1940年代生まれの富裕層と貧困層の寿命を分けると、貧困層の寿命は圧倒的に短くなっており、最大では富裕層よりも12年も早く亡くなる。 同じ結 […]

身分制度は、頂点にいる人たちには「楽しい制度」であることに気づけ

数年前、「1%の金持ちと99%の貧乏人」の存在が強調されて、世界で経済格差が凄まじく広がっている実態が問題になったことがあった。最近は、もう誰もこの「1%の金持ちと99%の貧乏人」の問題を口にしない。 この問題は解決したのか。 まさか。現在は世界で経済格差がどんどん広がっていて、もう富裕層と低所得層の乖離は埋められないほど大きなものになってしまっている。解決するどころか、問題はどんどん拡大している […]

経済格差から健康格差へ。シングルマザーは健康的にも精神的にも壊れる

経済格差は健康格差をもたらす。経済的に不利な状況にある人であればあるほど健康にも不利なのだ。 貧困が解消できないために、身体の具合が悪くても肉体を酷使する仕事にしか就けないこともある。そうすれば健康を害しやすく、悪化させやすくなる。 病気になっても貧困であれば医師にもかかれない。市販の薬も買えない。 貧困であれば栄養が行き届いた食事をすることができず、体力は極度に衰えていく。貧困であればエアコンを […]

人生100年時代に突入しつつあるが、それが悲惨な高齢者を生み出す

リンダ・グラットン氏は『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略』において、「人の平均寿命は伸び続けており、2107年には主な先進国では半数以上が100歳よりも長生きする時代に入る」と予測している。 実際、その予兆はある。 「グラクソ・スミスクラインはシンクレア教授と共に1000億円規模の研究開発と臨床実験を行っており、いよいよ人間の寿命を20年から30年近く延ばす研究が佳境に […]

スラムを撤去しても、貧困問題が解決しない限りインドには未来がない

インドの商業都市ムンバイは、都市中心部を取り囲むように広大なスラムが林立していることで有名だ。 そのスラムは「ダラピ」と呼ばれているのだが、そこは一度入ったらどうやって抜けたらいいのか分からなくなるようなスラムである。 インドは中間層が増えてきて、ショッピングモールで家族で買い物をするような層が増えているのだが、その陰で数十年前と何一つ変わらず極貧の中にあって、スラムで呻吟している家族も膨大に存在 […]

「正しい子宮から生まれて来たか」で格差が決まって埋められない現実

日本財団は「子供の貧困対策を取らなかった場合はどうなるのか」という点に関して、「子供の生涯所得が減る」「政府の税収も減ってしまう」という二点に問題が発生することを報告している。 しかし日本だけではなくアメリカもそうなのだが、この格差が社会に問題をもたらすと警鐘が鳴らされ続けているにも関わらず、問題を解決するのは難しい。 その理由は明らかだ。現在の資本主義の構造からして、格差の是正はほぼ不可能だから […]

這い上がりたい人間がドヤ街にいては絶対にいけない理由がある

ホームレス寸前の貧困に堕ちれば、ドヤ街にでも行って、仲間を作って、いろんな情報をもらいながら更生の機会を狙えばいいと考える人もいるかもしれない。 日本には「山谷・寿町・あいりん地区」という三大ドヤ街がある。ブラックアジアではそのすべてのドヤ街を記事として取り上げている。 ・東京・山谷 ・神奈川・寿町 ・大阪・あいりん地区(釜ヶ崎) どのドヤ街も、私は折に触れて訪れているのだが、あいりん地区はドヤ街 […]

「ネットカフェに日雇い」は、決して消えてなくなったわけではない

就職できない多くの若者は、引きこもりとなって親のスネをかじっている。こうした若者は35歳から統計の対象から消えてしまうのだが、35歳を過ぎて彼らが急に働けるようになるのかと言えばまったくそうではない。 35歳まで働かなかった人間は、もはや自分が働けるという自信が喪失している。 仮に自立しようと考え、勇気を振り絞ってどこかに面接に行っても「今までいったい何をしていたのか」と詰問されて最初から落とされ […]

好きでもない仕事を長時間せざるを得ない状況で要領が悪ければ破滅に向かう

2018年5月25日、日本政府は「働き方改革関連法案」を賛成多数で可決したのだが、この法案に盛り込まれた「高度プロフェッショナル制度」を巡って怒声が飛び交う騒ぎとなった。 高度プロフェッショナル制度とは、年収1075万円以上の人間を労基法による労働時間の規制の対象から外し、残業代も支払わなくても良いという制度である。 これに懸念が示されているのは、「いずれ対象の年収がどんどん下げられていくのではな […]

◆社会底辺の貧困層を統計として捕捉するのが難しい理由とは

日本はホームレスが少ない国であると言われている。国が把握しているホームレスは約5000人から6000人程度しかない。 昔はホームレスすれすれの労働者が大量に集まっていたドヤ街である東京の山谷も、大阪あいりん地区も、同時に寂れてしまっている。 どちらの街も、もはや暴動が起きるほど労働者とホームレスでむせ返っていた時代を想像することすらできない。歩いているのは年金と生活保護費を搾取されている老いた高齢 […]

◆スキッド・ロウ。格差社会アメリカで貧困層が集住する場所

アメリカは世界最大の先進国であり自由の国でもあるが、激しい競争社会でもあり格差の国でもある。国民のほとんどは、協調よりも競争をモットーにしている。だから、その結果もまた甘んじて受け入れる。 野心と運と向上心に溢れている人には、アメリカ以上にエキサイティングな国はないのだろう。 才能があれば、どこまでも上り詰めることができる。そして、他の国では考えられないような報酬を受け取ることもできる。 たとえば […]