CATEGORY 格差

「無職」か「極貧」か「自殺」か……。もはや日本国民は限界にまで来ているのだ

現代の日本社会は、まるで若年層に次の3つの選択肢から好きなものを選べと言っているように見える。「無職」を選ぶか「極貧」を選ぶか「自殺」を選ぶか。このような閉塞的な社会は、これからもずっと続いていくのかもしれないが、もはや日本国民は限界に達している。(鈴木傾城)

私たちは優しさや、相互理解や、のんびりとした幸せな時間をかなぐり捨てた

グローバル化が加速していく中で、私たちは優しさや、相互理解や、のんびりとした幸せな時間をかなぐり捨てた。とにかく自分が豊かになることばかりをめざし、自分の権利だけを主張する社会を築き上げた。いくら競争しても勝てないのに、ずっと競争させられる時代に入った。(鈴木傾城)

転落。今は普通に生きるということ自体が貴重な状況になりつつある時代なのだ

「転落」にはいくつも理由がある。それは1つや2つではない。本当にたくさんの理由がある。重要なのは、その理由が分かっていても、それが避けられるとは限らないということだ。些細な失敗で転落することもあるし、突如として不幸が襲いかかって転落することもある。自分が招いた転落もあれば、他人に突き落とされる転落もある。(鈴木傾城)

転落したのではなく、最初から努力も向上心もなく社会のどん底に落ちる人もいる

知能に問題があるわけでもないのに、本当に「何もしない何もできない人」が世の中にいる。そういった人たちの一定数が、必然的に貧困に落ちていく。しかし現代社会は、それを指摘するのは一種のタブーでもある。「救済できない人がいる」というのは不都合な事実なのだ。(鈴木傾城)

グローバル化と多文化共生は最後に何をもたらすのか? 衝撃の結末を理解せよ

「グローバル化」というのは何かというと、企業が安い労働力を求めて外国に出ていくことである。「多文化共生」というのは何かというと、企業が安い労働力を外国から連れてくることである。安い労働力が満ち溢れる国は貧困が満ち溢れる国である。最後には悲劇が待っている。(鈴木傾城)

「親ガチャ」や「正しい子宮から生まれて来たか」という言葉から見る経済格差

資本主義ではどのような施策がなされるとしても、格差は是正されないという現実を知っておく必要がある。格差問題は「誰かが何とかしてくれる」わけではない。個人の努力で埋められないほどの巨大な格差が開き、何も持たない子供たちは溜息をつく。「親ガチャで失敗した」と……。(鈴木傾城) You need to be logged in to view the rest of the content. お願い L […]

貧困増大で日本人が考えなければならないのは「日本をどうするか」ではない?

もはや国に頼れる時代は完全に終わった。そして日本は、本格的に貧困者が増える事態が避けられなくなっている。全体を見れば、社会構造は貧困に向かっている。そうであれば、もう「貧困を抜け出すにはどうすればいいか」という議論は終わったと言っても過言ではない。(鈴木傾城)

たったひとつの社会的不利が、どんどん人生を悪化させていく残酷な現象もある

今は何とかうまく生きていても、私たちはいつでも何らかの問題を1つ抱えることで、社会のどん底にまで堕ちる危険にある。たった1つの不運がどんどん苦難を呼び、深みに落ちていく。それを避けられればいいが、誰もが幸運に恵まれているわけではない。(鈴木傾城)

迫りくる貧困スラムの登場。格差が広がる日本で「新たなスラム」の誕生は近い

60代、70代以上の世代は「山谷・釜ヶ崎」と聞けば、もう反射的に労働者が道ばたに転がる暗黒の地域を思い浮かべるだろうが、今の若い世代は「山谷・釜ヶ崎」と言われても場所も歴史も何も知らない。行政が歴史の暗部を消したのである。日本の行政はホームレスが嫌いなのだ。(鈴木傾城)

今後、どん底に生きる人たちは「シェア(共有)」が選択ではなく強制と化す

シェアは最先端のスタイルのように見えるでの若者がそれに飛びついている。しかし私はシェアが新しいスタイルとはまったく思っていない。まずシェアが「社会のどこで成り立っているのか?」を考えて欲しい。シェアは、常にどん底に生きる人たちの社会で成り立っているのだ。(鈴木傾城)

教育の荒廃も「経済格差」から生まれ、それが日本社会そのものを荒廃させていく

日本人が日本いつまでも先進国であると思っている。そうだろうか……。非正規雇用者、ニート、引きこもり、生活保護受給者がどんどん増えていることを見ても分かる通り、今後は日本の底辺層は想像以上に増えていき、それが日本の標準的な光景になっていく。(鈴木傾城)

年金で生活できないというのは、すべての日本人が現実として受け入れるべき

国民からしてみたら、「40年も国民年金をかけ続けたのだから、老後が年金で暮らせないのはおかしいではないか」と思う。しかし、政府は国民年金を次のように考えている。「最低限の生活は国民の自助努力によって達成すべきであり、国民年金はそれを補助するためのものである」(鈴木傾城)

「生活保護を受けた方がいい」と言っても、頑なにそれを嫌がる人がいる理由

生活保護を申請しない人は大勢いる。様々な理由や事情がある。私は明らかに生活保護を受けた方がいいと思う人には大勢会ってきている。しかし、私はアドバイスをする資格すら自分にあるとは思えなかった。当事者の心境は、端から見ている第三者には計り知れないほど深く暗い。(鈴木傾城)

先進国であっても貧しい人は増え、途上国であっても豊かな人が増える時代へ

経済的な動きから観ると、もう先進国の人間が一方的に有利だというのはない。現代社会で起きているのは、たとえ先進国で生まれても持たざる者が大多数になって「先進国=豊かという概念が消える」動きでもある。途上国でも豊かになる人は豊かになり、先進国でも貧しくなる人は貧しくなる。(鈴木傾城) You need to be logged in to view the rest of the content. お […]

あなたは困窮した人を助けたことがないというのは間違い。立派に助けている

ホームレスの人を見かけたからと言って、誰も助けずに通り過ぎるのは、人々は冷たいからではない。人々は他人事のように思っているからではない。ホームレスの人を助けるとしても、ホームレスはひとりではない。助けても助けてもキリがなく、自分の力ではどうしようもない。貧困に苦しむ人たちを見て「何とかしてあげたい」と思っても、自分にできることは限られている。しかし……(鈴木傾城)

日本は自由な社会だから、何でも好きな仕事ができると思ったら大間違いだ

日本でも「学歴」がないと、それだけで職業選択の自由は大幅に制限される。「日本は自由な社会だから何でも好きな仕事ができる」と思ったら大間違いで、学歴で職業は区分けされている。場合によっては正社員にもなれない。職業選択の自由があるというのは幻想で、そんな自由はない。(鈴木傾城)

絶対貧困が増え、膨大なストリート・チルドレンが街を覆い尽くす国も出てくる

日本人のほとんどは、ストリート・チルドレンに揉まれた経験がない。そのため、彼らを無視できない心境になる。無視したくても、それを上回る執拗さと粘り強さであなたの施しを求めてくる。あなたが誰かひとりに施すと、それ以上の子供たちがあなたを取り囲む……。(鈴木傾城)

日本に極度の貧困は起こり得ないという前提は果たして本当に正しいのか?

日本人は「日本で極度の貧困は発生しない」と考える。しかし、政治的混乱、経済悪化、社会保障費の大削減、福祉劣化、インフレ、暴動、預金封鎖、戦争、超巨大地震など「絶対に起こらないだろう」と思われていることが起きたら、想像を絶する貧困が広がるかもしれない……。(鈴木傾城)

どん底には「何もしたくない。誰かが俺を何とかしろ」という他力本願の人もいる

貧困と格差が渦巻く社会のどん底(ボトム)には、そこから何とか這い上がりたいと必死で努力しても力が及ばなかったり、様々な不運が襲いかかってやむなく転がり落ちてしまったり、病気だったり、心身に障害を持っていたり、子供の頃から見捨てられていたりして苦しんでいる人たちがいる。しかし、ただ「面倒くさいので自分から何かしたくない。何もしたくない。だから、誰か俺を何とかしろ」と思って何もしない人もいる。(鈴木傾 […]

ボトム・オブ・ジャパン(日本のどん底)。日本の絶望は深く広がっている

日本のどん底(ボトム・オブ・ジャパン)は広がっている。中国発コロナウイルスによって、こうした「どん底」はさらに広がっていく。近日中に、『ボトム・オブ・ジャパン(日本のどん底)』という書籍を出します。発売されたら改めて周知します。是非、手に取って下さい。(鈴木傾城)

日本も戦後の高度成長期を迎える前は絶対貧困が放置されていたことを忘れるな

日本も相対的貧困の層が全世帯の16%を超えるようになっているのだが、コロナの混乱によって日本経済が縮小していけば、相対的貧困の貧困のレベルがどんどん落ちていくのは避けられない。たとえば、現在の貧困層や無職者をかろうじて相対的貧困に踏みとどまらせている生活保護制度や年金制度が、受給者の増加を嫌って大幅に額を減らされたら、どうなるのか。(鈴木傾城)

コロナで人口の15%が絶対貧困に。彼らが選ぶ2つの選択が社会混乱を引き起こす

日本人が貧困に堕ちると、その多くは「一生懸命に働く」ことで何とか危機を脱することができると思う。今のところ、一生懸命に働くことで報われることが多い。それは正解である。ところが、途上国ではうまくいかない。すでに人々は一生懸命に働いてきた。自分の置かれた環境の中で、私たちの思う以上に途上国の人々は働いている。信じられないほどの安い給料に、信じられないほど劣悪な環境の中で、それこそ地を這って必死で働いて […]

コロナショックの不況で日本政府が困窮者を救えないなら貧困地区が誕生する

中国発コロナウイルスによって日本人全体が貧困化していくのに、ハイセンスな街ばかりできても仕方がない。需要があるのは、ボロボロでも安いアパートがひしめき、貧困層を相手にした激安の食材を売る店があり、屋台が安い一品を売ってくれて、汚れた服を着ても誰も文句を言わない同じ貧困層が住んでいる地区だ。(鈴木傾城)

どこまでの社会環境の悪化が自分の限界なのかは、よく知っておく必要がある

人間は堕ちるところまで堕ちても、自殺しない限りは「仕方なく」でも生き続けることになる。だから、今まで清潔で安心な環境で生きていたとしても、いざとなったら誰でも路上生活者となっても生きることができるのかもしれない。しかし、誰でも「ここまで堕ちたくない」と思うレベルがある。自分にとっては、それがいったいどこまでなのか……。多くの人たちが、そういうことを考えなければならない時がやってきている。(鈴木傾城 […]

病みやすい低所得層にとって、どんな精神安定剤よりも抜群に効くものがある

低所得層は病みやすい。それは栄養価が偏っているか不足しているからでもある。しかし、そもそも栄養が足りなくなるのは、その前にカネが足りないからである。カネが足りないと、どうしても生活のいろんなところに歪みが生まれてくる。ギリギリで生活しているので、出費が嵩むと途端に経済的な問題が起きる。家賃に追われる。電気・ガス・水道・電話代が足りなくなり、どうやって金を工面するか、必死で考えないといけなくなる。食 […]