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◆メーサイ。ブラックアジアの隠されたテーマは売春ではなく貧困の女性だった

私は1986年からタイのスラムや歓楽街に沈没するようになり、当初は何も知らずに女性とつき合っていたのだが、やがて彼女たちの背負っているものが見えてくるようになってきた。 そこにあったのは、貧困だった。 『ブラックアジア売春地帯をさまよい歩いた日々』は、すべて貧困の女性を書いた話であり、ブラックアジアの隠されたテーマは売春ではなく貧困であったことに気づいた読者もいると思う。 私自身は、ごく普通の中流 […]

◆ポルノの表現者であるソアナ・ゴンサレスは、時代の転換の最前線にいる女性だ

アルゼンチンが生んだ「官能の申し子」が、ソアナ・ゴンサレスだ。アルゼンチンでは、彼女の名を知らない男はいないかもしれない。 OnlyFansというアンダーグラウンドの世界で、もっとも稼いでいるモデルのひとりとして知られているのが彼女である。 すでに30代を過ぎているのだが、その魅惑的な肢体は衰えを知らない。むしろ、「年を重ねるごとに磨きがかかっている」とファンは絶賛する。彼女自身も、このように豪語 […]

◆表社会は性的スキャンダルですべてを失う。地位ある男は素人の女に近づくな

アンダーグラウンドの男は性的に放縦だろうが、乱脈だろうが、変質的だろうが何だろうが、べつに誰に何を言われるわけでもない。 アンダーグラウンドというのは、そういう世界なのだから、それが普通なのだ。もちろん、未成年に手を出したり、レイプしたりするようなケースはさすがに逮捕されるが、不倫くらいで糾弾されることはけっしてない。 しかし、表社会の男たちは不倫ひとつで吊し上げられる。それで仕事も、地位も、名誉 […]

◆「結婚生活を続けるのは、自分を殺し続けることだった」と話す池袋の風俗嬢

日本では結婚が減っているのだが、結婚しても3組に1組が離婚するのが現実だ。この統計は、厚生労働省が公表するデータにも表れている。2023年の婚姻件数は50万件程度と過去最低水準に近く、一方で離婚件数は約18万件に達している。 離婚の背景には、多くの要因が絡んでいる。経済的な理由、価値観の不一致、夫婦間のコミュニケーション不足、不倫、さらには家庭内暴力などの深刻な問題もある。 離婚は、もはや珍しくな […]

◆札幌ガールズバー爆破。ガソリン放火攻撃の手口はこれからも日本で広がるのだ

2024年11月26日の午後3時過ぎ、札幌市中央区南5条西3丁目にあるススキノ交差点から約50メートル南の雑居ビルの2階で、突如として爆発とともに炎が噴き出し、そのビルの2階に入るガールズバーが一瞬にして地獄絵図と化した。 このガールズバー『ミリオン』は、カウンター越しに女性が接客をおこなう飲食店で、女性たちはバニーガール姿の従業員で知られる人気店でもあった。 炎上したビルから路上に逃げ出した人々 […]

◆SNSは少女から自尊心や自己肯定感を奪い、ペド犯罪者と引き合わせるものだった

オーストラリア議会上院で、16歳未満の子供によるSNS利用を禁止する法案が可決されている。インスタグラム、TikTok、スナップチャット、X(旧Twitter)、フェイスブックなど、広く利用されるSNSプラットフォームが対象だ。 教育目的の利用が想定されるYouTubeは適用除外とされているのだが、事実上、ほぼすべてのSNSが16歳未満の子供には禁止されると考えていい。 それぞれのSNS運営会社に […]

◆マリファナ入りクッキーは、強烈なものより効き目がマイルドなほうが危ない?

タイ政府は2022年にマリファナを解禁した。それからというもの、錯乱した外国人の飛び降り、交通事故、未成年の吸飲と、問題が噴出して「タイ政府はなにをやっているのだ」と良識ある国民からも周辺国からも責められている。 しかし、いったん開いたパンドラの箱は、そう簡単に閉められない。マリファナの栽培でビジネスをすることを覚えたタイ人と、なにがなんでもマリファナを吸いたい外国人が、そう簡単に法令遵守するとは […]

◆ホストクラブが売掛金を禁止すると宣言したのは、良心があったからではない

この寒い中、まだ大久保公園周辺には若い女性が立っている姿を見ることができる。彼女たちの4割はホスト絡みの売春だ。(ブラックアジア:寄生虫の意図に従って行動するカマキリと、ホストに騙されて貢ぐ女性の共通点) ホストクラブの売掛金(ツケ)システムは、長年にわたり社会問題となってきた。高額な利用料金の売掛による借金を背負った女性が、その返済のために風俗に売り飛ばされたり、売春を強要されるなどの事例が後を […]

◆ボニー・ブルー。オーストラリアで「国外追放しろ!」といわれている女性

ボニー・ブルーというイギリス出身の「アダルトコンテンツ・クリエイター」をやっている女性が、オーストラリアで物議を醸している。「オーストラリアから出て行け!」と罵られている。 いったい彼女は何をやったのか。 彼女はオーストラリアのクイーンズランド州に居住している25歳の女性なのだが、現在は「OnlyFans」という成人向けプラットフォームを利用して活動している新しいタイプのポルノ女優である。 「非常 […]

◆香港の新聞が大久保公園を取り上げた。いよいよ中国人が日本人女性を買う時代に

愚鈍な政治家どもは30年も日本を成長させることができず、少子高齢化も放置したので日本社会は構造的な貧困スパイラルと堕ちるばかりとなっている。いまや「若い男性は闇バイトで強盗、若い女性は路上で売春」という世界が現れた。 そして、いよいよ香港の名だたる新聞であるサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が「アジアの新たなセックスツーリズムの中心地、東京」と題し、この現象を赤裸々に報じるようになった […]

◆犯罪発生件数は年間約20万件のフィリピン。最近は日本人を狙った強盗も多発

私はフィリピンが好きだが、治安はけっしていいわけではない。特に首都マニラでは、スリや強盗、詐欺などが頻発し、人影のまばらな場所ではピリピリとした緊張感を感じるほどだ。 タクシーに乗っても警戒心は解けない。そもそも、タクシーの運転手も信用できるのかどうかわからない。気をつけろとはいわれるが、個人の努力で対処しきれない部分もある。 フィリピン、特に首都マニラにおける強盗事件は近年増加傾向にあり、外国人 […]

◆セクシャルウェルネスは裏社会に生きる女性には「性的防衛」となると思う理由

女性の性交痛は、男が考えている以上に多い可能性がある。女性の8~22%が生涯のいずれかの時点で経験するというのだが、『第4回ジャパン・セックス・サーベイ2020』によると実態はもっと多いように見える。 調査によると、「セックス(性交渉)のときに痛みを感じることがありますか」という質問に対して、女性の62.4%が「痛い」と回答している。この数字は、8~22%という数字よりもはるかに高い。 性交痛とい […]

◆日本人が日本人を拉致する事件。海外で一番信用できないのは同じ国の人間だ

2024年11月6日。タイの歓楽地パタヤで、うさんくさい2人の日本人が逮捕されている。日本人が、日本人を恐喝して逮捕されるという事件だった。警察は2人が寝ていたホテルの部屋に踏み込み、どちらもその場で身柄を拘束した。 この事件の詳細を見てみると、ふたりの男はかなり暴力的かつ非人道的なことをしており、容疑者が逮捕されて詳細があきらかになると、地元メディアをも巻き込んで大きな話題となった。 現地のロー […]

◆子供にかかわる仕事につく人の性犯罪歴を確認できる日本版DBSに足りないもの

静岡で60代の塾講師の男が、知り合いの少女にわいせつ行為をした上に、裸の写真を撮影したとして逮捕されている。富山県では県職員が中学生にSNSで裸の写真を要求したとして逮捕されている。 茨城県では、塾の教室長が女子生徒の服の中を盗撮しようとして発覚し、逮捕されている。山形県では34歳の教諭が学校内に小型カメラを設置し、13歳未満の子供たちを盗撮した疑いで逮捕されている。 東京都では専門学校から実習生 […]

◆「女の肉体は俺の快楽のための道具だ」という危険な考えかたに至るプロセス

内閣府男女共同参画局が出している令和6年版『男女共同参画白書』に、不同意性交などの被害の統計が掲載されている。これによると、女性の8.1%が不同意性交等の被害にあった経験があるという統計が出ていた。 加害者は、交際相手、元交際相手、職場の関係者、配偶者など、大多数は被害者が知っている人となっており、まったく知らない人からの被害は10.0%だった。90%は知っている相手から加害を受けている。 しかし […]

◆抑圧的なイラン社会。アザド大学で下着姿になった女性の気持ちはよくわかる

イランでは「服装警察」と呼ばれる当局があり、女性の服装について非常に厳しい規則を敷いている。特に髪を隠すヒジャブの着用は義務とされ、わずかにでも髪が露出していると罰則の対象になることがある。 彼らは公共の場や街頭で女性の着衣を監視し、規範に従っていないと判断すれば、その場で「指導」がおこなわれる。指導は勧告にとどまらず、しばしば罰金や拘留といった厳格な処罰に至ることも少なくない。 2022年には、 […]

◆ディエンビエン省・広西チワン族自治区・雲南省の山岳地帯にある人身売買の闇

ベトナムの地方では、いまだに人身売買が根強く存在している。ディエンビエン省は、ベトナム北部にあるラオスと中国の国境に近い地域で、人身取引の温床となっているのは、アンダーグラウンドの人間たちのあいだではよく知られている。 ディエンビエン省では2017年以降、この省だけで約300人以上の行方不明者が報告されており、その大半が女性・少女だった。そして、ディエンビエン省では75%の世帯が貧困層である。 彼 […]

◆タイに劣るとされていたフィリピンのレディーボーイたちもいよいよ覚醒か?

かつて、フィリピンのレディーボーイ(バクラ)は美的な評価において、タイのレディーボーイに比べて「劣る」といわれていた。 それもしかたがなかったかもしれない。タイは、長年にわたってレディーボーイ文化の中心として確立されていた歴史がある。整形技術や美容サポートも発展していたため、タイは世界中のトランスジェンダーからも注目されてきた。 さらに、タイの観光業が成長する中で、レディーボーイの存在も文化的な観 […]

◆日本もいずれドラッグまみれに。貧困で自暴自棄に陥る若者が増えるのだから

この世には堕ちてはいけない「落とし穴」が山ほどある。しかし、まるで吸い寄せられるように、その落とし穴に堕ちていく人間がいる。ドラッグは、社会の裏側にぽっかりと開いた深い深い「落とし穴」のひとつである。 それは、誰もが「落とし穴」であることはわかっている。もし、自分が中毒になってしまえば、それで人生が終わると知っている。一時的な快感や現実逃避を求めて手を出してしまう人が後を絶たないが、その代償は非常 […]

◆夫が自分の妻をしばしば薬物で無力化し、72人の男にレイプさせていた異様な事件

自分の妻を薬物で意識朦朧の状態にさせて、他の男にレイプさせる。それを10年に渡って繰り返していた男が逮捕された。あまりにも異様で衝撃的な事件だが、そんな事件がフランスで起きていた。 ドミニク・ペリコという男は、妻ジゼル・ペリコを10年近くに渡り、しばしば薬物で無力化し、インターネットを通じて知り合った複数の男を自宅に呼んで、深く酩酊した状態の彼女をレイプさせていた。 警察の調査によると、ジゼルはこ […]

◆セックスワークや裏の世界で生きるならトラウマ・コントロールは必須だ

統計的には現れていないのだが、売春や風俗にかかわる女性の自殺は多い。自殺にまで至らなくても、リストカットやオーバードーズなどの自傷行為や、アルコールやドラッグの依存なども多い。タトゥーやピアスやスプリットタンなども、自傷行為のひとつだと述べる人もいる。 私が知り合った女性の中にも、タトゥーやピアスまみれの女性もいたし、オーバードーズしていた女性もいた。彼女たちは、いろんな意味で苦悩を抱え、起きた出 […]

◆男が風俗嬢のカネを盗み、風俗嬢が男のカネを盗む。その先にあるのは何か?

歌舞伎町では、やらずぽったくり詐欺をする女性が何人か暗躍しているので有名だ。彼女は出会い系で客を募り、客がついたら歌舞伎町のレンタルルームに連れ込み、男がシャワーを浴びているあいだに、男の財布や現金を盗って一目散に逃げるという手口を使っていた。 歌舞伎町を全力疾走する彼女の姿は何度か目撃されている。 こういう手口は、タイのヤワラーに沈没していたときにはよく聞いた。今の日本でこういうのが広がっている […]

◆貧しい女性に人生を教えてもらった私は、贅沢して生きるような生活は選べない

私が社会に出てからしばらくすると、時代はバブルに入った。振り返って思うと、それは異様な時代でもあった。 まわりでも、カネをばらまくように使ったり、旅行でも高級ホテルに泊まったり、ショッピングでブランド物を買い漁ったり、三ツ星ランクのレストランで食事したり、高級車を買ったりして、それを誇示するような人が大勢いた。 私自身は、ごたぶんに漏れず、バブルのさなかには投機的な株式投資をしていて、すでに同世代 […]

◆女の地獄ホンジュラス。15歳以下の少女の約4分の1が妊娠または母親となる国

日本人でホンジュラスといっても、どこにある国なのかよくわからない人も多いだろう。ほとんどの日本人はホンジュラスの人々とかかわることはない。 私はほんの一時期、アメリカやメキシコ、中米を旅したことがあって、ホンジュラスにも入り、ホンジュラスの女性ともかかわったことがある。ホンジュラスは山に囲まれた小さな国であり、産業はほとんどないにも等しい。 私がいた頃はそうでもなかったが、今ではギャングが横行して […]

◆アメリカの底辺でストリート売春に生きる黒人女性の人生とはどういうものか?

アメリカで長らく売春で生きてきた女性がインタビューに答えたりしているのだが、そうした女性たちの話を見聞きするのはとても興味深い。アメリカの黒人女性で、12歳からストリート売春をしていたという女性はどういう人生だったのだろうか。 ある女性がロングインタビューに答えている。 彼女はロニーという名前だった。カリフォルニア州ロングビーチの北側で生まれた彼女は「5人兄弟の末っ子として育った」と述べる。一見、 […]

◆ショーン・コムズの失墜。権力者が、その権力で性的欲望を遂げる時代の終焉

ショーン・コムズ(Sean Combs)は、アメリカの有名な音楽プロデューサー、ラッパー、実業家で、エンターテインメント業界で非常に成功を収めている人物であった。2024年9月、このヒップホップ界の大物音楽プロデューサーが逮捕された。 1970年にニューヨークで生まれ、音楽業界でのキャリアをスタートしたこの男は、1993年に設立した自身のレコードレーベル「バッド・ボーイ・レコード(Bad Boy […]

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