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◆映画『ヒルビリー・エレジー』今後も貧困層は這い上がることができない理由

ドナルド・トランプが副大統領候補として選んだのは、J.D.バンスという上院議員だった。1984年8月2日生まれの39歳なのだが、彼の半生は自伝『ヒルビリー・エレジー:アメリカの繁栄から取り残された白人たち』に描かれ、後にそれが名匠ロン・ハワード監督で映画化されている。 この映画を見てみた。 彼の住んでいたのはラストベルト(錆びついた工業地帯)と呼ばれる貧困地域で、彼もまた貧困層出身で、ドラッグ依存 […]

◆「いよいよ日本にもストリート・チルドレンが誕生していた」という認識を持て

最近、少し衝撃を受けたことがある。「ストリート・チルドレン」のことだ。ストリート・チルドレンというのは、孤児だったり、親に捨てられたり、貧困で家を持たなかったりして、路上生活を強いられている子供たちのことである。 かつては東南アジアにもストリート・チルドレンは大勢いた。1990年代後半のカンボジアも、中央市場(プサー・トメイ)の近辺にはボロを着たストリート・チルドレンがたむろして私にカネをねだりに […]

◆極貧の中で暮らす家族が、娘を「生き延びさせるため」に苦界に送り込む

今、カンボジアのセックスワークは完全にガールズバー(ファランのあいだではホステスバー)が中心になっている。タイでいうところのオープンバー・ゴーゴーバーに近い形態のバーである。 プノンペンには136ストリートと、その近隣のいくつかのストリートにこうした店が林立していて、そこに多くの若いカンボジア女性が薄暗がりで客を待っている。 プノンペンには、他にもマッサージ屋もあって、そこでも多くの女性たちが働く […]

◆老ハイエナの老いかたを考える。ハイエナは孤独死するくらいなら腹上死しろ

ブラックアジアはもう24年前から続いているサイトであり、当時の30代40代の読者はすでに50代後半や60代となっている。 初期のブラックアジアの読者は、ほぼ全員が東南アジアの歓楽街、いや歓楽街のもっとも暗い部分である背徳区(Red-light District)にどっぷり沈んでいたわけで、今でも社会からはぐれていたり、ひとり身であることが多い。 表社会の普通の男たちのように「サラリーマンになって、 […]

◆「知らないことの優位性」は語られないが、知らないでいることも生きる知恵だ

日本には風俗店が山ほどあって、風俗嬢も30万人くらいいる。そして、風俗業界は5兆円規模の市場であるともいわれている。この数字を見ると、かなり風俗嬢とかかわる男は多いような気もする。 正確な統計はないが、風俗嬢とかかわったことのある男は「全体の10%から20%程度ではないか」と述べている統計が多い。20%で算出すると、どれくらいの人数が風俗嬢とかかわっているのか。 総務省統計局の「人口推計(2022 […]

◆「頂き女子」の手口は東南アジア歓楽街の女性と同じで、やることが似てきた

男から金を収奪することだけを考えて色恋を仕掛ける女は、情報商材などで互いに手口を交換しているのだが、彼女たちの詐欺マニュアルを見ると、最初に「カネをくれそうな男を選別するのが大切」だと書いている。 どういう男が対象になるのかというと、「人に与えることを優先して考える」「与えてもらうことは考えてない」「困ってる女の子は助けたい」「お金は減るけどこの子が助かるならうれしい」「自分が救ってあげたい」とい […]

◆日本のアンダーグラウンドで本物のミソジニストがいよいよ登場すると思う理由

閲覧注意 アメリカには全米性的搾取対策センター(National Center on Sexual Exploitation)という団体がある。 この団体は、セックスワーカーがいかに暴力を受けやすいのかを報告しているのだが、それによると、「アメリカのセックスワーカーは、45〜75%が性的暴力を受ける」という結果となっていた。 セックスワークといっても室内のものから、路上に立って客引きをするものまで […]

◆大久保公園の女性に刃物を突きつけてレイプしていた男の登場は想定内だった

2024年7月2日、警視庁捜査1課は不同意性交の疑いでひとりの男を逮捕している。東京都三鷹市在住の理容師で、難波正秀(なんば・まさひで)という61歳の男だった。大久保公園でストリート売春をしていた女性をターゲットにレイプを繰り返していた。 この界隈で売春する20代の女性に声をかけてホテルに連れていく男は、60代が多いというのは秘かにささやかれていた。この男も60代であったのは、とくに驚くことでも何 […]

◆レイプされた女性が性的な服装をしていたら、それは女性も悪いという社会通念

私は長らくセックスワーカーと一緒にいることが多かったのだが、歓楽街ではことさら派手な服装をした女性や、極度に性的な格好をしている女性が大勢いて、それが当たり前になっている。 そうした女性と並んで歩いていると、彼女の注目を浴びる視線が尋常ではないものであることが隣にいる私にもわかる。もう、まわりの人たちが全員が全員、じっと彼女を「凝視」するのだ。 それこそ100人から200人ほどが、みんないっせいに […]

◆ブリアナ・ゲイ殺人。「男のように叫ぶのか、女の子のように叫ぶのか見てみたい」

2023年2月、イングランド北西部の街で、ブリアナ・ゲイという16歳のトランスジェンダーが殺されている。彼女はTikTokで顔出しをしていて、フォロワーも数万人抱えている人気の若きトランスジェンダーであった。 その、彼女が殺されたのでLGBT関連の殺人として大きな国際ニュースにもなった。 犯人は2名いたのだが、ひとりは少女、ひとりは少年で、どちらも15歳だった。この事件は今でも「強烈なまでのトラン […]

◆メキシコの地獄。新大統領もドラッグ・カルテルには何もできずに黙認か?

2024年6月2日、メキシコの大統領選挙でクラウディア・シェインバウム氏が勝利し、メキシコ初の女性大統領として10月に就任する予定となっている。 今回の大統領戦でもドラッグ・カルテル(麻薬組織)による暴力や政治家への攻撃が多発して、政治家本人やその関係者を含め、200人近くが殺されている。 本来であれば、こうしたドラッグ・カルテルによる凄まじい暴力は、メキシコ最大の社会問題であり、これを是正しなけ […]

◆トレイラー・トラッシュ。貧困から這い上がれないトレーラーハウスの住民たち

2020年、大統領に就任したジョー・バイデンは「貧困層の生活向上を促進する」と謳って社会的弱者に優しい政策を推し進めるはずだった。最近では「子供の貧困率を半減させた」と再選のためにアピールもしている。 本当だろうか? バイデン大統領の時代でアメリカの貧困層はそれなりに豊かになったのだろうか。 データを見ると、バイデン大統領が誇る「弱者救済」はまったく成し遂げられていないことがわかる。最近のアメリカ […]

◆ディープヌード。知り合いの女性のヌードをAIで作ってばらまく男たち

インド・ケーララ州のカサラゴドで、三人の若者が逮捕された。ふたりは21歳、ひとりは18歳だった。 彼らはAIアプリを使って村の女性150人以上のヌード写真を作成して、それを非公開のInstagramのアカウントにアップロードして、他のメンバーに見せていたのだった。要するに村で見かけた若い女性をかたっぱしから写真に撮って、それをAIでヌードにして、その写真を共有していた。 彼らが逮捕されたのは、彼ら […]

◆復讐のためのセックスワーク。「悪意」と「殺意」がある相手が背徳区にいる

東南アジアの背徳区(Red-light District)で、私はレディーボーイ(トランス・ジェンダー)と濃密にかかわろうとは思わなかった。 その理由はシンプルで、もともとレディーボーイたちに関心がなかったのが大きい。私は東南アジアのアンダーグラウンドの「女」たちにぞっこんだったので、レディーボーイには手が回らなかった。 そして、常に思っていたわけではないが、彼らのHIV(ヒト免疫不全ウイルス)キ […]

◆コロンビア人を激怒させたアメリカ人のハイエナ。しかしハイエナは困らない?

日本ではコロンビアのアンダーグラウンドのニュースが報道されることは、ほぼゼロに近いのでほとんどの日本人は知らないと思うのだが、今年4月にコロンビアでアメリカ人のやった行為が大きく報道されて国際問題になっていた。 コロンビアの第二の都市メデジンには多くの外国人向けのバーがあり、さらにエル・ポブラド地区のジェラス公園には、多くのセックスワーカーたちが集まっていたり、ドラッグの売買が行われていたりする。 […]

◆HIVも蔓延していく。しかし「この」知識があれば生き残れるかもしれない

日本の風俗は性病に無防備すぎる。ソープランドではコンドームなしの性行為が日常的に行われていたり、デリヘル等では精液を口で受けたりする。 こんな危険な性サービスが常態化していたのは、日本人は「病気にかかったら病気を治す」というのが常識として定着しているため、性病を持ったまま風俗を渡り歩く人が男女共に少ないからだと言える。 世界は違う。淋病にかかろうが、梅毒にかかろうが、尖圭コンジローマにかかろうが、 […]

◆自殺、ドラッグ、死因不明。たった3か月で4人のポルノ女優が立て続けに死んだ

ポルノ業界で、4人の女優が立て続けに死ぬという事態に直面している。4人ともそれぞれお互いに関係ない。「ポルノ業界に属している女性」というところだけに共通項がある。 それは何を意味しているのかというと、ポルノ業界そのものに女優を死に追いやる土壌があったり、ポルノ女優そのものが精神的に非常に不安定で最初からケアが必要な女性であったことを意味している。 今年、最初に悲劇となった女優は2024年1月6日に […]

◆真栄原社交街で働いていたある女性の告白。「新地は懐かしい」と彼女はいった

沖縄の真栄原《まえはら》社交街は、「沖縄の恥部」といわれた背徳区(Red-light District)である。 すでにここは閉鎖されて、かつて「ちょんの間」として機能していた建物の大半も廃屋と化し、かなりの部分が更地となっている。(ブラックアジア:真栄原(まえはら)社交街。「沖縄の恥部」と呼ばれた場所はもうすでに廃墟) この背徳区の全盛期は1960年代後半から1970年代だった。この広大な「ちょ […]

◆真栄原(まえはら)社交街。「沖縄の恥部」と呼ばれた場所はもうすでに廃墟

沖縄の「二大赤線地帯」として知られていたのは「コザ吉原社交街」と「真栄原《まえはら》社交街」である。コザ吉原については、こちらで現在の姿を紹介した。(ブラックアジア:コザ吉原。かつて沖縄を代表した背徳区は摘発され見捨てられてどうなったか?) 世間的にはコザ吉原のほうがよく知られているのだが、規模では真栄原の背徳区も負けていなかったようだ。 ここもコザ吉原と並んで、1945年から1958年までは本当 […]

◆コザ吉原。かつて沖縄を代表した背徳区は摘発され見捨てられてどうなったか?

沖縄にコザ吉原というところがある。戦後、沖縄はアメリカ軍の統治下に置かれたのだが、沖縄市(当時はコザ市)は嘉手納基地の存在により、アメリカ軍兵士・関係者が多く集まる場所となり、急速に発展し、多様な商業施設や娯楽施設が立ち並ぶようになった。その娯楽施設のひとつとして、コザ吉原がある。 沖縄の歓楽街は今でも那覇の辻だったのだが、当時は沖縄戦によって沖縄全域が甚大な被害を受けて、この時期の辻もまた壊滅状 […]

◆なぜアフリカでもウガンダ女性だけがこれほど人身売買されるのか、その衝撃の理由

バンコクやパタヤでは多くの黒人女性がストリートでセックスワークをしているのだが、この黒人女性の中にはウガンダからきた女性がやたらと多い。 タイではしばしばこの黒人のセックスワーカーたちが逮捕されているのだが、そのときに報道でも女性の国籍はだいたいが「ウガンダ」となっている。 数年前には39人の黒人女性が逮捕されたのだが、その多くはウガンダ出身だった。同じ頃、パタヤでも12人の黒人女性がストリートで […]

◆ドラッグ過剰摂取が起こすレイプ殺人。「錯乱して記憶がない」は証明できない

閲覧注意ドラッグを過剰摂取すると脳の働きに深刻な悪影響がくる。理性的な判断力が低下し、原始的な本能や衝動を抑制する力も消えていく。わかりやすいうと、「理性」の部分が欠落して「本能」の部分が残る。 脳の抑制機能が極端に低下し、本能的な欲求や衝動がむき出しになるので、ドラッグを過剰摂取する男のレイプ事件は「錯乱した状態」で起こされることが多い。 マリファナやヘロインはダウン系といって、その場にへたり込 […]

◆台湾の裏文化。ビンロウ売りをする刺激的な恰好の女性たちが減少している?

欧米では路上に立つセックスワーカーたちが非常に刺激的な恰好をして男を釣っている。イタリアでも、スペインでも、アメリカでも、ブラジルでも、ほぼ下着同然の女性が路上に立って車に乗っている男たちを誘う。 そして、話がまとまると男たちの車に乗り込んで、そこをホテル代わりにして性サービスを行う。わかりやすく、直接的だ。 こうしたストリートのセックスワークは、それこそ1000年も2000年も前から途絶えずに続 […]

◆海外出稼ぎシャルム事件。20代の日本女性の1%が海外で稼げると思ったら?

世間がまだパンデミックで陰鬱な状況にあったとき、インターネットではひとつのサイトが立ち上がっていた。そのサイトは「海外出稼ぎシャルム」や「オーストラリア出稼ぎエージェント」という名前で、日本人女性をセックスワーカーとして海外に派遣するサイトだった。 サイトでは「ワーホリ(ワーキングホリデー)は20代の特権、学んでバイトして旅行して月収500万円以上。オーストラリア出稼ぎ」とか「アメリカでホームステ […]

◆タイでは売春が違法だが黙認されている。それが彼女たちを苦しめる理由とは?

バンコクポスト紙に『危険にさらされるセックスワーカー』という、興味深い記事が掲載されていた。 タイでは今もセックスワークが真夜中の世界を彩っており、最近では中国人女性が「ここにいる99%の男はふしだら」とSNSで流して国際問題になったのも記憶に新しい。(ブラックアジア:中国人女性がバンコク歓楽街に立って「ここにいる99%の男はふしだら」と述べる) タイの首都バンコクは1980年代あたりから背徳の街 […]

◆セックスワーカー49人殺し。ロバート・ピックトンは典型的な死体加虐者だった

2024年5月31日、セックスワーカー49人殺しで収監されていた死体加虐者ロバート・ピックトンが他の受刑者に襲撃されて殺されている。この男は、セックスワーカーを拉致してレイプして殺害するのが好きな男で、さらに死体をミンチにしてソーセージに加工して近所の人に振る舞っていた。こういう死に方は、この男には相応しかったのかもしれない。 * * * 2025年3月6日 世界中、どこでもそうだが、ストリートに […]

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