◆拒食症の女性に「あなたはとても痩せてるわね。ダイエットのコツを教えて」
イギリスで、拒食症で亡くなった女性の小さな記事があった。22歳のカリス・グラハムは、イギリス・カンブリア州ブランプトン出身の女性で、強い不安や抑鬱に苦しんでいた。彼女は回避・制限性食物摂取症(ARFID)を患い、食事や水分摂取を拒むことが多く、何度も入院を繰り返していた。 あるとき、限界に達した彼女は健康状態の悪化で病院に収容され、精神保健法の下で拘束された。しかし、それでも彼女は病院での9か月間 […]
イギリスで、拒食症で亡くなった女性の小さな記事があった。22歳のカリス・グラハムは、イギリス・カンブリア州ブランプトン出身の女性で、強い不安や抑鬱に苦しんでいた。彼女は回避・制限性食物摂取症(ARFID)を患い、食事や水分摂取を拒むことが多く、何度も入院を繰り返していた。 あるとき、限界に達した彼女は健康状態の悪化で病院に収容され、精神保健法の下で拘束された。しかし、それでも彼女は病院での9か月間 […]
米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが、中居正広という52歳の男を巡る女性トラブル騒動と、フジテレビの女性アナウンサーとの上納問題で、フジテレビの対応がコンプライアンスに則っていないと激しく糾弾している。 私自身はテレビにはまったく関心がないのだが、52歳の男性タレントが女性トラブルで約9,000万円の解決金を支払って示談した事件はかなり大きく報道されているので関心はないながらも知っている。 […]
東南アジアの歓楽街は、まったく忖度のない世界だった。男は欲望のまま、自分の好きなタイプの女性に突進する。ただ、ほとんどの男は、その「好きなタイプ」というのは判で押したように決まっていて、99%は誰が見ても美しいと思う女性が「好きなタイプ」なのだ。 そのため、美しい女性は引く手あまたとなってプレミアがつき、そうではない女性は相手にされないので、どんどんディスカウント価格になる。ディスカウントしても、 […]
アンダーグラウンドの男は性的に放縦だろうが、乱脈だろうが、変質的だろうが何だろうが、べつに誰に何を言われるわけでもない。 アンダーグラウンドというのは、そういう世界なのだから、それが普通なのだ。もちろん、未成年に手を出したり、レイプしたりするようなケースはさすがに逮捕されるが、不倫くらいで糾弾されることはけっしてない。 しかし、表社会の男たちは不倫ひとつで吊し上げられる。それで仕事も、地位も、名誉 […]
内閣府男女共同参画局が出している令和6年版『男女共同参画白書』に、不同意性交などの被害の統計が掲載されている。これによると、女性の8.1%が不同意性交等の被害にあった経験があるという統計が出ていた。 加害者は、交際相手、元交際相手、職場の関係者、配偶者など、大多数は被害者が知っている人となっており、まったく知らない人からの被害は10.0%だった。90%は知っている相手から加害を受けている。 しかし […]
統計的には現れていないのだが、売春や風俗にかかわる女性の自殺は多い。自殺にまで至らなくても、リストカットやオーバードーズなどの自傷行為や、アルコールやドラッグの依存なども多い。タトゥーやピアスやスプリットタンなども、自傷行為のひとつだと述べる人もいる。 私が知り合った女性の中にも、タトゥーやピアスまみれの女性もいたし、オーバードーズしていた女性もいた。彼女たちは、いろんな意味で苦悩を抱え、起きた出 […]
反社会的な言動をしている男は、それが性格だからそうしているのではなくて、じつは脳の総表面積が平均よりも小さいことが原因なのかもしれない。 脳科学者は、行動・認知・感情などの制御で重要な役割を果たす大脳皮質の領域が、こうした男は萎縮していたことを発見している。さらに扁桃体、海馬、視床などの皮質下の領域も体積が小さかった。 要するに、反社会的な言動をしている男は、そういう性格なので問題を起こしているの […]
小説『背徳区、ゲイラン』はシンガポールの公認売春地区(Red-Light District)に立つセックスワーカーの話だが、この中には私が惹かれている女性をひたすら敵視する相手が何人か出てくる。 そのうちのひとりが「カーラ」という、とても派手な容姿をした女性だった。 この小説は、実際にゲイランで私が出会ったセックスワーカーの女性たちや、私の体験や、この当時に起きていた実際の事件などを組み合わせて作 […]
男から金を収奪することだけを考えて色恋を仕掛ける女は、情報商材などで互いに手口を交換しているのだが、彼女たちの詐欺マニュアルを見ると、最初に「カネをくれそうな男を選別するのが大切」だと書いている。 どういう男が対象になるのかというと、「人に与えることを優先して考える」「与えてもらうことは考えてない」「困ってる女の子は助けたい」「お金は減るけどこの子が助かるならうれしい」「自分が救ってあげたい」とい […]
セックスワーカーにとって、ストーキングしてくる男たちの問題は深刻だ。吉原のソープランドでもトップランカーの女性が殺されるという事件があったし、ガールズバーの女性もめった刺しされて殺される事件もあった。 夜の女性がこれらのニュースが他人事ではないのは、彼女たちにとってはストーキングされるのは日常であり、実にありふれたことであるからだ。 女性たちは接客の一環として接しているのだが、一部の男たちはそれを […]
プーチン大統領の過去を知っている人間は、次々と「抹殺」されているという話を聞いたことがある。それが真実かフェイクかは私にはわからないが、もし真実であってもさほど驚きはない。プーチン大統領ならやりそうだ。 小池百合子も、過去を都合よく脚色して生きていることが報道されている。彼女も、それを暴く人間や都合の悪い人間を次々と切り捨てて権力に固執しているので、プーチンと同類かもしれない。 他にも学歴詐称や出 […]
以前、性嗜好を変えるのは大変なことであり、それは不可能ではないかという話を書いた。(ブラックアジア:真夜中の公園で全裸になり変態行為で逮捕。誰にも理解されない露出症の行く末) 世の中には、法に触れてしまう性嗜好というのがあって、たとえば通りすがりの女性にいきなり全裸を見せつけるとか、公園で全裸になってたわむれるとか、女性のスカートの中をのぞくとか、そういうのはいくら本人が「性嗜好だ」といっても許さ […]
歓楽街は性病が蔓延している。とくに国外の歓楽街は性病まみれで、性器ヘルペスも、梅毒も、淋病も、HIVも、尖圭コンジローマも、トリコモナスも、カンジダも、毛ジラミも、ありとあらゆる性病がむき出しに存在している。 カンボジアで尖圭コンジローマを悪化させたセックスワーカーを見たときは、さすがの私も震え上がった。 インドの背徳地(Red light District)では、これらの性病とは別に、疥癬や肝炎 […]
タイは今ちょうど猛暑の真っ最中で、バンコクでも気温は40度近くになり、ここしばらくの最高気温は43度から45度あたりになりそうだという。例年を上まわる暑さで、激しいスコールが引き起こす災害も心配されている。 今の日本の凍えるような寒さの中では、この季節のタイの殺人的な暑さはピンとこないが、この季節のタイの尋常ではない暑さなのだ。暑さに慣れているはずのタイ人ですらも「耐えられない」と嘆く。 ところが […]
今はそうでもなくなってきたのだが、以前は私の知り合いの女性はほぼ99%は何らかのセックスワークにかかわっていた女性だった。日本でも多くの風俗嬢に会って話を聞いてきたが、たまに以前インタビューした女性から近況を知らせるメールをもらうこともある。 10年前に風俗嬢だった女性がまだ風俗の仕事をしていることもあれば、すでに風俗を辞めたという女性もいる。その中のひとりは風俗嬢を辞めたあとに昼職を何年か続けて […]
以前、新宿のホームレスが真剣に新聞を読んでるのを目にして、近づいて良く見ると競馬新聞だった。ところどころに赤や青のペンでしるしが付けてあったりして、この人が競馬にのめり込んでいるのが見て取れた。 この人がなぜホームレスだったのか、何も聞かなくてもそれだけで理解できた気がしたものだった。 事業家が金持ちリストに載ることはあっても、バクチ打ちが金持ちリストに載ることは皆無だ。ギャンブルは、それが仮想通 […]
私たちは常識から逸脱しないで暮らしているのだが、そうするとうまく生きられる代わりに刺激が得られなくなって退屈を感じるようになる。平凡は幸せなのだが、幸せは退屈なので、幸せが不幸に感じることになる。 そこで、常識から逸脱することによって刺激を感じ、生きていることを実感しようと考える人たちも出てくる。 とくに「性的な逸脱」は強い刺激が得られるので、それを求める人が必ず出てくる。そして、タブーは挑戦され […]
政府の『第16回出生動向基本調査(2021)』を見てみると、交際相手を望んでいるのに相手がいない未婚者の割合が出ていて興味深い。以下のようになっている。 20〜24歳:男性30.0%、女性23.7%25〜29歳:男性33.7%、女性23.5%30〜34歳:男性31.4%、女性28.2% 次から次へと恋人ができて、しかも同時に二股も三股もする若者がいる一方で、「恋人が欲しいのに、どうしても恋人がいな […]
フランスの社会学者エミール・デュルケムは、『自殺論』を書いている。 自殺に関して言えば「あなたはなぜ自殺したのですか?」と聞くことができないので、デュルケムは自殺者のさまざまな属性を分析して分類を計り、自殺には4つの種類があるということを突きとめた。その4つというのが以下のものだ。 1. 集団本位的自殺2. 自己本位的自殺3. 宿命的自殺4. アノミー的自殺 このうち、上から3つについて噛み砕いて […]
もう5年以上も前の話だが、ある太った風俗嬢が強烈なまでの他責思考でさすがに「誰も彼女を擁護できないのではないか?」と思ったことがあった。 出会う客はことごとく馬鹿だった、自分を雇っている風俗店の店長も馬鹿だった、同僚も馬鹿ばかりだった、彼氏は一人残らず馬鹿だった、親も馬鹿だった……と際限なく自分の関わった人間を罵倒し、すべての責任は「他人にある」と言わんばかりだった。 前の店では、自分が体調の悪い […]
世の中には女性に寄生することしか考えていない男が腐るように存在している。彼らはヒモと呼ばれているのだが、水商売や風俗に勤める女性たちだけでなく、ごく普通の女性でもヒモに多額の金を使われてしまって、どうにもならなくなってしまっているケースも多い。 ホストもヒモの一種だが、ホストだけではない。無職で何もしない男もいれば、チンピラもいれば、夢を語るだけで努力をしない男もいれば、最初から女性を騙すことを目 […]
ホストにハマった風俗嬢には何人か会ったことがある。こういう女性は「ホス狂」とも呼ばれているのだが、普通はどの女性がホス狂であるのかは本人が言わない限りはわからない。 しかし、取材で会った風俗嬢の女性が一瞬で「ホス狂」であると分かった瞬間もある。彼女のスマートフォンの待ち受け画面が担当ホストの写真だったのだ。金髪で、化粧したかのような顔に黒服。誰が見てもホストの格好である。 彼女はその写真の男が歌舞 […]
「私、本当はこのビジネスをしたくないし、田舎に帰りたいけど、子供を育てるにはお金がいるのでやめられない」 「セックスワークは好きじゃない。でも、私は借金があるのでやめられない。やめたら死ぬしかない」 東南アジアのあちこちの歓楽街で、知り合った女性の多くがそのように言って、落ち込んだり、泣いたり、ふさぎ込んだりする姿を今でも思い出す。 そういう話を聞いたとき、私はいつも「そうだな……。子供を育てるた […]
誰かに騙された。裏切られた。金を奪われた。面と向かって嫌いだと言われた……。こうした出来事は、ありふれた出来事であったとしても、本人にとっては激しいショックを覚える人生経験でもある。 ある人は知り合った女性と3年ほど付き合ったが、彼女は急に邪険な態度を取るようになり、「あなたのことは最初から好きじゃなかった」みたいなことを言うようになったと私に話したことがある。 心をえぐるような刺々しい言葉も投げ […]
『病み、闇。ゾンビになる若者、ジョーカーになる若者』を書く中で、何人もの若者と話をしたのだが、そこで私がずっと引っかかったのは彼らが言う「毒親」という言葉だった。 「うちの親は毒親だった」「親ガチャに失敗して毒親だった」 彼らの少なからずが、そのように吐き捨てた。毒親というのは、子供を罵倒したり、DV(家庭内暴力)を振るったり、子供が何をしようがまったく無視(ネグレクト)したり、逆に子供の一挙一動 […]
死ぬほどストレスを抱えながら風俗の仕事で働いている女性はかなり多い。無理解な男、犯罪気質な男、暴力的な男、変質的な男、不潔な男……と、ありとあらゆる危険な男が姿を現すのがこの世界なのだ。 いくつかのSNSを見ても、そこはまるで呪詛のように客としてやってきた男たちの悪口が書き綴られている。そうやって吐き出さないと女性たちは精神的に持たないのだ。しかし、それでもストレスが溜まり続け、ある臨界点を超えた […]