ポルノ業界で、4人の女優が立て続けに死ぬという事態に直面している。4人ともそれぞれお互いに関係ない。「ポルノ業界に属している女性」というところだけに共通項がある。
それは何を意味しているのかというと、ポルノ業界そのものに女優を死に追いやる土壌があったり、ポルノ女優そのものが精神的に非常に不安定で最初からケアが必要な女性であったことを意味している。
今年、最初に悲劇となった女優は2024年1月6日に24歳で亡くなっている。彼女は2018年に19歳でポルノ業界に飛び込んだのだが、ハイティーンであったことと、激しく臆しない性行為を見せつけたことで、またたくまに人気女優となっていった。
映像に残されている彼女の姿は、大胆に性を謳歌する奔放な女性のように見えた。ところが、実態はまったくの逆であった。
彼女が業界内で直面する課題やセクハラや性的虐待についてぶちまけたのが2023年の秋だった。彼女はセックスワーカーの権利を擁護し、彼女自身も初期の頃に性的嫌がらせや虐待を経験したことを率直に語った。
「彼らは私を雇ったら何でもできると思い込んでいました。私は性的嫌がらせや虐待に遭い、家に帰ってお風呂に入り、そして泣いていました」
彼女は5年間、そうした業界の闇に耐えながら仕事をしていたのだった。しかし、こうした経験によって彼女は精神的に限界に達した。うつ病、強迫性障害、気分変調症などの重大な精神的健康問題に直面して治療を受けていた。
こうした自分の問題と業界の吹き荒れるセクハラをすべてぶちまけた数ヶ月後、彼女は自宅で自殺した。遺書は残されていなかったが、彼女の自殺の原因がポルノ業界から受けた5年間の精神的ダメージであったのは状況から間違いない。
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