日本が機能不全に陥るのは2040年。日本の単身高齢女性の貧困はもっと深刻になる
高齢単身女性の貧困率は44.1%に達する。ざっくりいうと、2人にひとりの高齢単身女性は貧困ということになる。これは、30年以上も日本を成長させることができなかった馬鹿な政治家どもが作り出した結果でもある。強調しておくが、今の政治家はこの問題を対処することはない。(鈴木傾城)
高齢単身女性の貧困率は44.1%に達する。ざっくりいうと、2人にひとりの高齢単身女性は貧困ということになる。これは、30年以上も日本を成長させることができなかった馬鹿な政治家どもが作り出した結果でもある。強調しておくが、今の政治家はこの問題を対処することはない。(鈴木傾城)
反出生主義というのは、「出生=生まれてくること」に反対する考えかたで、もっと端的にいうと「人間は生まれてこないほうがいい」とする主義である。これが日本で広がっている。「こんな日本で子供を生んだら子供がかわいそうだ。だから生まない」となっている。(鈴木傾城)
日本でいえば、世帯所得は300万円未満の人々は、昨今の物価上昇分を収入でカバーできていないケースが多く、食費を削ったり、光熱費節約で体調を崩すような無理を続けている。おそらく、今年の冬も暖房が使えなくて凍死してしまう困窮者が出てくるだろう。(鈴木傾城)
貧困と恐怖は密接に結びついている。経済のグローバル化とイノベーションが加速する中、富の偏在化が進み、社会の分断は年々拡大している。特に注目すべきは、この問題が単なる経済的な困窮にとどまらず、人々の精神的な不安や恐怖にまで波及している点だ。(鈴木傾城)
パキスタンでは上位10%の富裕層が国の富の約45%を占めているという推計もあり、貧富の差が極めて大きい。かつてからの地主がどんどん富を蓄積していく一方で、貧困層は貧しいまま取り残されている。このパキスタンの経済格差は改善することができない理由がある。(鈴木傾城)
日本では非正規雇用の貧困が深刻になっているのだが、彼らもまた生活不安から精神的に深刻な状況になりやすい。また、多少の体調の悪化も治療せずに無理するので、よけいに病状がひどくなってしまう。貧困層が増えれば、深刻な状況になる人も増えていく。(鈴木傾城)
私が社会に出てからしばらくすると、時代はバブルに入った。振り返って思うと、それは異様な時代でもあった。 まわりでも、カネをばらまくように使ったり、旅行でも高級ホテルに泊まったり、ショッピングでブランド物を買い漁ったり、三ツ星ランクのレストランで食事したり、高級車を買ったりして、それを誇示するような人が大勢いた。 私自身は、ごたぶんに漏れず、バブルのさなかには投機的な株式投資をしていて、すでに同世代 […]
私も長らく東南アジアの貧困地区に沈没していたせいか、ジャンクフードばかり食べ、飲むものも激甘なものばかりだ。東南アジアにいた人はわかると思うが、どこの国でも出てくる飲み物は異常なまでに甘い。私もそれに馴染んだ。フィリピンで糖尿病が増えるのもわかる。(鈴木傾城)
アメリカで長らく売春で生きてきた女性がインタビューに答えたりしているのだが、そうした女性たちの話を見聞きするのはとても興味深い。アメリカの黒人女性で、12歳からストリート売春をしていたという女性はどういう人生だったのだろうか。 ある女性がロングインタビューに答えている。 彼女はロニーという名前だった。カリフォルニア州ロングビーチの北側で生まれた彼女は「5人兄弟の末っ子として育った」と述べる。一見、 […]
農村にいても貧困、都会に働きに出ても貧困。いずれにしても、カンボジアの低賃金層は非常に苦しい立場に追いやられている。とくにカンボジア女性の貧困の凄絶さは今も続いている。農村にいても、繊維工場で働いても、高利貸し《アングリョル》が追ってくる。(鈴木傾城)
社会環境は悪化しており、誰もが生きにくい社会と化している。これは政権が変わったら解決するわけではない。これからもずっと弱者が切り捨てられる傾向が続いていく。場合によっては、非人道的なまでに弱者が切り捨てられる社会となる。弱者が苦しむ社会が続いていく。(鈴木傾城)
アメリカには「普通の人はここに立ち寄るな」といわれる危険なエリアがいくつもある。しかし、そういう場所にセックスワーカーたちがいる。 アメリカ・ロサンゼルスのフィゲロア通りの南ロサンゼルス周辺に位置する一部区間は、まさにそうした場所のひとつであり、ここもセックスワーカーが集まる場所として知られている。 このエリアは「The Track」や「The Blade」という通称でも呼ばれており、商業的なセッ […]
日々流れてくるフィリピンの貧困の報道に接していると「ボンボン・マルコスに変わったところで何が変わったわけでもない。歴代の政権と同じくフィリピンの貧困は放置されたままだ」と私も感じる。私自身はまだ同国の投資に対しては懐疑的であり続けている。(鈴木傾城)
「闇バイト」による犯罪が多発し、関東広域で強盗が続出している。貧困層の増加とそれに伴う犯罪の増加は、社会全体の基盤を揺るがす。このまま愚鈍な政治が続くのであれば、貧困層の絶望はさらに深まり、闇バイトは定着し、治安の崩壊は進んでいくばかりと化す。(鈴木傾城)
先日、歌舞伎町の大久保公園を歩いたら、やはり未成年らしき女の子が路上に立って、さりげなく客待ちをしていた。 本人は、携帯を見るために立ちどまっているというような風情だったが、大久保公園で女の子がじっと立ち尽くしていたら、それはもうストリート売春であると思われてもしかたがない。 取材であったとしても、彼女に話しかけるつもりはいっさいなかった。 大久保公園は私服の警官が見守っているうえに、炎上系のYo […]
最近、西成区あいりん地区で事件があった。47歳の男がスーパーマーケットで弁当とシャインマスカットを盗んでいたのを保安員に発見された。男は自転車で逃げようとしたときに、とめようとした保安官を怪我させていたのだった。 その際、男は男性と揉み合いになってカバンを落としたのだが、それを拾った女性からカバンを奪い取る際に、女性の指を骨折させる怪我もさせていた。男は逃げたのだが、あとになって警察に出頭してその […]
「弱者男性」とは、低賃金で、独身で、恋人もおらず、容姿も恵まれておらず、友人もおらず、若くもない男性を指す言葉である。実際に弱者男性が社会で目立つようになっている。この弱者男性の正体は、「貧困者」に他ならない。弱者男性の問題とは、貧困問題なのだ。(鈴木傾城)
2023年に公開されたタイの映画『レッドライフ(Red Life)』を観た。タイのインディーズ映画としては珍しく劇場公開された映画ということなのだが、貧困の中でもがきながら生きる層に焦点を当てており、見応えがある。 映画は、強盗やかっぱらいをして生きている無学の男「ター」と、母親がセックスワークをしながら学費を捻出していることに複雑な感情を持って生きている貧しい女子高校生「ソム」の二人が中心として […]
宝くじが当たって、使いたい放題の浪費をして、あっという間に貧困層に逆戻りするような話を聞く。映画『To Leslie トゥ・レスリー』でも、そうした女性が描かれて話題になった。(ブラックアジア:映画『To Leslie トゥ・レスリー』深刻なアルコール依存の女性を描いた物語) 親の遺産が入って気が大きくなり、高級マンションに住んで贅沢三昧したり、高級車を買って乗り回したり、酒と女に溺れて身を持ち崩 […]
最近、少し衝撃を受けたことがある。「ストリート・チルドレン」のことだ。ストリート・チルドレンというのは、孤児だったり、親に捨てられたり、貧困で家を持たなかったりして、路上生活を強いられている子供たちのことである。 かつては東南アジアにもストリート・チルドレンは大勢いた。1990年代後半のカンボジアも、中央市場(プサー・トメイ)の近辺にはボロを着たストリート・チルドレンがたむろして私にカネをねだりに […]
2020年、大統領に就任したジョー・バイデンは「貧困層の生活向上を促進する」と謳って社会的弱者に優しい政策を推し進めるはずだった。最近では「子供の貧困率を半減させた」と再選のためにアピールもしている。 本当だろうか? バイデン大統領の時代でアメリカの貧困層はそれなりに豊かになったのだろうか。 データを見ると、バイデン大統領が誇る「弱者救済」はまったく成し遂げられていないことがわかる。最近のアメリカ […]
富裕層はより多くの資源やチャンスを独占し、貧困層は基本的な生活すら維持できなくなる可能性がある。この格差は単に金銭的なものだけでなく、教育や医療へのアクセス、社会的な影響力にも及ぶ。結果として、社会の階層化が進み、上昇移動の機会が失われていく。(鈴木傾城)
この記事は『鈴木傾城のダークネス・メルマガ編』のコンテンツなのですが、一部日本のアンダーグラウンドにも触れているので、今回のみ【特別寄稿】ということで、ブラックアジアの会員読者にも提供します。(鈴木傾城) * * * 円安が進行している。円安をとめるのは簡単だ。ただ単に、日銀が金利を上げれば万事解決だ。しかし、日銀の仕事は為替相場を操作することではなくて、国内の好景気・不景気を金利で調整することで […]
日本人は貧困に落ちると、その多くは「一生懸命に働く」ことで何とか生活苦から脱することができると思う。今のところ、日本では一生懸命に働くことで報われることが多い。だから「一生懸命に働く」は、まだ正解と言える。 ところが、途上国ではうまくいかない。 すでに人々は一生懸命に働いてきた。自分の置かれた環境の中で、私たちの思う以上に途上国の人々は働いている。信じられないほどの安い給料に、信じられないほど劣悪 […]
アメリカが世界最大の覇権国家であるのは誰もが知っている。しかし、そこに住む国民の全員が映画のセレブたちのように派手に暮らしているわけではない。 2023年になってからアメリカはホームレスの数が前年比で11%も増えているのだが、フードスタンプに頼る人たちは4000万人以上、さらにラテン系や黒人たちの貧困層も拡大しており、成功者や勝ち組と言われる層はほんの少ししかいない。 フードスタンプとは、アメリカ […]
大阪のドヤ街である西成区あいりん地区で、ひたすら集めている生活保護の人に会ったことがある。 彼はいつ会ってもたくさんのビニール袋やズタ袋を手にしていて、街で不要品を拾っては部屋《ドヤ》に持って帰っていた。そのため、彼の部屋はゴミでいっぱいになって本人すら入れないような状態になった。 見かねた相談員が新しい部屋を用意すると、そちらもゴミまみれにしてしまう。この人と話をしてみると、やや論理的ではない話 […]