最近、ネットカフェ、サウナ、個室ビデオに定住していた人たちが、少しずつカプセルホテルに移行しているという話を聞いた。何でも、一ヶ月4万円で、風呂が入れて、食事は無料で酒も飲めて、コワークでちょっとした仕事もできる空間になっているのだという。
カプセルホテルと言えば「夜に一泊してすぐに去る場所」というイメージがあるのだが、いまや定住型に変化しつつあるのだ。
(https://www.value-press.com/pressrelease/274602)
さらに本来は住居には適していないはずの「倉庫」も「トランクルーム」も、住居を喪失して不安定な仕事で社会のどん底を漂流している人たちに仮の住所として貸し出すようになりつつある。
シェアハウスも完全に定着して、一軒家に5人どころか10人以上が共同生活する例も出てきている。車中泊も増えていて、道の駅で暮らす人も出てきている。
ネットカフェ、サウナ、個室ビデオ、カプセルホテル、倉庫、トランクルーム、シェアハウス、車中泊……。普通の住居ではもう暮らせない年収100万円層が増えたこともあって、住む場所がどんどん劣化してしまっているのである。
私は2年前に(『ボトム・オブ・ジャパン〜日本のどん底〜』)という書籍を出したのだが、コロナ禍の中で、ますます貧困層は増えて深刻さを増しているようだ。
これから世界は経済が悪化して不況(リセッション)の時代に入っていく可能性が非常に高まっている。不況がやって来た時、最も注意しなければならないのは女性だ。真っ先にクビを切られるのも女性、仕事が見つからなくなるのも女性、社会から放置されるのも女性だからである。
日本女性の絶望はますます悪化してしまうことになるのだろう。