CATEGORY 東南アジア

マニラの排水溝から這い出してきた女性の写真がフィリピンの貧困を浮き彫りに

マニラ首都圏は、人口約1400万人が暮らす巨大都市なのだが、その活気ある都市風景の裏側には、数えきれないほどのホームレスや路上生活者が存在している。最近、フィリピンではひとりの女性が排水溝から這い出してくる際の写真が出まわって人々に自国の貧困の深刻さを再確認させた。(鈴木傾城)

タイで救出された78歳のイギリス人のホームレスは名門大学卒業のエリートだった

タイで78歳のイギリス人のホームレスが保護されている。彼の身元を確認したNPO団体は驚きを隠せなかった。彼はローズ奨学金を得てイギリスの名門・オックスフォード大学で学んだエリートで、一時期は大きな事業も成功させていた人物だったからだ。見る影もない転落ぶりだった。(鈴木傾城)

後発開発途上国の全員が不幸ではないし、先進国の人々がみんな幸福でもない?

国連が発表しているデータに「後発開発途上国」のリストにカンボジアが載っている。カンボジアはずいぶん豊かになったように見えるのだが、国連から見るといまだに後発開発途上国らしい。もっとも、後発開発途上国の全員が不幸だというわけでもないし、先進国の人々がみんな幸福でもない。(鈴木傾城)

なぜ、こんなにこじれるのか。パプアの独立運動がこれからも延々と続く理由とは

世界の誰もが知らないし、関心も持たない紛争が「パプア独立紛争」だ。去年あたりから、「TPNPB(パプア民族解放軍)」が動きを活発化させてきている。パプアはパプア人の土地だが、インドネシア政府は騙し討ちのような住民投票でこの土地を奪い取った。なぜインドネシアはパプアが欲しかったのか?(鈴木傾城)

タイ人の健康破壊。もともと高塩分・調味料まみれの料理にジャンクフードまで定着

知っている人は知っていると思うが、タイの飲み物は死ぬほど甘い。一口で歯が溶けるのではないかというくらい甘い。日本人の中には「とても飲めない」という人もいる。おまけにタイの料理は極度に味が濃かったりする。タイではそこにジャンクフードも定着した。それで、タイ人の健康が破壊されている。(鈴木傾城)

ギャンブル23種類を合法化して、ギャンブル依存の外国人のカネを狙うタイ政府

タイの歴史や祭りで外国人のカネを吐き出させ、歓楽街のセックスで外国人のカネを吐き出させ、マリファナで外国人のカネを吐き出させていたタイ政府だが、今度はギャンブルを合法化して、これで外国人のカネを吐き出させるつもりだ。タイ政府は外国人にカネを吐き出させるためには見境がない。(鈴木傾城)

かたくなだったタイ政府が、とうとうヘビ輸出を34年ぶりに解禁した理由とは?

タイ国内では長年ヘビの不法取引が横行している。タイ当局は、毎年のように野生動物を救出しているのだが、その中にはヘビも多数含まれている。たとえば、バンコクの空港でもスーツケースにつめられたニシキヘビ11頭が押収されている。外国に持っていけば高く売れるので密輸する。(鈴木傾城)

民主化を口にすると国家転覆罪に。ベトナムでは政権批判するような自由はない

政治犯として逮捕される人々の多くは、SNSやブログを通じて政府の腐敗や政策の失敗を批判した人物である。日本では、SNSで自由に政権批判や政治家批判ができるが、これをベトナムでやったら人生が終わる。2025年現在、少なくとも170人以上が政治犯として収容されている。(鈴木傾城)

バンコク・チャトゥチャック地区の高層ビル崩壊が暴き出したのは中国の闇だった

ミャンマー中部で発生した大地震はタイの首都バンコクにも被害を与えた。その中で、その中でたった一棟のビルだけが倒壊したが、それは中国の企業が建設しているビルだった。このビルだけが倒壊したことで、はからずも「中国の闇」が暴き出されるという異様な展開となった。(鈴木傾城)

ミャンマーで発生したマグニチュード7.7の大地震とその被害状況

2025年3月28日、ミャンマー中部のマンダレー近郊でマグニチュード7.7の地震が発生した。​震源の深さは約10キロで、強い揺れが広範囲に及んだ。​この地震により、ミャンマー国内では多数の建物が倒壊し、死傷者が多数報告されている。​ミャンマー政府は非常事態を宣言し、国際的な支援を要請している。​(鈴木傾城)

インドネシアの若者が自国に失望しており『まずは逃げろ』と出国を考えている

インドネシアでは大学卒業者や専門学校卒業者の失業が増加しており、学歴がかならずしも安定した仕事に結びつかない状況に若者たちの失望が広がっている。このような雇用環境の中で、若者たちは「こんな国にいてもしかたがない」と思うようになって自国脱出を真剣に考えるようになっていた。(鈴木傾城)

タイ政府が、ウイグル人40人の危険をわかっていて中国に戻した理由とは?

タイの首相ペートンタン・シナワットは、10年以上にわたりバンコク市内の入国管理施設に収容していたウイグル族40人を中国に強制送還した。送還は極秘におこなわれた。これが明るみに出たら国際社会から批判されるのはペートンタン首相もわかっていた。しかし、それでも強制送還したのは理由がある。(鈴木傾城)

「犯罪者御用達銀行」だったカンボジアの銀行がとうとうライセンス剥奪された

フイワン・ペイが、とうとう銀行ライセンスを取り消されたのが2025年3月だった。フイワン・ペイの親企業であるフイワン・グループは、違法なオンラインマーケットプレイスに関与し、マネーロンダリングや詐欺などの不正取引をフイワン・ペイを介しておこなっていた。(鈴木傾城)

ストリートチルドレン20万人がうごめくフィリピンの惨状は解決できるのか?

低収入世帯は子供に十分な食事や教育を与えることができず、そのまま路上に放り出して「自分で何とかしろ」と育てる。だが、ストリートは危険な場所だ。子供たちはありとあらゆる被害に遭う。フィリピン政府は、ストリートチルドレンの増加を社会問題として認識しているが、この惨状を解決できるのか?(鈴木傾城)

フィリピンがいつまでたっても貧困国から脱却できない3つの理由とは?

かつてフィリピンは同じ東南アジアでも経済的に有望視され、シンガポール以上に豊かになる潜在力があるとまで言われた。もはや、そんなことを信じる人もいないだろう。それほどフィリピンは停滞し続けている。それにしても、なぜフィリピンはいつまでたっても貧困国から脱却できないのか?(鈴木傾城)

タイの奇妙な施策。国民の健康増進のために、最終的に害悪な紙タバコが残る?

タバコを取りまく社会情勢には少し関心があったりするのだが、いつも奇妙だと感じるのがタイである。タイでは紙タバコは禁止されていないのだが、電子タバコや加熱式タバコが禁止されたので、健康に悪いものがタイに残って、害を克服したものがタイに入らなくなったのだ。(鈴木傾城)

「大統領を暗殺するように指示した」フィリピンの政治的対立は激化するばかりだ

サラ・ドゥテルテと、ボンボン・マルコスは最初から相性が悪かった。2024年9月には「大統領とは友人でも何でもない。選挙のときに会っただけだ」と発言しているし、10月には「マルコス政権が自分への攻撃をやめなければ、マルコス氏の父の遺骨を西フィリピン海に投げ捨てる」と脅迫し、「大統領の首をはねることを想像したことがある」とまで述べている。(鈴木傾城)

トランプ政権の対外支援事業停止。フィリピンにとっては国家存続の危機となる?

2025年1月24日、米国務省は既存の対外支援事業をほぼすべて停止し、新規支援も一時停止するよう、政府関係者や世界各地の米大使館に指示している。アメリカの国益にかなっていないものは、容赦なく切り捨てられるだろう。フィリピンのような同盟国にとっては、結論によっては国家存続の危機となる。(鈴木傾城)

バンコクで逮捕されたアフリカの男たち。ハードドラッグの売買が広がっている

以前からよく指摘されていることだが、バンコクの歓楽街、特にスクンビット通りやナナ地区では、多くの黒人男性・黒人女性がたむろしている光景が見られる。彼らの多くはタイで合法・非合法を問わずさまざまな手段で生計を立てている。女性はストリート売春、男性はハードドラッグの密売をしていた。(鈴木傾城)

ジョリビー。フィリピンの国民食を提供する企業は東南アジアでも成功できるか?

フィリピンにおけるジョリビーの存在感は絶対的だ。「ジョリビーこそフィリピン人のソウルフード(国民食)だ」という人もいるくらいだ。それくらいジョリビーはフィリピン人の生活に定着している。最近このジョリビーが台湾やシンガポールにも進出しているというのを報道で知った。(鈴木傾城)

【投稿】インド・ネパール旅行、写真(読者から頂きました。許可を得て掲載致します)

読者の女性から投稿を頂きました。ありがとうございます。興味深いお写真もいただきましたので、ここで一挙に紹介したいと思います。ブラックアジアは積極的に投稿を募集しているわけではないのですが、このような投稿や写真は鈴木傾城の大好物なので、公開してもいいようなお写真などをお持ちの方は、遠慮なく送ってくださって構いません。以下、紹介です。

ベトナムの貧困率が下がっても、ベトナムが豊かになったという意味ではない理由

ブラジルで開催されたG20で、ベトナムのファム・ミン・チン首相が「ベトナムの貧困率が下がった」と報告している。これを聞くと、ベトナムは豊かになったのかと勘違いしてしまうかもしれない。しかし、貧困率が下がっても、ベトナムが豊かになったという意味ではない。(鈴木傾城)

タイ人の借金まみれ体質。タイの家計債務問題は経済の時限爆弾となりかねない

タイの家計債務GDP比率は91.3%という驚異的な水準に達している。一世帯あたりの平均債務額も調査開始以来最高水準となっている。じつは、昔からタイ人の借金癖は有名だったが、データを見ると悪化しているようにも見える。この家計債務問題は時限爆弾となりかねない。(鈴木傾城)

ドゥテルテ元大統領。暗殺部隊を指揮して1万2,000人を殺したダーティー・ヒーロー

ドゥテルテ氏は、ドラッグが社会に及ぼす悪影響を懸念し、その撲滅を目指した。彼の意図は国民の安全を守ることにあった。 悪人をかたっぱしから抹殺するのは問題だったが、逆にそれが一部の市民からは支持を得ていた点も事実である。「正義の殺人」は悪だったのか?(鈴木傾城)

深刻化するタイの超高齢化。タイ政府は思いっきり「これ」をやるような気がする

タイの高齢化は日本よりもさらに深刻になっていきそうだ。今は小手先の対応をしているが、いよいよ間に合わなくなったらタイ政府はどうするのだろうか。私は、タイの国民・社会・政府の気質から、思いっきり「ある方向」に突っ走るような気がしてならないのだ……(鈴木傾城)

インドネシア。ジョコ・ウィドド時代の終わり。インドネシアは経済躍進できるか?

大統領を2期務めたジョコ・ウィドドが10年の任期を終えて退任する。ひとつの時代が終わったともいえる。ジョコ・ウィドド大統領の時代に入ってから、インドネシアは変わったと思う。インフラ基盤を整備し、インドネシアを成長させた。素晴らしい実績だった。(鈴木傾城)

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