東南アジア

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シンガポールの住宅高騰は解決できない?成功しているがゆえに抱えるジレンマ

シンガポールの国土の狭さはいかんともしがたいものがある。国なのに東京23区とか淡路島と同じくらいの大きさでしかない。土地供給に物理的な天井がある。周辺に郊外を広げる余地がない。この小さな国が経済成長すると、土地価格が恒常的に上がっていくのは...
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ゴールドの売買が株式市場の6倍規模のタイ。それが原因でバーツ高が止まらない?

タイの通貨バーツが上がっている。今や1バーツ5円超えが常態化している。タイの人々はゴールドが好きだ。バンコクの中華街に行けば「銀行」ではなく「金行」があって、24金が保証書つきで売っている。ゴールドの売買は日常に溶け込んでいるのだ。ここにゴ...
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タイ語とクメール語の語感は違ったが、言葉が統合されることはないと気づいた日

タイ語とクメール語(カンボジア語)はまったく違う。あるとき、カンボジアの女性の、話すささやくようなクメール語に惹かれたこともあったのだが、それはタイ女性の話すタイ語では感じたことのないような語感だった。そしてタイ語とクメール語の違いのことに...
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タイに君臨する東南アジア最大級の財閥「チャロン・ポカパン・グループ」とは?

タイでコンビニと言えば、セブンイレブン一強である。現地では「セウェンイレウェン」と呼ばれているのだが、とにかくどこにでもセブンイレブンがあって、砂糖入りの緑茶なんかがずらりと置かれている。このセブンイレブンは東南アジア最大級の財閥チャロン・...
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フィリピンの巨大財閥LTグループ。創業者ルーシオ・タンの「たばこ帝国」の今後

「Fortune Tobacco」はフィリピンの地場たばこ企業だ。長いあいだ、フィリピンのたばこ産業の中心で存在感を示してきた企業でもある。創業者ルーシオ・タンは1940年代初頭に中国福建省アモイからフィリピンへ移住した中国系移民である。た...
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タイ政府は、短期間で出たり入ったりする旅行者を完全に締め出そうと動いている

最近、タイ入国管理局は「ビザラン」を繰り返す外国人への対策を強化している。私が好きだった1980〜1990年代のタイは、ふらふらと生きている外国人にとっては、非常に自由度の高い国であった。空港でも国境でも手続きは簡素で、確認項目も少なかった...
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成長できないインドネシア。なぜ人口約2.8億人を抱える国が成長できないのか?

インドネシアの実質GDP成長率は長期的に約5%前後で推移してきた。表面的には「高成長」に分類される数字であり、国内外のメディアでも「人口増と内需の拡大を続ける強い新興国」というイメージが広く共有されている。だが、実際にはこの成長率は低下傾向...
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東ティモールがASEANに加盟。今後の経済成長は容易ではないと思うが注目している

2000年代、一度は東ティモールに行きたいと思ったが、治安が悪すぎることもあって断念したのをよく覚えている。この国が独立したのは、私がまさにインドネシアに足しげく通っていた2002年である。2025年10月、この国はASEANの第11加盟国...
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なぜ貧困層は富裕層に比べて喫煙が好きなのか?タバコはこれから絶滅するのか?

人類の歴史を振り返れば、嗜好品はつねに厳しい規制や非難を受けながらも消えることはなかった。アルコールも一時期は「禁酒法」によって国家が全面的に禁止した時代があったが、結果として密造酒や闇市場を生み出しただけに終わった。ニコチンによる快楽も人...
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タイのパンガン島で起きている異変。この島はイスラエル人に乗っ取られるのか?

タイのパンガン島に大量のイスラエル人が集結している。島にはイスラエル人向けレストランや宿泊施設、ツアー会社が増加し、さらにユダヤ教施設「シャバド」が約4800㎡の敷地に建設された。イスラエル人は「パンガン島は第二のテルアビブだ」とも言ってい...
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ベトナムが直面する中所得国の罠。安さという武器が効かなくなったがどうする?

ベトナムはこの30年で世界経済の注目を集めてきたが、その成長の土台となったのは「安さ」という武器である。これが失われつつある今は、まさに正念場にきたと言っても過言ではない。もう少しうまくやればアジア有数の富裕国になれるポテンシャルがあるのに...
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タイの若者は見栄えだけは良くなったが、その裏では経済苦にあえぐ実態がある?

今、タイの若者が直面している最大の課題のひとつは、貯蓄の低さである。大多数の若者は収入の1割すら貯蓄できていない。この低貯蓄率は、別にタイの若者が貯金もせずに遊びまわっている結果ではない。彼らの大半は日常的に支出が収入の大半を占め、貯金なん...
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汚職まみれのフィリピンでふたたび「ピープルパワー革命」が起きても驚かない

汚職を温存するシステムが強力に動いているのだから、こんな国が力強く経済成長できるわけがない。国民は萎縮し、政治的な発言や活動を控えるようになっている。「貧困層を守れ」という訴えでさえ「国家に敵対する行為」として扱われるだから、もう完全に腐り...
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犯罪はますますワリに合わなくなった。逃亡して整形手術をしても逃げ切れない?

犯罪は、うまくいけば高いリターンをもたらすように見えるが、常に大きなリスクが存在する。潜伏中は絶えず警察の追跡を恐れ、精神的にも社会的にも孤立する。それは、得られる金銭的利益と釣り合わない。短期的な利益を得ても、結局は自由を喪失し、社会的に...
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タイの首相がついにクビに。昔からこの国の「真の支配者」は首相ではなかった?

ペートンタン・シナワット首相のクビは、政変でも何でもない。彼女自身の未熟さと軽率な行動が招いた必然的なものだ。ペートンタンは首相としての器を欠いていた。完全に「自滅」である。ペートンタンが首相の座に就いた瞬間から、遅かれ早かれ何らかのトラブ...
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フィリピンの留守児童。貧困拡大で日本でも「留守児童」が増えてもおかしくない

フィリピンの留守児童は、海外労働に依存する社会の中で必然的に生まれてきた存在である。親が国外で働き、仕送りによって家計を支えるという仕組みが広く定着した結果、数百万規模の子供が親の不在を抱えたまま成長する。これは貧困が広がる社会ではどこでも...
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フィリピンを拠点にした詐欺。「年利最大24%の利息」なんかを信じた時点でカモ

フィリピンを拠点に不動産業などを展開していたとされる「S DIVISION HOLDINGS INC.」の関係者たち9人が、無登録で外国社債を販売し、約2,400人からおよそ170億円を集めていたとして逮捕されている。この詐欺師たちが用いた...
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2050年には世界の海に存在するプラスチックの重量が魚の重量を上回るかもしれない

国際機関の統計によれば、アジア太平洋地域では毎年約6億トンの廃棄物が発生しており、その中でもプラスチックごみは年間約1億トンを超えた。このうち約29%は不適切な管理のまま環境に流出し、河川や沿岸部から海洋へと拡散している。絶望的なのは、この...
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観光立国タイの苦境。頼みの綱の中国人観光客がまったく戻ってこなくて経済鈍化

タイ経済の屋台骨を支えてきた観光業が苦境に落ちている。タイ観光・スポーツ省によれば、2025年1月から5月までの中国人観光客は約230万人と、前年同期比で33%も落ち込んでいる。これは過去12年間で最低水準に近く、コロナ禍前の水準に遠く及ば...
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国境問題から始まったタイとカンボジアの衝突は紛争から戦争になっていくのか?

タイとカンボジアの軍事的緊張は、突発的な事件の積み重ねではなく、長年にわたる歴史的対立の延長線上にある。これはウワサにしかすぎないが、タイのペートンタン首相があまりにもマヌケなので、フン・セン元首相は「勝負をかけても勝てる」と踏んだのではな...
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トランプ政権、東南アジアで蔓延している偽ブランド商品に激怒して制裁関税へ

東南アジアの偽ブランド商品の蔓延が、今や国際政治や通商交渉に直結する外交上の争点となっており、特にアメリカがこの問題を重視し、偽造品の流通を放置する国に対して高関税という制裁措置を示唆している。東南アジアは、果たして偽ブランド商品を一掃する...
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離婚が法的に認められていないフィリピン。離婚合法化が成立しない理由とは?

フィリピンは世界で唯一、離婚を法的に認めていない民主主義国家である。背景にはカトリック教会の強い影響力があり、政治が宗教に従属している現実がある。何度も離婚を合法化しようと動いているのだが、それはことごとく潰されている。フィリピンは今後も離...
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敵国の通貨を処刑する?タイ・カンボジア間の民族憎悪がエスカレートしている

タイとカンボジアの国境問題は長年にわたって続いてきた。その結果、両国のあいだで「敵国の通貨を処刑する」という演出がSNSで広がるようになってきており、両国の人間が互いに相手の紙幣を燃やしたり、破壊したりしている。その行動には、深い敵意と民族...
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インドネシアのオンデル・オンデル。伝統はただのカネ儲け・観光客用になるか?

ジャカルタ市の行政は、オンデル・オンデルを正式に「首都の文化的アイコン」として位置づけ、観光パンフレットやイベントポスター、さらには交通機関のデザインなどにもその姿を使用している。だが、このオンデル・オンデルが今、存続の危機に立たされている...
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国籍ロンダリング。フィリピン人に成りすまして市長にまで成り上がった中国人女

フィリピンの首都マニラにある地方裁判所は、バンバン市の元町長アリス・グオについて、「明らかに中国人であり、フィリピン市民としての資格はなかった」とする判断を下した。この女は「単なる不正な市長」ではなく、「国家を侵食するスパイまたは工作員」で...
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マリファナはふたたび非合法化となる?タイ政府の無責任なマリファナ政策転換

2025年6月、タイ政府は方針を大きく転換した。新たに任命された保健相ソムサク・テープスティンが記者会見で、「マリファナは将来的にふたたびドラッグと分類される」と断言し、医療目的以外での使用は禁止される方針を明らかにした。タイ政府の対応は、...