女性問題

◆生理の貧困。女性教師から「汚い」と罵倒されて自殺した少女から見える社会

2019年9月。ケニアの首都ナイロビ西部にある学校で、チェプンゲノという名前の14歳の女の子が生理で制服のズボンを汚してしまい、女性教師から「汚い」と罵倒されて教室を去るように命じられた。 彼女はそれを強く恥じて家に帰り、母親に何が起きたのかを話したあと、水を汲みに行ったときに自殺してしまった。首吊りだった。彼女はナプキンとして使うものは何も持っていなかった。 ケニアでは彼女のように生理用品を買う […]

自分の男性憎悪を吐き出すためにフェミニズムという看板を使う女性がいる?

フェミニストの女性が男性を「キモい」とか言って敵視しながら運動を進めると、敵視される側の男性も身構えて対抗せざるを得なくなる。彼女たちの言動が男女の対立を生み出し、よけいにジェンダーの問題をこじらせてしまう。男女はむしろ分断と衝突になっていくのだ。(鈴木傾城)

◆日本は抜本的にシングルマザーの女性の総合的な救済対策を取らなければならない

これまで私は多くのシングルマザーの風俗嬢と出会っているのだが、彼女たちを取り巻く状況は日本の中でもますます悪化しているように見える。 毎年のように、シングルマザーの女性が自分の子供を虐待死させる凄惨な事件も相次いでいるのだが、もうそろそろ日本は抜本的にシングルマザーの女性の総合的な救済対策を取らなければ、どうしようもない。 シングルマザーは全国で約120万以上の世帯があるのだが、彼女たちの相対的貧 […]

◆円の価値の喪失は、日本が日本女性を失うひとつの兆候と気づいている人はいない

私が最後にタイにいたのは2019年なのだが、この頃のレートは1万円が2900〜3000バーツだった。 かつては1万円が4000バーツの時代もあったので、それを考えると3000バーツあたりは、「ずいぶんタイのバーツの価値も上がった。いや、円の価値が下がったのか……」と複雑な心境になったのだったが、今はもっとひどいことになってしまっている。 円は今年2022年に入ってから、あらゆる通貨で価値を落として […]

◆中絶数14万5340件の日本。しかし、ほとんどの男はそれに関心がないという現実

2021年12月22日、イギリスの製薬企業ラインファーマが、薬で中絶ができる「経口中絶薬」の使用許可を厚生労働省に申請している。これが通れば、国内初の経口中絶薬となる。薬の名前は「ミフェプリストン」と「ミソプロストール」である。 中絶手術というのは女性の身体に大きな負担をかける。これが認定されると中絶はより安全になるのだが、「お手軽に中絶できる環境を生み出すのは果たしてどうなのか?」「経口中絶薬で […]

男性社会の中で、女性の進出を阻む「ガラスの天井」は依然として存在する

「女のくせに」という先進国の多くの男性の無意識は、ほんの小さな拒否感、拒絶感、嫌悪感となって現れる。そして、女性はふとそれに気付くのだ。そして、多くの女性は何度も何度も挑戦しながら、最後には疲れ果てて能力を発揮する機会を自ら降りてしまう。男性社会の中で、女性の「ガラスの天井」は依然として存在すると私も考えている。(鈴木傾城)

◆低賃金化・社会の高度化・性の自由化で不安定になった女性たちが苦しむ

ここ数年で、鈴木傾城は身体を売る女たちと接する機会を増やしている。今でもこの試みは続いている。 そして、以前から統計データで分かっていたことが、女性たちの必死で生きている姿から浮き彫りになっていることに気づいた。それは、学歴の問題だ。彼女たちの中には高学歴の女性もいるにはいるが、高学歴の女性が堕ちるのは主流ではない。 やはり、学歴を持たない女性が堕ちるのが主流だった。彼女たちは高学歴を求める社会か […]

◆チャウパディ。生理中の女性は穢れているので隔離する?

インド圏では「高貴なもの」と「不浄なもの」が明確に分けられる文化的な癖のようなものがある。 たとえば右手は高貴なものを扱う手で、左手は不浄なものを扱う手であると決められている。牛や猿は高貴な動物であって、犬は不浄な動物だ。 こうした「高貴なもの」と「不浄なもの」の区分は人間にも当てはめられ、司祭は高貴な人間でありダリットは不浄な人間であるとされる。(ダリットの女たち(1)いまだレイプされ続ける女性 […]

◆与謝野晶子は売春地帯を廃止せよと叫んだが現実に敗北した

日本は明治・大正・昭和初期までは貧困が広く深く蔓延していたので、女性が「身を売る」というのは決して珍しいことではなかった。 現在、東南アジアや南米やアフリカの貧困国に売春地帯や売春女性が溢れているように、日本も昔は売春女性が溢れていた。教育も資産も仕事もない女性ができることと言えば、それしかないのである。 だから、昔の日本は売春女性を表す言葉が、驚くほど豊富に存在した。 売笑婦、売春婦、酌婦、夜鷹 […]