タイで成立した結婚平等法。LGBTにも結婚を保証する法律の裏側にあったものは?
2024年9月24日、タイのワチラロンコン国王が署名した結婚平等法案は、2025年1月22日に施行される。これによりタイは東南アジアで、はじめて同性婚を法的に認める国となる。タイ政府はLGBTに寛容だから、結婚平等法を可決したのだろうか。いや、カネだったのか?(鈴木傾城)
2024年9月24日、タイのワチラロンコン国王が署名した結婚平等法案は、2025年1月22日に施行される。これによりタイは東南アジアで、はじめて同性婚を法的に認める国となる。タイ政府はLGBTに寛容だから、結婚平等法を可決したのだろうか。いや、カネだったのか?(鈴木傾城)
歌舞伎町の大久保公園の一番通り側には夜になると外国人のレディーボーイ(トランスジェンダー)たちが立つようになっているのだが、10月に日本人女性が一斉摘発されたあと、12月は外国人レディーボーイたちが一斉摘発されている。 逮捕されたレディーボーイたちの国籍はタイとフィリピンであった。トランスジェンダーについては、タイでは「レディーボーイ」だが、フィリピンでは「バクラ」と呼ぶ。タイとフィリピンのレディ […]
最近、角川書店がアビゲイル・シュライアー著の『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』という書籍を刊行しようと準備していたら、X(旧Twitter)で「ヘイト本を販売するな」と激しい批判が巻き上がって刊行が中止になるという騒ぎがあった。 「タイトルやキャッチコピーの内容により結果的に当事者の方を傷つけることとなり、誠に申し訳ございません」と角川書店は謝罪文を出してい […]
タイのレディーボーイの美しさは際立っていて、レディーボーイたちのミスコンテストである「ミスティファニー」などは世界中で放映されるほど人気コンテンツであったりする。 このミスティファニーはタイ女性が中心になっているのだが、国籍を問わないコンテストは「ミスインターナショナル・クイーン」で、今年はオランダ出身のトランスジェンダーが優勝したりしている。 こういうのを見ても分かるとおり、タイは「異質な性」に […]
世の中には遺伝的に性的に普通から外れてしまった人たちがいる。LGBT(レズ・ゲイ・バイ・トランス)などは、まさにそうだ。 「普通と違うのは個性」と開き直る人は多いし、社会もそうした個性を許容する方向にあるのだが、そうは言っても「違う」というのは往々にして無理解と直面するので「理解されない苦しさ」を抱えることになる。 LGBTの人々の自殺率が普通の人たちの自殺率よりも高いことは、NPOの調査でも分か […]
2023年、自民党はアメリカに圧力をかけられてLGBT法案を無理やり通してしまったのだが、これについては当のLGBTからも「よけいなことをするな」と批判の声が上がる始末で、今まで岩盤保守と言われていた層もこれで自民党を見限った。 「日本はこんな法案を通してLGBTの権利を守らなくても、彼らが迫害されたり殺されたりすることはなく、あからさまに差別を受けることもない国だ。こういう法案を通すことでLGB […]
2023年6月13日、LGBTなど性的少数者への理解増進を目的とする議員立法「LGBT理解増進法案」が、可決して衆院を通過した。「性自認」が問題だというので、「性同一性」と言い換えられ、それがさらに「ジェンダーアイデンティティ」と言い換えられた。 さらに「性自認を理由とする差別は許されない」というのを「性同一性を理由とする不当な差別はあってはならない」という言葉に修正した。 その上で「すべての国民 […]
閲覧注意(LGBT問題が政治化して日本を騒がしている。おそらくLGBT法案は遅かれ早かれ可決され、LGBTもまた日本の既得権益のひとつになるだろう。あらためてこの記事をトップにしたい) * 欧米が日本にLGBT法案を押し付けてきて、忠実な欧米の犬《ぽち》と化している岸田首相は、大急ぎでLGBT法案を成立させようと奮闘している。 これを見ると、欧米はLGBTに寛容で誰もがそれを認め合っているように思 […]
ジェンダーレストイレとは何か。それは「男性用・女性用」という区別のない、性別(ジェンダー)にとらわれないトイレを指す。いま政治でも課題になっているトランスジェンダーに対応するためのトイレである。歌舞伎町タワーにできたので、見てきたのだが……(鈴木傾城)
電話に出た対応の男は若い声で丁寧だったが、畳み掛けて押し付けるような雰囲気を持っていた。私がトランスジェンダーの女性が出勤しているのかどうかを確認したら、「ウェブには在籍中になっているが接客中で2時間後になる」と言われた。 「時間がもったいないので、それならあきらめるよ」 私がそのように言って電話を切ろうとすると、「ちょっと待って下さい」と数秒ほど待たされてから、このように勝手に話を進めていく。 […]
新宿の西口から東口に向かうために思い出横丁のガード下のトンネルのようになった通路を歩く。この通路はいつしか改装されて明るく清潔になったのだが、以前からホームレスたちがダンボールを敷いて寝る場所には違いないので、今でも都会のどん底《ボトム》がどうなっているのかを垣間見ることができる。 この日も三人のホームレスが通路の脇でダンボールと毛布と寝袋を敷いて、プラスチックのお椀を道ゆく人たちの前に置いて物乞 […]
地雷風俗店とも称される日本の激安デリヘルに、今や地雷の女性たちに混じってトランスジェンダー(ニューハーフ)たちが紛れ込んでいるというのは以前にも書いた通りだ。(これから日本でもニューハーフとの性行為を許容する男が増えると思う理由とは?) これとは別に、大久保公園近辺のストリート売春にもトランスジェンダーの”彼女”たちが立つようになっているのが今の時代である。 先日、定点観測 […]
ホワイト・ウォッシングという言葉がある。小説や脚本の原作ではアジア人やエスニック系の役になのに、その役を白人が演じる「不適切な配役」を指す。 白人ではない人たちの役も白人が仕事を取ってしまって映画を白人で独占する。それが、長い慣行として映画界ではずっと続いていた。 最近ではホワイト・ウォッシングが人種差別に当たるという意識が芽生えて、徐々に改善させるようになってきている。 そして、ここ10年の間で […]
教育の現場でもフェミニズム的でかつリベラルな思想が社会に定着し、「男らしさ」「女らしさ」を否定するのが主流になってきている。 「男は男らしく」というのを堂々を語るのは「マッチョ思考」だと欧米では言われており、南米がまさにマッチョ文化であることで「女性差別の思想」としてしばしば批判を浴びている。男らしさを強調するマッチョ文化はもう時代遅れとフェミニストは言う。 「男らしさというのは、社会が押しつけた […]
最近、欧米の同性愛者で広がっているサル痘がアジアでもポツリポツリと報告されるようになってきている。 日本でも2名がサル痘に感染したと報道されているのだが、インドでもニューデリーや南部ケーララ州で感染者が確認されている。そのうちのひとるはアラブ首長国連邦に出稼ぎにいっていた時に感染し、インド国内の病院で死亡している。 大量の欧米外国人を受け入れている観光立国のタイでは27歳のナイジェリア人男性がサル […]
タイの歓楽地パタヤでは、ここ数日LGBT関連のイベントが相次いで開催されて、世界的に注目されていた。 ひとつは「パタヤ・プライド・パレード2022」の開催、そしてもうひとつは世界中のトランスジェンダーが美を競うレディーボーイ版のミスコンテスト「ミス・インターナショナル・クイーン2022」の開催である。 タイはアジアを代表するシン・シティ(堕落の街)として知られている国なのだが、トランスジェンダーに […]
欧米で言うシーメール、日本で言うニューハーフ、タイで言うレディーボーイ。どこの国でも「女性として装う男性」の存在がある。彼らは「心は女性、身体は男性」という立場であり、心に合わせて身体を女性のように装うので「トランスジェンダー」と呼ばれている。 私は以前から彼らに関してはほとんど違和感も拒絶感も感じていないのだが、それは長らくタイの売春地帯にいたからである。 タイはレディーボーイたちの存在はまった […]
世界的にLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)という「性的少数者」を認めようという左翼・リベラル・フェミニストの動きが加速して日本にもこうした流れが入ってきた。 女性たちもこれに許容を示して「彼らの権利を認めるべき」としたり顔で言って、一部の議員も「LGBTの差別は許されない」としてLGBT理解増進法なる法案を出して、それを強引に押し進めようとした。 多様性と協調という美 […]
最近、表社会でもLGBTの許容が広がっているのだが、私自身は「パンドラの箱を開けているな」という気がしなくもない。「表社会の人たちはウブな人たちが多い」と改めて思う。 売春地帯に関わりのない表社会の人たちは知らないと思うが、「多様な性」に無防備にいると間違いなくワナに落ちる。実のところ、それを一番よく知っているのはハイエナたちだろう。 最初に言っておきたいのだが、私自身は売春地帯に長らくいたことも […]
私は東南アジアの売春地帯に長く生きていたので、まわりにはいつもレディーボーイたちがいた。 私自身は女性を追うのに忙しくてレディーボーイとは性的に関わることは皆無だったが、彼らとは仲良く付き合ってきたし、ずっと談笑してきたし、友情のような気持ちを持ったこともある。 彼らの存在に関してはまったく違和感がない。違和感どころか、むしろ彼らが社会で堂々と生きてほしいと思っているし、本当のことを言えば日本はL […]
閲覧注意最近、日本でLGBTに否定的な発言をした議員がリベラルに袋叩きにされている。この議員は足立区の白石正輝氏なのだが、このように言っている。 『L(レズ)とG(ゲイ)についてだけは、もしこれが足立区に完全に広がってしまったら、足立区民いなくなっちゃうのは100年とか200年の先の話じゃない。私たちの子どもが一人も生まれないということ』 LGBTを巡る発言は、ひとつ間違えると袋叩きに遭う。この議 […]
「今まで人を好きになったことがない」と豪語する女性を稀に歓楽街で見かける。タイで知り合った女性にも、そのようなことを言った女性もいた。 それは本心だったかもしれないし、もしかしたら嘘だったかもしれない。真夜中の世界は嘘と虚飾とハッタリとブラフで成り立っているので、相手の本音がどこにあるのか、その真意が何なのかは最後まで分からない。 だから「今まで人を好きになったことがない」と言う女性も、もしかした […]
イスラム教の国々はどこもLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)には理解を示さない。バングラデシュもまたイスラム教の国であり、人々はLGBTの人たちを嘲笑したり、嫌悪したりする。 それだけではない。LGBTの権利を訴えるグループを「神の教えに反している」として殺害することもある。 2016年には、同性愛者の権利を訴える活動をしていた人物が、自宅アパートに押し入ってきた6人の […]
日本ではいまだにLGBT(レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)は「日陰」の存在だが、タイは世界でも類を見ないほど寛容な国である。しばらくタイにいると、レディーボーイを見慣れてしまってまったく何とも思わなくなる。 中には美しければもう性別はどっちでも構わないと言わんばかりにレディーボーイと分かってて付き合う男すらも出てくるほどだ。 ブラックアジアの読者にも、完全にレディーボーイ一本に絞っ […]
売春地帯で莫大な数の女性をハイエナのように追いかけてきた男は、太った身体も痩せた身体も黒い身体も白い身体も若い身体も老いた身体もすべて関わることになる。 あらゆる女性のあらゆる種類の身体を知ると、ある時ふと「女の肉体」というものに飽きを感じる。その時に、どのような選択をするのかで運命が分かれる。 セックスに関心を失い、売春地帯を去ってひとりの女性に落ち着く男もいる。「女の肉体」からレディーボーイと […]
今、いろんな面でLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の人々に注目が集まり、意識されるようになっている。 表社会は、格好も内面も「普通であること」がとても重視されるところだ。そのため、「人と違う」ことに関しては軋轢が生まれることが多い。 軋轢を前にして、LGBTの人たちはそれぞれ自分に合った生き方を試行錯誤しながら模索する。 「自分はこのような人間である」と堂々とカミング […]