日本ではいまだにLGBT(レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)は「日陰」の存在だが、タイは世界でも類を見ないほど寛容な国である。しばらくタイにいると、レディーボーイを見慣れてしまってまったく何とも思わなくなる。
中には美しければもう性別はどっちでも構わないと言わんばかりにレディーボーイと分かってて付き合う男すらも出てくるほどだ。
ブラックアジアの読者にも、完全にレディーボーイ一本に絞ってしまったハイエナもいる。(ブラックアジア:【投稿】レディーボーイ・マニア。タイはLB好きの天国)
どこの国でも身体と意識の性別が一致しない性同一性障害の人々がいるものだが、多くは社会の制約の中で子供の頃にそれを気づいても親も子供も隠してしまう。それは「普通ではない」からだ。
ところがタイときたら、すっかり性同一性障害も許容されていて、子供がそうであっても矯正しない親も多い。矯正どころか、子供がそうなのであればそれを尊重して育てるという親もいる。すべての親がそうではないのだが、そういう親が珍しくないのがタイの面白いところだ。
ネスという12歳のタイの少年もそうだった。そして、この少年はいまやインスタグラムで約32万人のフォロワーを持つほど有名な少年となった。