歌舞伎町の大久保公園の一番通り側には夜になると外国人のレディーボーイ(トランスジェンダー)たちが立つようになっているのだが、10月に日本人女性が一斉摘発されたあと、12月は外国人レディーボーイたちが一斉摘発されている。
逮捕されたレディーボーイたちの国籍はタイとフィリピンであった。トランスジェンダーについては、タイでは「レディーボーイ」だが、フィリピンでは「バクラ」と呼ぶ。タイとフィリピンのレディーボーイが揃って日本の路上に立つというのは、なかなか興味深い現象だ。
摘発された彼らの1人は15日間で100万円近く稼いだということだ。15日で100万円ということは、単純計算として1日6万円。1回の売春が1万5000円から2万円だとすると、3人から4人の客を取れば、たしかに15日で稼げる額である。
タイやフィリピンは経済発展して日本は衰退してる。とは言えども、まだまだこれらの国で100万円稼ぐと言うのは大変な話である。だから今でも観光ビザで日本に入って売春で稼ぐと言うのは、彼らにとっては悪い話ではない。
最近、中国や韓国や東南アジアなどでは、「東京・新宿の大久保公園で若い日本女性を買える」「東京・新宿の大久保公園でストリート売春すれば稼げる」という情報がSNSなどで出回っているので、カネのためならば何でもやるトランスが日本でセックスワークをしたとしても、まったく何の不思議もない。
コロナ禍の前まで、彼らは歌舞伎町のシネシティ広場でそうやって稼いでいたのである。この当時、彼女たちは1万円で性行為を提供していた。
その頃、彼らは「新宿歌舞伎町のホテルで数人で部屋を借りて売春ビジネスで荒稼ぎして数日でタイに戻る」というスタイルを取っていた。2018年にブラックアジアで記事にしている。(新宿歌舞伎町でストリート売春をしているタイのレディーボーイたち)
日本人にとって「男性が売春するなど信じられない」かもしれないが、売春の世界ではレディーボーイはどこにでもいる。珍しくも何ともない。そして、いずれ日本人も間違いなくレディーボーイたちを受け入れることになるだろう。
なぜ「受け入れる」ことになるのか、説明する。