LGBT法案は「女性の権利を踏みにじるもの」だ。そんなものは日本には必要ない

LGBT法案は「女性の権利を踏みにじるもの」だ。そんなものは日本には必要ない

容姿は男なのに「私は女」と主張したら女になれるというのを「理解しろ」というのがLGBT法案が作り出す問題点だ。馬鹿な政治家どもがLGBT法案を可決したら、「ただの性犯罪者」の偽トランス女性が、堂々と女性専用施設に入る。そして、それを止められなくなる。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。著書は『ボトム・オブ・ジャパン』など多数。政治・経済分野を取りあげたブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営、2019、2020、2022年、マネーボイス賞1位。 連絡先 : bllackz@gmail.com

容姿は男なのに「私は女」と主張したら女になれる

LGBT理解増進法案(LGBT法案)を巡って日本が揺れている。この法案はアメリカに押し付けられて進められているものなのだが、稚拙な議論の末に法案が成立すればより大きな問題が発生するのは誰が見ても明らかなのだ。

最も大きな問題は「心は女と主張する身体は男」の人間が、堂々と女性専用施設(女性用トイレ、女性用更衣室、女性専用SPA・銭湯・温泉施設、その他)に出入りして、それが正当化させることである。

つまり、どう見ても男の身体をした人間が「私は女性!」と主張して女性専用の場所に入っていけるようになり、それを阻止したら阻止した人が差別主義者だと言われるようになるのだ。

どう見ても容姿は男なのに「私は女」と主張したら女になれるというのを「理解しろ」というのがLGBT法案が作り出す問題点なのである。

そもそも、心が男なのか女なのか誰にも分からない。心の中は他人には見えないからである。ということは、本当は心の中も正真正銘の男であっても、ただ「私は女」と主張したら、他人はそれが本当かどうか判断することはできない。

アーノルド・シュワルツェネッガーだとか、シルベスター・スタローンだとか、ドウェイン・ジョンソンだとか、ジェイソン・モモアみたいな、誰がどう見ても男の中の男みたいな男でも、彼らが「私は女」と主張したら女になれるのだ。そして「いや、どう見ても男だろう」と決めつけると、それが差別になる。

あまりにも馬鹿馬鹿しいのだが、その馬鹿馬鹿しいことを「LGBTの人を差別してはいけない」と言いながら進めているのが今の日本の政治家たちである。LGBT法案が可決されると、真っ先に窮地に落ちるのは「本当の女性」だ。

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LGBT法案は「女性の権利を踏みにじるもの」である

実はこのLGBT法案は、LGBTの当事者も反対する人が多い。今までも彼らは社会に存在していたが、うまく溶け込んで問題を起こさずにやってきた。彼らは「男性用、女性用」の2つしか選択肢がない場合でも、自分自身で「どちらが問題を起こさないか」を考えて静かに個人的対応をしてきた。

彼ら自身がLGBT法案なんかなくても、うまく対処してくれていて何ら問題は起きなかった。事実、女装して女性用トイレに入って問題を起こすのは、実際はトランスでも何でもない「ただの性犯罪者」だったのである。

もし馬鹿な政治家どもがLGBT法案を可決したら、その「ただの性犯罪者」に過ぎない偽トランス女性が、堂々と女性専用施設に入るようになる。どう考えても、そちらの方が問題続出になるはずだ。

性犯罪者は大喜びするだろう。トランス女性を装って、いくらでも女性専用施設に入れるようになるからだ。「お前は男だろう」と言われても「心は女だ、差別するな」と言いさえすれば阻止されることもない。

そうなったら大人の女性でも恐ろしいだろうが、小さな少女はもう抵抗すらできずに性犯罪の餌食となってしまうだろう。

そのような事件が続出したら、LGBTに理解が深まるどころか、逆に「ただの性犯罪者」のせいで、本当に静かに暮らしたいと思っているLGBTに対する拒絶感や嫌悪感が広まっていくことになる。

だから、LGBTの当事者からも「LGBT法案は問題が多い」と反対の声が上がっているのである。LGBTは「LGBTの権利を守る」と言いながら、実は「女性の権利を踏みにじるもの」である。

LGBTの権利を守るという大義名分で、女性の権利が損なわれる。LGBT法案というのは、そういう法案である。それを進めているのが自民党の一部の議員である。本当にどうしようもない。

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LGBTに対して苛烈なまでに差別があるのは欧米の方

このLGBT法案を「成立させろ」と繰り返し求めているのは、ラーム・エマニュエル駐日米国大使である。

「日本はG7=主要7か国の中で唯一関連の法律がない」と日本を叱り飛ばし、「差別への反対や権利擁護を盛り込んだ法整備を成立させろ」と圧力をかける。それを岸田政権が、先生に宿題を命じられた中学校2年生の子供みたいに従う。そういう構図になっている。

エマニュエル大使の言動はまぎれもなく内政干渉なのだが、日本の政治家はみんな「おぼっちゃま」ばかりなので、誰一人として「内政干渉するな、馬鹿者」と突き返さない。

交渉能力も外交能力もなく、ただ「はい、はい」と子供のように言うことを聞いて日本の文化も伝統も捨てていく。そして、日本を日本人が住みにくい国にして、LGBT法案でも日本人女性の権利を踏みつけにしていく。

日本のマスコミは報道しないかもしれないが、LGBTに対して苛烈なまでに差別があるのは実は欧米の方である。

欧米はキリスト教の影響下にあって「同性愛は罪深い行為」と考える人が大勢いる。聖書にも『あなたは女と寝るように男と寝てはならない。これは憎むべきことである』と書かれた箇所がある。

そのため、同性愛者は激しく排除されたり、差別されたり、暴力を振るわれたりする実態があった。ホモフォビア(同性愛嫌悪)という言葉もある。(ブラックアジア会員制:殴られる同性愛者たち。LGBTの人権は世の中が変わったら一瞬で吹き飛ぶ

私たち日本人が「欧米は何でも自由だ、LGBTだってみんな許容されている」と思っているのは、欧米のリベラルなマスコミがLGBTを許容する報道ばかりして、それを日本のリベラルなマスコミが紹介するからであって、欧米には同性愛嫌悪が根強く残っている。

キリスト教の影響力が強い南米でもLGBTは叩き殺されている現状がある。(ブラックアジア会員制:毎年400人近くのトランスジェンダーや同性愛者が殺される国ブラジル

こういう風土であれば、確かにLGBT法案は必要だろう。しかし、日本でLGBTの人を袋叩きにしたり、吊し上げたり、殺したりする人がいるだろうか。そんなのは聞いたことがない。

1999年のカンボジアの売春地帯では何があったのか。実話を元に組み立てた小説、電子書籍『スワイパー1999』はこちらから

良くなるどころか社会が混乱して悪化していくばかり

増税、移民政策、LGBT理解増進……。今の日本の政治家は、日本にとって「やらなくていいことばかりやっている」ということだ。これで日本が良くなるわけがない。良くなるどころか社会が混乱して悪化していくばかりだろう。

LGBT法案は間違いなく、日本女性の権利を後退させることになる。日本人女性が住みにくい社会になる。女性の権利が踏みにじられるのだから、リベラルを標榜する女性たちやフェミニストがまったく声をあげないのが面白い。

彼らは「少数派の権利や人権を守れ」と言い続けてきた。そのため、スタンス的には当然のことながら「LGBTの権利を守れ」という立場になる。

ところが、「トランス女性(身体は男、心は女)の権利を守れ」と言うと、自分たち女性の権利が削られることになってしまう。味方である女性側からも反発を食らう。そのため、どちらにも加担できずに身動きできなくなってしまった。だから何も言わないで逃げ回っている。

当たり前の話だが、日本にはLGBT法案なんかいらないのだ。

今まで何もしなくても問題なかったのだから、いちいち「LGBTの権利を守れ」「理解しろ」など言わなくてもいい。普通に今まで通りでいいのだ。逆にそういう権利を主張すればするほどLGBTに対する反発心が出てきて、社会とLGBTの溝はよけいに深まってしまう。そして、性犯罪者が横行する。

「いや、LGBTの子供がいじめられるケースもあるじゃないか。だからLGBT理解増進法は必要なのだ」と主張する人もいる。

しかし、いじめは「いじめられる理由が何であっても許されない」のだから、LGBTのような性的少数者だけを対象にするのではなく、単に「いじめは良くない」という教育をすればいいだけの話だ。

本当に日本の政治家は、やらなくてもいいことをやる馬鹿の集団、欧米に言われたら反論もせずに従う馬鹿の集団だと思われても仕方がない。

亡国トラップ─多文化共生─
『亡国トラップ─多文化共生─ 隠れ移民政策が引き起こす地獄の未来(鈴木 傾城)』

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