大久保公園に立っている女性たちの中には、特定のホストに莫大な金を貢いでいる女性がいる。あるいはトー横界隈の未成年の女子の中にも、好きになった男の子にカネを渡すために身体を売ることが普通にある。
それだけではない。芸能人の追っかけなどで、旅費やコンサート代やグッズ代をありったけ貢ぐ女性もいれば、ヒモとなった男を甲斐甲斐しく養う女性もいる。知り合いの風俗嬢は、こうした女性を「貢ぎ体質」という言い方をした。
なるほど、「貢ぎ体質か」と、その言葉に納得する。
世の中には、それほど明確な見返りがあるわけでもないのに、特定の男に人生が破綻するような額を貢いでしまう女性がいるのだ。常識的に考えると、まったく何の意味もなく、相手に求められるがままに、自分のカネを右から左へと渡してしまう。
それも1万円や2万円ではない。100万円とか200万円レベルで渡すのだ。それ以上、貢ぐ女性もいくらでもいる。
風俗などは実にハードな仕事であるはずだ。その風俗で自分の身を削り、自分の生活や将来設計を破壊してまで、特定の男にカネを差し出してしまう。
それでは、その相手は貢ぐほどの価値があるような男なのか。いや、それがただの口だけのチンピラだったり、仕事をしたくない低レベルな男であったりする。ムダな男に貢ぐだけ貢いで、ろくでもないことに使われる。
場合によっては、貢いだカネで他の女と遊ばれたりすることもある。
しかし、それでもとまらないのである。ある意味、異常な心理状態にあるとも言える。いったい、どうしてこんなことになってしまうのだろうか……。