◆自殺には4つの種類がある。自由度が高い「良き時代」になぜ自殺が増えるのか?

◆自殺には4つの種類がある。自由度が高い「良き時代」になぜ自殺が増えるのか?

フランスの社会学者エミール・デュルケムは、『自殺論』を書いている。

自殺に関して言えば「あなたはなぜ自殺したのですか?」と聞くことができないので、デュルケムは自殺者のさまざまな属性を分析して分類を計り、自殺には4つの種類があるということを突きとめた。その4つというのが以下のものだ。

1. 集団本位的自殺
2. 自己本位的自殺
3. 宿命的自殺
4. アノミー的自殺

このうち、上から3つについて噛み砕いて言うと、以下のようになる。

1. 社会のために、お国のために、組織のために自ら死ぬ
2. 無気力、空虚、絶望を感じて自ら死ぬ
3. 社会・組織・家庭が理解してくれないから自ら死ぬ

これらの死については、どういう状況なのか光景が目に浮かぶはずだ。時代によって、自殺にはさまざまな理由が増えたり減ったりしていくのだが、現在は「自己本位的自殺=無気力、空虚、絶望を感じて自ら死ぬ」が多いように見える。

ところで、デュルケムの『自殺論』の中で4つ目の「アノミー的自殺」は非常に興味深い。もしかしたら、すでに日本では「アノミー的自殺」が増えているのかもしれないと思うこともある。

そもそも、「アノミー」とは何か? これを、わかりやすく説明したい。

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

ブラックアジア会員登録はこちら

CTA-IMAGE ブラックアジアでは有料会員を募集しています。表記事を読んで関心を持たれた方は、よりディープな世界へお越し下さい。膨大な過去記事、新着記事がすべて読めます。売春、暴力、殺人、狂気。決して表に出てこない社会の強烈なアンダーグラウンドがあります。

心理カテゴリの最新記事