政府の『第16回出生動向基本調査(2021)』を見てみると、交際相手を望んでいるのに相手がいない未婚者の割合が出ていて興味深い。以下のようになっている。
20〜24歳:男性30.0%、女性23.7%
25〜29歳:男性33.7%、女性23.5%
30〜34歳:男性31.4%、女性28.2%
次から次へと恋人ができて、しかも同時に二股も三股もする若者がいる一方で、「恋人が欲しいのに、どうしても恋人がいない」という若者もいる。
恋愛にも格差があって、この格差のことを「恋愛格差」と言うようになっている。さらに、恋人を求めながら恋人ができない人は「恋愛弱者」と呼ぶのだという。
政府が統計を出した「交際相手を望んでいるのに相手がいない未婚者の割合」というのは、まさに恋愛弱者を指している。この恋愛弱者がどれくらいいるのかということなのだが、20〜34歳まで見ると男性はだいたい32%あたりであり、女性はだいたい25%あたりであることがわかる。
彼らが弱者である理由は複合的なものがあるのだと思う。外見が問題であったり、性格が問題であったり、出自が問題であったり、低所得が問題であったり、あるいはそのいくつかを持ち合わせていることが問題であったりする。
また年齢がいくと、年齢そのものが恋愛の足を引っ張る要因になっていくこともある。女性の場合はとくに年齢が恋愛のネックになる可能性が高い。なぜなら、男たちは若い女性が好きだというのは統計で出てきているからである。
さまざまな理由で恋愛格差は絶対に解消されることはない。恋愛弱者はいつの時代でも必ず存在する。3割が恋愛弱者だというのは、おそらく日本以外でもそうなのだと思う。