◆他責思考の人間と一緒にいてもまったく得るものはなく失うもののほうが大きい

◆他責思考の人間と一緒にいてもまったく得るものはなく失うもののほうが大きい

もう5年以上も前の話だが、ある太った風俗嬢が強烈なまでの他責思考でさすがに「誰も彼女を擁護できないのではないか?」と思ったことがあった。

出会う客はことごとく馬鹿だった、自分を雇っている風俗店の店長も馬鹿だった、同僚も馬鹿ばかりだった、彼氏は一人残らず馬鹿だった、親も馬鹿だった……と際限なく自分の関わった人間を罵倒し、すべての責任は「他人にある」と言わんばかりだった。

前の店では、自分が体調の悪いときに休むと連絡を入れたら、「休みすぎだ」と言われてクビを切られたと言う。「体調が悪いと言っているのにクビを切るのは店長がお金のことしか考えていない」からで、その店長は「仕事もできないくせに他人には厳しい頭の悪い馬鹿」だとも言った。

自分が貧乏なのは、親に虐待を受けていたからで、親は馬鹿なので自分も馬鹿が遺伝してこんなことになったわけで「すべては親が悪い」とも言った。

昼職の面接に行っても「働く場所がなかった」と彼女は嘆いた。あそこの会社の面接官は馬鹿で話が通じない、そこの会社の面接官は性格が悪くて気持ち悪かった、別の会社は給料安くて条件が悪いブラック企業で、さらに別の会社は雰囲気が悪くて会社のビルも汚くて駄目だ……と、彼女は恨みつらみをひたすら言い続けた。

彼女は何か話すたびに他人を否定した。他人を否定し、何の話をしていても、それに文句を言った。とにかく、口を開けば「否定」と「文句」なのである。何が起きても「他人のせい」であり「環境のせい」にする。

これほどまで見事な「他責思考」の人は珍しかった。恐らく彼女は誰ともうまくいくことはないだろう。

関わった人間をことごとく否定し、罵り、話すことは自分の不幸話ばかりなのだ。誰も彼女には関われない。会って話をすれば何でも否定してくるし、話すことは「不幸自慢」なのだから、彼女はうまく世の中を渡っていくのは不可能だ。

ところで、こういう人は彼女だけだろうか?

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