格差

どん底には「何もしたくない。誰かが俺を何とかしろ」という他力本願の人もいる

貧困と格差が渦巻く社会のどん底(ボトム)には、そこから何とか這い上がりたいと必死で努力しても力が及ばなかったり、様々な不運が襲いかかってやむなく転がり落ちてしまったり、病気だったり、心身に障害を持っていたり、子供の頃から見捨てられていたりして苦しんでいる人たちがいる。しかし、ただ「面倒くさいので自分から何かしたくない。何もしたくない。だから、誰か俺を何とかしろ」と思って何もしない人もいる。(鈴木傾 […]

日本も戦後の高度成長期を迎える前は絶対貧困が放置されていたことを忘れるな

日本も相対的貧困の層が全世帯の16%を超えるようになっているのだが、コロナの混乱によって日本経済が縮小していけば、相対的貧困の貧困のレベルがどんどん落ちていくのは避けられない。たとえば、現在の貧困層や無職者をかろうじて相対的貧困に踏みとどまらせている生活保護制度や年金制度が、受給者の増加を嫌って大幅に額を減らされたら、どうなるのか。(鈴木傾城)

コロナで人口の15%が絶対貧困に。彼らが選ぶ2つの選択が社会混乱を引き起こす

日本人が貧困に堕ちると、その多くは「一生懸命に働く」ことで何とか危機を脱することができると思う。今のところ、一生懸命に働くことで報われることが多い。それは正解である。ところが、途上国ではうまくいかない。すでに人々は一生懸命に働いてきた。自分の置かれた環境の中で、私たちの思う以上に途上国の人々は働いている。信じられないほどの安い給料に、信じられないほど劣悪な環境の中で、それこそ地を這って必死で働いて […]

どこまでの社会環境の悪化が自分の限界なのかは、よく知っておく必要がある

人間は堕ちるところまで堕ちても、自殺しない限りは「仕方なく」でも生き続けることになる。だから、今まで清潔で安心な環境で生きていたとしても、いざとなったら誰でも路上生活者となっても生きることができるのかもしれない。しかし、誰でも「ここまで堕ちたくない」と思うレベルがある。自分にとっては、それがいったいどこまでなのか……。多くの人たちが、そういうことを考えなければならない時がやってきている。(鈴木傾城 […]

◆これから起きる景気後退は、自分の能力では乗り越えられないものになるのか?

景況悪化はリーマンショックや東日本大震災を超えるものとなっている。世界はもうリセッション(景気後退)を避けられなくなっている。今度の景気後退は凄まじく深い。かろうじて暮らしていた人々は一気に貧困のどん底に突き落とされる。貧困はより深く、より広範囲に広がって日本を覆い尽くしていく。国が経済成長している時は、どんな凡人でも仕事が見つかって、それなりの豊かさを享受できるようになる。逆に経済が萎縮している […]

病みやすい低所得層にとって、どんな精神安定剤よりも抜群に効くものがある

低所得層は病みやすい。それは栄養価が偏っているか不足しているからでもある。しかし、そもそも栄養が足りなくなるのは、その前にカネが足りないからである。カネが足りないと、どうしても生活のいろんなところに歪みが生まれてくる。ギリギリで生活しているので、出費が嵩むと途端に経済的な問題が起きる。家賃に追われる。電気・ガス・水道・電話代が足りなくなり、どうやって金を工面するか、必死で考えないといけなくなる。食 […]

貧困街やスラム地帯は「社会にとって必要なのではないか」と思うようになった

確かに全員が貧しいけれども、昔の長屋のような建物に住み、ごちゃごちゃした路地だが開けっぴろげで、共同体全員で助け合って暮らし、地域の子供たちがあちこちの家に勝手に入って遊び回るようなエリアがあっていいのではないか。しょうゆが足りなければ隣に借り、母親が隣近所の爺さん婆さんに子供を預けて出かけられるような、かつての昭和の下町のような世界が再びアンダークラス層で再現されてもいいのではないか。(鈴木傾城 […]

転落。今は普通に生きるということ自体が貴重な状況になりつつある時代なのだ

「転落」にはいくつも理由がある。それは1つや2つではない。本当にたくさんの理由がある。重要なのは、その理由が分かっていても、それが避けられるとは限らないということだ。些細な失敗で転落することもあるし、突如として不幸が襲いかかって転落することもある。自分が招いた転落もあれば、他人に突き落とされる転落もある。(鈴木傾城)

貧困の連鎖。貧困の子供が「一生」貧困のままで終わる危険性が高い理由とは

日本の識字率は下がりつつあるのではないかと教育現場から声が上がっているのだが、それでも統計的に見ると識字率は100%に近い。日本では非常に教育の行き届いた社会だと言える。しかし逆の見方をすると、日本では「字が読めるくらい」では何の自慢にもならず、もっと高度な教育が必要になるということでもある。実は子供の成績と親の年収は比例するというのは、すでに文部科学省の全国学力調査の結果から明らかにされている。 […]

2時間も女性を目の前にして、彼女の腕時計が高級なものだと気づかなかった日

ビジネスクラスやファーストクラスに乗れる人は、わざわざ狭くて窮屈なエコノミークラスに乗らないように、自然と金持ちは高額だが快適なサービスが得られるところに向かうようになる。格差が極度に広がってそれが徹底していくと、富裕層の目の前から完全に貧困層の姿が消えてしまう。(鈴木傾城)

貧困を克服する気持ちは、そうなれるという希望があるうち「だけ」機能する

貧困を克服するとか、貯金をするとか、豊かになりたいという気持ちは、そうなれるという希望があるうち「だけ」機能する。もし、貧困の中で生まれ、学歴もコネもなく、打開策が見つからない中でもがいていると、どうなるのか。(鈴木傾城)

もう政府も、会社も、男性も、誰も女性を守ることに関心を失っている

ハンサムで背も高くて高学歴で金持ちな男性は「どこか」に存在する。しかし、そのような男はかなり稀少動物なので、ごろごろ転がっているわけではない。 それならば「年収600万円稼いでいる男であれば誰でもいい」と婚活を考えている女性が言うと、その「年収600万円を稼ぐ男も少ない、贅沢だ」と批判される世の中になっている。 「愛し合っていても金のない男なら結婚対象にならない。逆に贅沢をさせてくれるなら、どんな […]

生活が破綻すると分かっていても、自滅するかのように仕事をやめる人もいる

私が知り合った女性のひとりは「私、ひとつのことを続けることができない人だから」と自分を評していた。今まで彼女は半年経てば突如として仕事が嫌になって辞めてしまい、職を転々として生きていた。 辞める理由がなくてもやっていることが嫌になるのか、飽きるのか、緊張感が切れるのか、もともとつまらないと思って我慢していたのが耐えられなくなるのか、彼女の場合は「半年」が限界だったようだ。 彼女は特殊なのだろうか。 […]

負のスパイラル。不利な状況が次々と新たな不利を呼び寄せて堕ちていく

社会的に不利な状況というのは、同じ境遇の人でない限り理解されないことが多い。たとえば、健康な人には病気を抱えて生きている人の苦しみは分からない。充実した人生を送っている人には、鬱病で苦しむ人の気持ちが分からない。 仕事のある人は失業者が仕事を見つからない理由が分からない。高学歴者は低学歴者がなぜ学歴を持たないのか分からない。そして正社員は非正規雇用者をなぜ正社員になろうと努力しないのか分からない。 […]

停滞する日本社会で、これから若者が選ばされる「3つの選択肢」とは?

2019年10月から消費税が現行の8%から10%になる。これに伴い、2019年5月14日の経済財政諮問会議で話し合われたのは「消費が減退しないように最低賃金の引き上げを企業に働きかけること」だった。 しかし、当然のことだが、賃金を引き上げるかどうかという問題は、企業がきちんと売上と利益を確保できるかという部分にかかっている。 誰が考えても分かるが、普通は消費税を引き上げて景気が上向くことはない。む […]

生活保護の財源不足や年金大幅減額が起きると絶対貧困は一挙に姿を現す

ある日の夜中。新宿にある目立たないネットカフェに寄ってしばらくそこにいた。 今のネットカフェは、仕事が見付からず、アパートすらも借りられない人たちが孤独の中で流転しながら一夜を過ごす場所になっている。 特に深夜ともなると、切羽詰まったような、疲れ果てたような顔をした若い男女がひっそりとやって来ては小さな個室に消えていく。そして、暗い顔をした女たちもいる。デリヘルの待機場としてネットカフェを使ってい […]

資産数兆円のインド富裕層の結婚と、貧困にあえぐ売春地帯の娘のこと

2018年12月12日。インドのあるカップルが結婚した。花婿の方はアナンド・ピラマル。花嫁の方はイシャ・アンバニ。「ピラマル」だとか「アンバニ」だとか言われても、日本人はまるでピンと来ない。 しかし、このふたりはインド有数、いやアジア有数の「超」富裕層の一族の子息子女である。 イシャ・アンバニの父親は、インド最大のコングロマリット「リライアンス・インダストリーズ」の創始者ムケシュ・アンバニ氏であり […]

◆低賃金化・社会の高度化・性の自由化で不安定になった女性たちが苦しむ

ここ数年で、鈴木傾城は身体を売る女たちと接する機会を増やしている。今でもこの試みは続いている。 そして、以前から統計データで分かっていたことが、女性たちの必死で生きている姿から浮き彫りになっていることに気づいた。それは、学歴の問題だ。彼女たちの中には高学歴の女性もいるにはいるが、高学歴の女性が堕ちるのは主流ではない。 やはり、学歴を持たない女性が堕ちるのが主流だった。彼女たちは高学歴を求める社会か […]

◆社会環境が悪化するほど「金持ちが長生きして貧困層は早死にする」となる

米ライス大学とコロラド大学ボルダー校の共同研究では、アメリカ人の寿命は1930年代は59.85歳、ざっくり言えば約60歳だったのだが、これが2000年代になると77.1歳になっており、70年で驚異的な寿命の伸びが確認されたという。 しかし、悲しいことがある。 1940年代生まれの富裕層と貧困層の寿命を分けると、貧困層の寿命は圧倒的に短くなっており、最大では富裕層よりも12年も早く亡くなる。 同じ結 […]

◆移民の大量流入や貧困格差が進んでいく理由と「1%の富裕層」の関係とは

移民・難民の大量流入は、その国の社会を混乱させて文化を破壊する元凶になっているというのは、いまや誰もが知る事実である。そのため、欧米では「反移民」が大きな社会運動となっている。 移民を大歓迎したのはドイツのアンゲラ・メルケル首相だった。 しかし、この受け入れ政策によってドイツが混乱すると、メルケル首相の支持率はどんどん落ちていった。そして2018年10月には州議会選挙で歴史的な惨敗を喫し、CDU( […]

◆身分制度は、頂点にいる人たちには「楽しい制度」であることに気づけ

数年前、「1%の金持ちと99%の貧乏人」の存在が強調されて、世界で経済格差が凄まじく広がっている実態が問題になったことがあった。最近は、もう誰もこの「1%の金持ちと99%の貧乏人」の問題を口にしない。 この問題は解決したのか。 まさか。現在は世界で経済格差がどんどん広がっていて、もう富裕層と低所得層の乖離は埋められないほど大きなものになってしまっている。解決するどころか、問題はどんどん拡大している […]

◆経済格差から健康格差へ。シングルマザーは健康的にも精神的にも壊れる

経済格差は健康格差をもたらす。経済的に不利な状況にある人であればあるほど健康にも不利なのだ。 貧困が解消できないために、身体の具合が悪くても肉体を酷使する仕事にしか就けないこともある。そうすれば健康を害しやすく、悪化させやすくなる。 病気になっても貧困であれば医師にもかかれない。市販の薬も買えない。 貧困であれば栄養が行き届いた食事をすることができず、体力は極度に衰えていく。貧困であればエアコンを […]

◆「正しい子宮から生まれて来たか」で格差が決まって埋められない現実

日本財団は「子供の貧困対策を取らなかった場合はどうなるのか」という点に関して、「子供の生涯所得が減る」「政府の税収も減ってしまう」という二点に問題が発生することを報告している。 しかし日本だけではなくアメリカもそうなのだが、この格差が社会に問題をもたらすと警鐘が鳴らされ続けているにも関わらず、問題を解決するのは難しい。 その理由は明らかだ。現在の資本主義の構造からして、格差の是正はほぼ不可能だから […]