格差

凋落していく日本の中で「このような人」は何をどうしても格差の下に落ちる?

社会がまったく成長せずに貧困層が増え、人々が余裕を失ってしまうようになったら、「俺たちも苦しいのだから、自分の力で何とかしろ、甘えるな、自己責任だ」という冷たい態度になっていく。今の日本はまさに底辺の人たちを放り出す社会になっているようにも見える。(鈴木傾城)

◆シングルマザー対象の婚活マッチングアプリが浮き彫りにした醜悪な現実とは?

最近、実業家の前澤友作氏が関わったシングルマザー対象の婚活マッチングアプリが「不測の事態が懸念される」と大批判され、配信停止となる騒ぎがあった。配信された瞬間に炎上してしまった理由はいくつかあるのだが、その「不測の事態」とは何かを見ていくと、この世の闇のようなものを感じて興味深い。 まず最初に大きな問題として浮上したのが「子供への性被害」である。 シングルマザーの婚活と子供の性被害がどのように結び […]

「無職」か「極貧」か「自殺」か……。もはや日本国民は限界にまで来ているのだ

現代の日本社会は、まるで若年層に次の3つの選択肢から好きなものを選べと言っているように見える。「無職」を選ぶか「極貧」を選ぶか「自殺」を選ぶか。このような閉塞的な社会は、これからもずっと続いていくのかもしれないが、もはや日本国民は限界に達している。(鈴木傾城)

転落。今は普通に生きるということ自体が貴重な状況になりつつある時代なのだ

「転落」にはいくつも理由がある。それは1つや2つではない。本当にたくさんの理由がある。重要なのは、その理由が分かっていても、それが避けられるとは限らないということだ。些細な失敗で転落することもあるし、突如として不幸が襲いかかって転落することもある。自分が招いた転落もあれば、他人に突き落とされる転落もある。(鈴木傾城)

「親ガチャ」や「正しい子宮から生まれて来たか」という言葉から見る経済格差

資本主義ではどのような施策がなされるとしても、格差は是正されないという現実を知っておく必要がある。格差問題は「誰かが何とかしてくれる」わけではない。個人の努力で埋められないほどの巨大な格差が開き、何も持たない子供たちは溜息をつく。「親ガチャで失敗した」と……。(鈴木傾城) コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い Log In. あなたは会員ですか ? 会員について

迫りくる貧困スラムの登場。格差が広がる日本で「新たなスラム」の誕生は近い

60代、70代以上の世代は「山谷・釜ヶ崎」と聞けば、もう反射的に労働者が道ばたに転がる暗黒の地域を思い浮かべるだろうが、今の若い世代は「山谷・釜ヶ崎」と言われても場所も歴史も何も知らない。行政が歴史の暗部を消したのである。日本の行政はホームレスが嫌いなのだ。(鈴木傾城)

社会は「自分で自分の人生を切り拓くことができない人」をも必要としている

好きでもないようなものは興味を失うのも早い。趣味であればすぐに見向きもしなくなるし、仕事であれば辞めることばかりを考えるようになる。日本人は合わない仕事でも惰性でだらだらと続ける人が多い。「好きなことで食べていく」という発想を持たない人が多いので、好きなことを仕事にしようとしないのである。(鈴木傾城)

先進国であっても貧しい人は増え、途上国であっても豊かな人が増える時代へ

経済的な動きから観ると、もう先進国の人間が一方的に有利だというのはない。現代社会で起きているのは、たとえ先進国で生まれても持たざる者が大多数になって「先進国=豊かという概念が消える」動きでもある。途上国でも豊かになる人は豊かになり、先進国でも貧しくなる人は貧しくなる。(鈴木傾城) コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い Log In. あなたは会員ですか ? 会員について

どん底には「何もしたくない。誰かが俺を何とかしろ」という他力本願の人もいる

貧困と格差が渦巻く社会のどん底(ボトム)には、そこから何とか這い上がりたいと必死で努力しても力が及ばなかったり、様々な不運が襲いかかってやむなく転がり落ちてしまったり、病気だったり、心身に障害を持っていたり、子供の頃から見捨てられていたりして苦しんでいる人たちがいる。しかし、ただ「面倒くさいので自分から何かしたくない。何もしたくない。だから、誰か俺を何とかしろ」と思って何もしない人もいる。(鈴木傾 […]

日本も戦後の高度成長期を迎える前は絶対貧困が放置されていたことを忘れるな

日本も相対的貧困の層が全世帯の16%を超えるようになっているのだが、日本経済が縮小していけば、相対的貧困の貧困のレベルがどんどん落ちていくのは避けられない。たとえば、生活保護制度や年金制度が、受給者の増加を嫌って大幅に額を減らされたら、どうなるのか……。(鈴木傾城)

コロナで人口の15%が絶対貧困に。彼らが選ぶ2つの選択が社会混乱を引き起こす

日本人が貧困に堕ちると、その多くは「一生懸命に働く」ことで何とか危機を脱することができると思う。今のところ、一生懸命に働くことで報われることが多い。それは正解である。ところが、途上国ではうまくいかない。すでに人々は一生懸命に働いてきた。自分の置かれた環境の中で、私たちの思う以上に途上国の人々は働いている。信じられないほどの安い給料に、信じられないほど劣悪な環境の中で、それこそ地を這って必死で働いて […]

どこまでの社会環境の悪化が自分の限界なのかは、よく知っておく必要がある

人間は堕ちるところまで堕ちても、自殺しない限りは「仕方なく」でも生き続けることになる。だから、今まで清潔で安心な環境で生きていたとしても、いざとなったら誰でも路上生活者となっても生きることができるのかもしれない。しかし、誰でも「ここまで堕ちたくない」と思うレベルがある。自分にとっては、それがいったいどこまでなのか……。多くの人たちが、そういうことを考えなければならない時がやってきている。(鈴木傾城 […]

◆これから起きる景気後退は、自分の能力では乗り越えられないものになるのか?

景況悪化はリーマンショックや東日本大震災を超えるものとなっている。世界はもうリセッション(景気後退)を避けられなくなっている。今度の景気後退は凄まじく深い。かろうじて暮らしていた人々は一気に貧困のどん底に突き落とされる。貧困はより深く、より広範囲に広がって日本を覆い尽くしていく。国が経済成長している時は、どんな凡人でも仕事が見つかって、それなりの豊かさを享受できるようになる。逆に経済が萎縮している […]

病みやすい低所得層にとって、どんな精神安定剤よりも抜群に効くものがある

低所得層は病みやすい。それは栄養価が偏っているか不足しているからでもある。しかし、そもそも栄養が足りなくなるのは、その前にカネが足りないからである。カネが足りないと、どうしても生活のいろんなところに歪みが生まれてくる。ギリギリで生活しているので、出費が嵩むと途端に経済的な問題が起きる。家賃に追われる。電気・ガス・水道・電話代が足りなくなり、どうやって金を工面するか、必死で考えないといけなくなる。食 […]

貧困街やスラム地帯は「社会にとって必要なのではないか」と思うようになった

確かに全員が貧しいけれども、昔の長屋のような建物に住み、ごちゃごちゃした路地だが開けっぴろげで、共同体全員で助け合って暮らし、地域の子供たちがあちこちの家に勝手に入って遊び回るようなエリアがあっていいのではないか。しょうゆが足りなければ隣に借り、母親が隣近所の爺さん婆さんに子供を預けて出かけられるような、かつての昭和の下町のような世界が再びアンダークラス層で再現されてもいいのではないか。(鈴木傾城 […]

2時間も女性を目の前にして、彼女の腕時計が高級なものだと気づかなかった日

ビジネスクラスやファーストクラスに乗れる人は、わざわざ狭くて窮屈なエコノミークラスに乗らないように、自然と金持ちは高額だが快適なサービスが得られるところに向かうようになる。格差が極度に広がってそれが徹底していくと、富裕層の目の前から完全に貧困層の姿が消えてしまう。(鈴木傾城)

資産数兆円のインド富裕層の結婚と、貧困にあえぐ売春地帯の娘のこと

2018年12月12日。インドのあるカップルが結婚した。花婿の方はアナンド・ピラマル。花嫁の方はイシャ・アンバニ。「ピラマル」だとか「アンバニ」だとか言われても、日本人はまるでピンと来ない。 しかし、このふたりはインド有数、いやアジア有数の「超」富裕層の一族の子息子女である。 イシャ・アンバニの父親は、インド最大のコングロマリット「リライアンス・インダストリーズ」の創始者ムケシュ・アンバニ氏であり […]

◆低賃金化・社会の高度化・性の自由化で不安定になった女性たちが苦しむ

ここ数年で、鈴木傾城は身体を売る女たちと接する機会を増やしている。今でもこの試みは続いている。 そして、以前から統計データで分かっていたことが、女性たちの必死で生きている姿から浮き彫りになっていることに気づいた。それは、学歴の問題だ。彼女たちの中には高学歴の女性もいるにはいるが、高学歴の女性が堕ちるのは主流ではない。 やはり、学歴を持たない女性が堕ちるのが主流だった。彼女たちは高学歴を求める社会か […]

◆身分制度は、頂点にいる人たちには「楽しい制度」であることに気づけ

数年前、「1%の金持ちと99%の貧乏人」の存在が強調されて、世界で経済格差が凄まじく広がっている実態が問題になったことがあった。最近は、もう誰もこの「1%の金持ちと99%の貧乏人」の問題を口にしない。 この問題は解決したのか。 まさか。現在は世界で経済格差がどんどん広がっていて、もう富裕層と低所得層の乖離は埋められないほど大きなものになってしまっている。解決するどころか、問題はどんどん拡大している […]

◆格差社会のインドでは貧困スラム売春とは違う世界もある

インドの売春地帯は凄まじい。安い女たちは200ルピー(約400円)にも満たない金額で売春ビジネスをする。 しかし、そこはアフリカと並んで世界でも有数のHIV(エイズ)汚染地帯であり、売春宿の環境も女性の衛生度も先進国の人間から見ると極度に劣悪な場所である。 売春宿の部屋はどこもカビ臭く、ベッドのシーツはじめじめと湿っている。枕やシーツからは汗の臭いがする。そして女たちが脱ぐと、その身体から唾液の臭 […]

◆スキッド・ロウ。格差社会アメリカで貧困層が集住する場所

アメリカは世界最大の先進国であり自由の国でもあるが、激しい競争社会でもあり格差の国でもある。国民のほとんどは、協調よりも競争をモットーにしている。だから、その結果もまた甘んじて受け入れる。 野心と運と向上心に溢れている人には、アメリカ以上にエキサイティングな国はないのだろう。 才能があれば、どこまでも上り詰めることができる。そして、他の国では考えられないような報酬を受け取ることもできる。 たとえば […]

◆売春地帯ゲイランで、グローバル社会の究極の格差を見てきた

シンガポール編 グローバル社会は「格差」を極端なまでに拡大していく社会であることは、私は随分早くから気が付いて、これは日本もひどいことになると懸念した。 それは2000年に入った頃から強く思うようになったのだが、それを確信したのは、シンガポールのゲイラン地区にいた時だったように思う。 ブラックアジア第二部の舞台になったゲイランのことは、今もよく思い出す。(ブラックアジア第二部) ここで、私は「天国 […]

◆カンボジアにも、いよいよ埋めがたい格差問題が生まれてきた

バンコクのカオサン・ロードで、知り合った日本人の友人たちと、けだるい会話を楽しんでいたことがあった。まだ、20代だった頃だ。 そのとき、ひとりの女性の物乞いが目の前に立った。 今でも彼女の出で立ちを鮮明に思い出す。何日も着替えていないようなボロをまとって、頭には薄汚れた赤い布を巻いていた。 日焼けして黒くなったカサカサの肌、すがるような瞳。喜捨を求めて差し出された掌は垢だらけだった。 30歳過ぎく […]