格差

生活が破綻すると分かっていても、自滅するかのように仕事をやめる人もいる

私が知り合った女性のひとりは「私、ひとつのことを続けることができない人だから」と自分を評していた。今まで彼女は半年経てば突如として仕事が嫌になって辞めてしまい、職を転々として生きていた。 辞める理由がなくてもやっていることが嫌になるのか、飽きるのか、緊張感が切れるのか、もともとつまらないと思って我慢していたのが耐えられなくなるのか、彼女の場合は「半年」が限界だったようだ。 彼女は特殊なのだろうか。 […]

負のスパイラル。不利な状況が次々と新たな不利を呼び寄せて堕ちていく

社会的に不利な状況というのは、同じ境遇の人でない限り理解されないことが多い。たとえば、健康な人には病気を抱えて生きている人の苦しみは分からない。充実した人生を送っている人には、鬱病で苦しむ人の気持ちが分からない。 仕事のある人は失業者が仕事を見つからない理由が分からない。高学歴者は低学歴者がなぜ学歴を持たないのか分からない。そして正社員は非正規雇用者をなぜ正社員になろうと努力しないのか分からない。 […]

停滞する日本社会で、これから若者が選ばされる「3つの選択肢」とは?

2019年10月から消費税が現行の8%から10%になる。これに伴い、2019年5月14日の経済財政諮問会議で話し合われたのは「消費が減退しないように最低賃金の引き上げを企業に働きかけること」だった。 しかし、当然のことだが、賃金を引き上げるかどうかという問題は、企業がきちんと売上と利益を確保できるかという部分にかかっている。 誰が考えても分かるが、普通は消費税を引き上げて景気が上向くことはない。む […]

生活保護の財源不足や年金大幅減額が起きると絶対貧困は一挙に姿を現す

ある日の夜中。新宿にある目立たないネットカフェに寄ってしばらくそこにいた。 今のネットカフェは、仕事が見付からず、アパートすらも借りられない人たちが孤独の中で流転しながら一夜を過ごす場所になっている。 特に深夜ともなると、切羽詰まったような、疲れ果てたような顔をした若い男女がひっそりとやって来ては小さな個室に消えていく。そして、暗い顔をした女たちもいる。デリヘルの待機場としてネットカフェを使ってい […]

資産数兆円のインド富裕層の結婚と、貧困にあえぐ売春地帯の娘のこと

2018年12月12日。インドのあるカップルが結婚した。花婿の方はアナンド・ピラマル。花嫁の方はイシャ・アンバニ。「ピラマル」だとか「アンバニ」だとか言われても、日本人はまるでピンと来ない。 しかし、このふたりはインド有数、いやアジア有数の「超」富裕層の一族の子息子女である。 イシャ・アンバニの父親は、インド最大のコングロマリット「リライアンス・インダストリーズ」の創始者ムケシュ・アンバニ氏であり […]

ホームレスではないが、限りなくそれに近いギリギリの一線にいる人たち

日本はバブルが崩壊した1990年代から底辺で貧困層が増え始め、自殺も3万人超えが普通になっていた。しかし、1990年代は「まだ日本は経済大国である」という自負もあったせいか、ほとんどの人は底辺の異常に気付かなかった。 この頃、「貧困」は日本人の意識外だったのだ。 その忘れられていた「貧困」が意識されるようになっていったのは2000年以降だが、ちょうどこの頃から製造業でも非正規雇用が取り入れられて拡 […]

日本でホームレスが減っているのを単純に喜んではいけない理由とは?

日本では1990年のバブル崩壊以後に企業が不良債権を抱えて身動きが取れなくなり、1990年代後半から求人を極度に減らし、非正規雇用をじわじわと増やす動きを加速させていた。 これを加速させたのが小泉政権なのだが、この時期にまともな仕事に就けない若年層が爆発的に増えていき、それが「格差問題」として認識されるようになった。 本来であれば、無収入の彼らは家賃すらも払えないので住所を失うところだったのだが、 […]

親が高齢化して、ひきこもった子供の面倒を見ることができなくなっている

「8050問題が深刻化している」と、現場から声が上がるようになっている。8050問題とは何か。それは「80代の高齢化した親と50代のひきこもりの子供の共に困窮化し、共倒れになる問題」を指す。 1990年のバブル崩壊後、この頃の若年層は未曾有の就職氷河期にさらされ、うまく仕事を見つけることができなかった。(ダークネス:1971年〜1974年生まれは、自分たちは過酷な時代に生きる世代だと認識せよ) 彼 […]

◆低賃金化・社会の高度化・性の自由化で不安定になった女性たちが苦しむ

ここ数年で、鈴木傾城は身体を売る女たちと接する機会を増やしている。今でもこの試みは続いている。(ブラックアジア:野良犬の女たち(ストリート売春、そして流れ者の女)) そして、以前から統計データで分かっていたことが、女性たちの必死で生きている姿から浮き彫りになっていることに気づいた。それは、学歴の問題だ。彼女たちの中には高学歴の女性もいるにはいるが、高学歴の女性が堕ちるのは主流ではない。 やはり、学 […]

◆社会環境が悪化するほど「金持ちが長生きして貧困層は早死にする」となる

米ライス大学とコロラド大学ボルダー校の共同研究では、アメリカ人の寿命は1930年代は59.85歳、ざっくり言えば約60歳だったのだが、これが2000年代になると77.1歳になっており、70年で驚異的な寿命の伸びが確認されたという。 しかし、悲しいことがある。 1940年代生まれの富裕層と貧困層の寿命を分けると、貧困層の寿命は圧倒的に短くなっており、最大では富裕層よりも12年も早く亡くなる。 同じ結 […]

◆移民の大量流入や貧困格差が進んでいく理由と「1%の富裕層」の関係とは

移民・難民の大量流入は、その国の社会を混乱させて文化を破壊する元凶になっているというのは、いまや誰もが知る事実である。そのため、欧米では「反移民」が大きな社会運動となっている。 移民を大歓迎したのはドイツのアンゲラ・メルケル首相だった。 しかし、この受け入れ政策によってドイツが混乱すると、メルケル首相の支持率はどんどん落ちていった。そして2018年10月には州議会選挙で歴史的な惨敗を喫し、CDU( […]

◆身分制度は、頂点にいる人たちには「楽しい制度」であることに気づけ

数年前、「1%の金持ちと99%の貧乏人」の存在が強調されて、世界で経済格差が凄まじく広がっている実態が問題になったことがあった。最近は、もう誰もこの「1%の金持ちと99%の貧乏人」の問題を口にしない。 この問題は解決したのか。 まさか。現在は世界で経済格差がどんどん広がっていて、もう富裕層と低所得層の乖離は埋められないほど大きなものになってしまっている。解決するどころか、問題はどんどん拡大している […]

◆経済格差から健康格差へ。シングルマザーは健康的にも精神的にも壊れる

経済格差は健康格差をもたらす。経済的に不利な状況にある人であればあるほど健康にも不利なのだ。 貧困が解消できないために、身体の具合が悪くても肉体を酷使する仕事にしか就けないこともある。そうすれば健康を害しやすく、悪化させやすくなる。 病気になっても貧困であれば医師にもかかれない。市販の薬も買えない。 貧困であれば栄養が行き届いた食事をすることができず、体力は極度に衰えていく。貧困であればエアコンを […]

◆「正しい子宮から生まれて来たか」で格差が決まって埋められない現実

日本財団は「子供の貧困対策を取らなかった場合はどうなるのか」という点に関して、「子供の生涯所得が減る」「政府の税収も減ってしまう」という二点に問題が発生することを報告している。 しかし日本だけではなくアメリカもそうなのだが、この格差が社会に問題をもたらすと警鐘が鳴らされ続けているにも関わらず、問題を解決するのは難しい。 その理由は明らかだ。現在の資本主義の構造からして、格差の是正はほぼ不可能だから […]