鈴木傾城

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  • 2012.05.05

◆子供はいたほうがいいのか、それとも自分の人生に邪魔なのか?

セックスには快楽というものがある。それは生物の種が途絶えないように生物が獲得したものであり、快楽の向こうには生殖が待っている。 生物学的に見れば快楽がセックスの目的ではない。生殖がセックスの目的である。 遺伝子レベルで考えれば、男と女が結びつかないと遺伝子は拡散していかない。そこで、生物は等しく快楽を与えられたのだと考えられている。 コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い Lo […]

◆アイリーン・ウォーノス。アメリカ初の「女性連続殺人鬼」

以前、夜中にサンフランシスコのどこだったか忘れたが、駅の近くを歩いていたことがあった。 そこはロスに負け時劣らず昼間から荒んでいるのだが、夜になるとさらにひどくなって売春地帯と化す。しかし、歓楽街ではないのでタクシーも来ない。 駅ではトイレの入り口で白人の女性が服を脱ぎ散らかして下着姿のまま独り言を言っているような光景も見た。それを誰もが知らん顔をして通りすぎる。 そういった光景を見て、やっと悟る […]

◆インドリィの転落人生。それは誰でも起こり得る現実の話

インドリィという娘の転落はどこにでもある話だった。彼女は不器用な女性で、人見知りはするし、それほど聡明でもない。そんな女性が何もない田舎から都会に出てきて、働くところが見つからないまま転落して夜の世界に堕ちていった。 それは絵に描いたような転落話で、「ありふれた話だ」と多くの男が見向きもしない。しかし、それは彼女自身にとっては、ありふれた話ではない。 自分の人生に起きている失意の出来事に驚き、そし […]

◆映画「未来を写した子どもたち」に、ソナガシが描写されている

インドと言えば日本人の多くは遠い国の存在だし、ましてその中の超貧困地区や、退廃地区に至っては、ほとんどの日本人は足を向けることもないし、関心を示すこともない。 世界遺産のタージマハールは知っているが、ソナガシなどと言われても、それがどこにあって、どんな場所なのかすら知らないだろう。 当然だ。そこは観光地でもなく、普通の人が足を踏み入れていい場所でもない。 タージマハールは観光客が行くところで、ミッ […]

◆しゃぼんだま。コルカタのリシーダの身体を見て思ったこと

コルカタにはボスティ(スラム)が多く存在する。そして大小は別にして、ボスティのまわりには売春地帯が存在する。スラムから抜け出せない男が、スラムから抜け出せない女を売るからだ。 コルカタのある川沿いに拡がるボスティにも売春宿が立ち並んでいるのはよく知られている。ここはソナガシと違い、外国人の姿はほとんどない。ここは現地の男たちがさまよう売春地帯である。 評判は芳しくない。 何しろ治安が悪く、昼間でも […]

  • 2012.05.02

◆戦争とレイプ(4)スリランカ軍がゲリラ女性兵に行ったこと

閲覧注意 好きだったスリランカの女性がいる。彼女はシンガポールで売春をしている女性だった。私は彼女に惚れた。(リーパ(1)夜の街に立つ彼女の凶悪な目付きに惹かれた) 彼女はシンハラ人。LTTE(タミル・イーラム解放のトラ)にスリランカ北部のジャフナで夫を爆殺されて若き未亡人になったという経歴を持っていた。 スリランカでは彼女のような立場の女性は珍しくない。 スリランカの内戦の深刻さは、彼女を通して […]

  • 2012.05.02

◆ある人妻が、好意を寄せてくれた若い男と愛を育み、心中へ

シンガポール・ゲイランには多くの置屋(売春宿)があるのだが、その周りを囲むように建っているのはナンバー・ホテルである。 タイでも同じなのだが、ナンバー・ホテルというのは早い話が、日本のラブホテルと同じだ。多くのシンガポーリアンのカップルが時間制で部屋を借り、情事を済ませて帰って行く。 2012年3月のある日曜日の夜。 このシンガポール・ゲイランのホテルで、ある外国人の男女が血まみれになって死んでい […]

◆ドッグ・イヤー。インドネシアの山奥に棄てられた女たち

女性はいずれ若さを失い、華々しさを失い、男たちにちやほやされなくなり、やがては恋愛の第一線から退いてしまう。それで女性の人生は終わってしまうのだろうか。 実は、案外そうでもなさそうだ。インドネシアの山奥に棄てられた女たちを見てきてそう思う。 そこは売春が渦巻く堕落した村のはずなのに、老いた女性たちがとても慈愛を受けた生活をして、静かに、優しく人生を送っている。熱い身体で男たちを悩殺してきた女性が、 […]

◆安酒メコン・ウイスキーとビアチャーンと、パタヤへの郷愁

タイ・パタヤは退廃の街だが、退廃にどっぷり堕ちてしまうと、この街を去ったときに、その退廃が忘れがたくて身もだえしそうになる。酔った男たちの咆哮ですら懐かしく思い出すのだから重症だ。 パタヤとは、多くの人に、そのような「習慣性郷愁症候群」を生み出す街である。 しかし、私はもう「元」放浪者の仲間入りだし、自分の体力を考えると、今後は退廃的な世界に沈没できるかどうかも分からない。 そうなると、パタヤの退 […]

◆富める者はますます富み、貧しい者はますます奪われて行く

インド売春地帯ほど、資本主義が剥《む》き出しの場所はない。多くの日本人が耐えられないほどの格差と残酷さがそこにある。そこは「地獄」と言っていいかもしれない。 それがインド売春地帯である。 資本主義は豊かな者と貧しい者を|乖離《かいり》させる。富める者はますます富み、貧しい者はますます奪われていく。 インドでは中部の農村とニューデリーやムンバイの中流階級では収入が百倍にも二百倍にも違ってくる。昨今の […]

◆ひとりぼっちのアニス。彼女は、今も暗い部屋の中にいる

今までさまざまな女性を思い起こして、その女性の不幸を思い返して哀しい気持ちになったり、どうしているのかと想い返したり、気にかけたりすることがある。 中には、とても不幸を感じさせるガラス細工のように壊れそうな娘の思い出もあり、それをふと思い出しては、切なく哀しい気分になることもある。 アニス。彼女もまた、そんな女性のひとりである。 今、目の前に一枚の写真がある。水色のワンピースと肩の部分がシースルー […]

  • 2012.04.28

◆インド人というのは、白人なのか黒人なのか黄色人種なのか?

世界は三大人種群に分かれているとはよく言われている。白人、黒人、黄色人種というのがそれだ。 コーカソイド=白人 ネグロイド=黒人 モンゴロイド=黄色人種 中国や日本ではもちろんモンゴロイドが多い。アフリカ大陸ではネグロイドが多い。ヨーロッパではコーカソイドが多い。それは恐らく誰でも分かるだろう。 では、インド人はこの分類で言うと、どこに当てはまるのだろうか? コンテンツの残りを閲覧するにはログイン […]

  • 2012.04.28

◆タトゥーを入れた人は、「アウトサイダー扱い」になる日本

タトゥーとは日本のヤクザが入れている「自分は裏社会の人間である」という重い決意を示すものではない。ごく普通に「オシャレ」感覚で入れるワンポイントのファッションだ。 しかし、日本は「肌に入れ墨を入れる人間はアウトサイダーである」という意識が浸透しており、アウトサイダーは日本では「忌避すべき人」の代表である。 そんな日本でも若者を中心にタトゥーが流行していて時代の流れを感じさせる。 しかし、それでもタ […]

◆イタリア国内で路上売春。ナイジェリア女性の劣悪な売春環境

パオロ・パトリージ氏のイタリア国内でストリート売春をするナイジェリア女性の劣悪な売春環境を撮った写真集が多くの人々に衝撃を与えている。 ブラックアジアで取り上げるのが遅れてしまったが、現実のストリート売春の実態を知る上で、是非とも見て欲しい写真集だ。 この写真の舞台はイタリアだが、売春をしている女性はナイジェリアから移民で来ている女性たちだ。 コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お […]

  • 2012.04.27

◆一度も髪を切らなかった12歳の少女が家族のために髪を売る

「ラプンツェル」というのはグリム童話に出てくる髪の長いお姫様のことだ。 ブラジルの12歳のラプンツェルが、家族の経済的苦境のために、自慢の長い髪を売って家計を助けたいと言っており、ブラジルではちょっとした話題になっている。 ナターシャという名前の12歳の少女は、生まれてから今日までまったく髪を切ったことがなく、美容院にも行ったこともなく、現在は長さ1メートル57センチまで髪が伸びたのだという。 コ […]

◆かぎりなくバービー人形に近づけて整形するウクライナ女性

セクサロイドはロボットが限りなく人間に近づいていって、もはや売春すらもロボットがこなすという限りなくSFのような現実の展開だ。 しかし、本当に奇妙な時代になったようで、今度は人間の女性がバービー人形を模して整形し、化粧するという時代にもなっている。 バービー人形というのは、アメリカの「リカちゃん人形」のようなものだ。 小さな女の子がそういった人形でままごと遊びか何かをして楽しむものなのだが、こうい […]

リーパ。ゲイランの街に立つ女の凶悪な目付きに惹かれた

シンガポール・チャンギ空港に着いたのは夜中だったが、そのままタクシーに乗り込んで、まっすぐにゲイラン・ストリートへ直行した。 ゲイランはシンガポールの売春地帯だったが、同時にホテル街でもある。運転手も売春地帯に向かう日本人をさほど奇異に感じないようで、黙ってゲイランまで連れて行ってくれた。 ゲイランで適当なホテルに宿を取って時計を見ると、午前二時に近い。ニヤリとした。 ゲイランに立つ女たちが増える […]

◆美しい女性が仕掛けてきたとき、見抜くことができるだろうか

パキスタンの2008年ミス・パキスタンのビューティー・クイーンだったサマン・ハスナイン(Saman Hasnain)という女性がいる。 実は、彼女とその夫であるジャワード氏が、アメリカ・カリフォルニア州で犯した19件の住宅ローンの詐欺で追われている。 ところが、パキスタンとアメリカは犯罪者の引き渡し条約がないので、彼らはいまだ逮捕を免れているのだという。 コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必 […]

  • 2012.04.24

◆村全体がアヘン中毒。アフガニスタンの恐るべき麻薬の蔓延

アフガニスタンが世界最大のアヘンの産地になってからもうずいぶん長いこと経つ。タリバンは武器・弾薬を買うために金になるケシを農家に植えさせて、それを集めて外国のドラッグ・ディーラーに売り飛ばす。 そのドラッグ・ディーラーは旧ソ連の人間であったり、イランの人間であったり、あるいはアフガンのカルザイ政権であったり、その背後にいるアメリカのCIAであったりするようだ。 コンテンツの残りを閲覧するにはログイ […]

◆ポピーの行動のひとつひとつの謎は、すべて最後に分かった

知られたくない秘密を何とか必死で隠そうとする女性がいる。その秘密は分かりやすいものもあれば、最後まで窺い知れないものもある。ポピーもまた秘密を隠した女性だった。 ポピーはなぜ、そんな態度だったのか。あの妖気はどこから来ていたのか。 なぜ、抱えるほど大きなハンドバッグを持ってきたのか。その中には何が入っていたのか。なぜ、それが必要だったのか。なぜ、ビンタン島よりジャカルタのほうがクリーンだと言ったの […]

フォクシー・レディー。一瞬も気が抜けない根っからの悪女

貧しい国、悲惨な境遇、追い詰められた女、絶望……。そう並べると、女性たちは誰もが意気消沈して暗い目をしているという光景が目に浮かぶと思う。それは正しくもあり、間違ってもいる。女性たちの態度は、ひとりとして同じではない。 確かに押しつぶされている女性も圧倒的に多い。ところが、中には信じられないほどの傍若無人の態度と、度胸と、果てしない強情な性格を持った女性もいる。 一瞬も気を緩めることができそうにな […]

  • 2012.04.22

◆2つの膣、2つの子宮を持つ女性、ヘイゼル・ジョーンズ

ヘイゼル・ジョーンズ(Hazel Jones)という27歳のイギリス生まれの女性が、「自分は2つの膣、2つの子宮を持っている」とテレビで告白(カミング・アウト)して話題になっている。 これはウソではなく本当の話だそうで、医学的には「重複子宮」と呼ばれるものなのだという。3000人に1人の割合で発生するということなので、意外に多い「奇形」のようだ。 ただし、「完全重複子宮」もいびつな形のものが多く、 […]

◆1967年のタイのバーとバーガール。タイの歓楽街の初期の姿

タイの歓楽街であるパッポンやパタヤはベトナム戦争によって形作られたという事実はよく知られているし、これについてはブラックアジアにもしばしば触れてきた。 小説『エマニエル夫人』では、在タイ・フランス大使の妻としてタイにやってきたエマニエルに、「ねえ、パタヤに行かない? 今度、アメリカ海軍が上陸して、若いアメリカ人がいっぱい上陸するんですって!」と登場人物のひとりが言って胸をときめかせている描写もあっ […]

  • 2012.04.20

◆一見関係のない「男女差別」がエイズを拡散させる理由は?

無軌道なセックス、不特定多数のセックス、身体を傷つけるようなセックスがエイズを拡散させることになるというのは分かるはずだ。 エイズは粘膜を通して感染するので、粘膜の接触が多かったり、粘膜が傷ついていたりすると、感染しやすい。 しかし、それ以前に「男女差別」「貧困」「教育の欠如」がエイズ(HIV感染)の原因になるというのも知られざる事実だ。 しかし、なぜこれらがエイズ拡散の原因になるのか、よく分から […]

◆乞食の子。「乞食の子」として生まれるとはどういうことか

先日、ふと埋もれた本棚の奥の奥にあった一冊の本をまた手にした。『乞食の子』という書籍だ。 この本は、以前、ブラックアジアに紹介したことがあったが、調べてみると、ちょうど10年前に紹介したものだった。改めて紹介したい。 この本はすでに絶版になっているので中古書籍を買うしかないが、壮絶な貧困の暮らしを知りたい人は、読んでみても無駄ではないと思う。

◆阿部定(さだ)事件。彼女は、どこから来た女だったのか?

戦前の事件なのに、今でもなお名前を知られている特異な猟奇事件が「阿部定事件」である。 この事件は、どこかで女性が相手の男性器を切断する猟奇事件が発生するたびに「元祖」として、繰り返し繰り返し紹介される。 内容はよく知らなくても、阿部定(さだ)という名前だけでも知っている人も多い。 この女性は事件を起こした当時は「女中(現代の言葉で言うとウエイトレス)」だったので、ずっと女中だったと思っている人が多 […]

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