コルカタにはボスティ(スラム)が多く存在する。そして大小は別にして、ボスティのまわりには売春地帯が存在する。スラムから抜け出せない男が、スラムから抜け出せない女を売るからだ。
コルカタのある川沿いに拡がるボスティにも売春宿が立ち並んでいるのはよく知られている。ここはソナガシと違い、外国人の姿はほとんどない。ここは現地の男たちがさまよう売春地帯である。
評判は芳しくない。
何しろ治安が悪く、昼間でも面白半分に銃を見せつけて撃つ真似をするようなチンピラがたむろしているし、強請(ゆす)り、たかりは当たり前のように行われる。ソナガシよりも、さらに治安は悪い。
ある日、タクシーの運転手にそこへ行くように言うと、「よく聞け、あそこは……」と、真顔で反対されるほどこの売春地帯は荒れている。
現地では、その売春地帯はムンシガンジと呼ばれている。
元々どこの国の売春地帯でも、チンピラや暴力団がうろうろしている。そういった光景には慣れていたので、危ないと言われても気にも留めなかったが、結局それが裏目に出た。
後にチンピラに囲まれて、現金を盗られる羽目になった。十数回も同じところに通っていたので、外国人は格好のターゲットだ。しかし、それほどまでここに通わせた女がいた。
リシーダである……
(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきた売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア番外編 絶対貧困の光景 夢見ることを許されない女たち』にて、全文をお読み下さい)
心が痛いです、子を想う気持ちが伝わります
貧困問題、人種差別、その満ちた歪みの世界を知るたびに自分の無力に対して怒り、虚しさを感じます。