インドと言えば日本人の多くは遠い国の存在だし、ましてその中の超貧困地区や、退廃地区に至っては、ほとんどの日本人は足を向けることもないし、関心を示すこともない。
世界遺産のタージマハールは知っているが、ソナガシなどと言われても、それがどこにあって、どんな場所なのかすら知らないだろう。
当然だ。そこは観光地でもなく、普通の人が足を踏み入れていい場所でもない。
タージマハールは観光客が行くところで、ミッショナリーズ・オブ・チャリティは聖者が行くところで、ソナガシは骨の髄まで堕落した男が行くところだ。