売春地帯をさまよい歩いた日々:インドネシア編

売春地帯をさまよい歩いた日々:インドネシア編


タイ編熱帯の国はどこでも豊饒な大地に恵まれていると考えるのは大きな間違いだ。たとえばタイのイサーン地方では土地が痩せて農作物の収穫は毎年苦しい状況にある。痩せ細り、水はけの悪い土地に農作物は満足に育たない。そんな不毛の大地を持つ地主が小作人に土地を貸して、それを収穫物(タバコや稲)で返してもらうようにしている。自然の前に立ちすくむ貧しい人たちじりじりと熱帯の照りつける太陽の中で、生きるために懸命に腰を折って働く小作人の家族の姿を見ることができる。土を掘り起こすのには牛を使う。しかし、その牛で...
シンガポール編アジアの貿易国家シンガポールは、リー・クワンユー元首相が作り出した熱帯の実験国家だ。この卓越した政治家は、マレーシアから独立した後、多様な国民をまとめるために、あるいは国民の大多数を占める中国人の中華色を薄めるために英語を公用語として採用した。ハイテク化を進め、クリーン&グリーン政策で、おおよそ熱帯の国とは思えないほど清潔な環境を作り上げた。 しかし、逆にそれが国民の極端な監視を生み出した。光が強いだけ、影はそれだけ濃いツバを吐いたら罰金、ゴミを捨てたら罰金、横断歩道以外のところ...
シンガポール編ゲイラン・ストリートのLor20を入ると、すぐに右側に折れる小路がある。食堂「三友斉」の裏に当たり、夜中に行くと外灯のない小路は闇に吸い込まれるように暗い。小路に入る入口も奥もインド系の男たちで溢れ、人種の違うアジア系が入って行くと全員がよそ者を見るような目つきでこちらを注視する。インド=アーリア系の女性アジア系が主のゲイランでもこの小路だけはインド系が多数を占めており、それ以外の人間が「よそ者」になるのだ。構わず小路の奥へと入って行くと、サリーを着た女たちが思い思いの格好で立ったり...
シンガポール編ゲイラン・ストリートがシンガポールにおける置屋街の代表だとしたら、オーチャード・タワーは売春ディスコ群の代表になる。そして中でもクレイジー・ホースは現在のオーチャード・タワーのディスコの中ではダントツの人気を得ている。真夜中にオーチャード・タワーへ出入りする女性たちは99パーセント売春女性たちだ。当然、クレイジー・ホースに出入りする女性もまたそうだ。店内には英語が飛び交い、彼女たちは英語の渦の中を泳ぎ回って相手を捜す。オーチャード・タワーオーチャード・ロードの西の外れにオーチャー...
インドネシア編インドネシア・ジャカルタから遠く離れた離島に降り立った。そして、真夜中になると島の中心部にモトバイクを飛ばしてもらった。一本のどこまでも続く舗装道路をバイクは順調に走る。他に走っているバイクなど一台もない。「真夜中は危険だ」とバイクの運転手は顔をしかめるのだが、真夜中にさまようハイエナはこの時間が本番だ。危険だと言われても困ってしまう。ジャングルを切り開いた山道危険を承知で夜の街に出かけ、強盗に襲われたら、それまでと観念するしかない。あまり治安の良いとは言えないカンボジアやイン...
シンガポール編貧しさに困窮して海外に目を向けるタイの女性たちがいる。あるタイ女性はスイスへ向かい、ある女性は中東へ向かう。スリランカへ行く娘もいれば、シンガポールを目指す娘もいる。自国よりも稼げるところであれば、娘たちはどこにでも出ていく覚悟があるようだ。日本で売春をしているタイの女性たちもかつては珍しくなかった。彼女たちは東京・神奈川・大阪に身を潜めて夜の街に立ち、自分に声をかけてくれる男たちをひたすら待つ。「さびしいよ」とつぶやくタイ女性初冬の冷たい風が吹きすさぶ寒い夜にも、熱帯の娘たち...
インドネシア編彼女の名前はヘリナと言った。インドネシア・ジャワ人である。まるで優雅な黒豹のようだった。軽く波打ったショートカット・ヘアはその野性的な表情によく似合っていた。無駄な贅肉など一切ついていないスリムな身体にぴっちりと張りついた黒の衣服は彼女の美しさを際立たせていた。インドネシア・ビンタン島の、カラオケ屋を模した売春宿「サンライズ」にぶらりと入って、青やピンクに灯された蛍光灯の下に15人ほどの女性たちがいるのを目にしたが、ヘリナを見たとたんにこの娘を選ぶべきだと確信した。ピンと来るもの...
シンガポール編夜の零時過ぎ、シンガポールのオーチャード・タワー4階にあるディスコ「クレイジー・ホース」に行く。すでに顔馴染みになった女たちが入口であきれたような顔で笑いかけてきた。二日も三日もこんなところに通う客も珍しいに違いない。どうかしてる、と彼女たちの顔には書いてあった。彼女たちはビジネスで建物の内外に立っているが、男は連日連夜遊び回っていることになる。たしかに「どうかしてる」と思われてもしかたがない。しかし、やはり知らない顔よりも知った顔の方が彼女たちには気が楽なようで、三日目にもな...
タイ編久しぶりにバンコクに降り立ってソイ3を歩きロシア女性を捜した。しかし、半年前にはあれほどいたロシア女性たちが、煙のように消えてしまっていた。ロシア女性はいつしかタイに現れ、バンコクのソイ3ストリートを歩き回っては男を誘っていた。それから半年もしないうちに、もう事態は変わっていた。白人の売春女性の存在はタイでは目立ち過ぎていた。人身売買マフィアが巣食っていた悪名高きリージェント・ホテルは何度も家宅捜索の憂き目に遭っていた。マイクズ・プレイス・ホテルそして、ソイ3で客引き中にロシア女性が検...
インドネシア編シンガポールからガルーダ航空の飛行機に乗ってジャカルタのスカルノ・ハッタ空港に着くと、まずはガンビル駅行きの「ダムリ」のバスに乗って市内に向かう。バスの中は冷房など気休め程度にしか効いていない。すっかり古くなってしまった座り心地の悪いシートに座って窓際へ寄り、ぼんやりと夜のジャカルタの街を見つめた。乱暴なバジャイ(三輪タクシー)が国道を縫って走っているのが見える。けたたましい爆音と排気ガスが熱帯の空気を焦がして、ただでさえ暑い空気をさらに熱しているかのようだ。3度目のジャカルタ...
閲覧注意 インドネシア編インドネシアで経済の中枢をしっかりつかんでいる中国系の人々は、常に嫉妬や羨望の的だ。その事実は「中国系に搾取されているから他は貧しいのだ」という歪んだ感情となって鬱積してゆく。だから、暴動が起きると中国系の人々は真っ先に略奪の対象になってしまう。スハルト政権もいよいよ末期に近づいた1998年5月もそうだった。レイプの嵐経済危機から端を発した大学生のデモに軍は発砲し、四人の学生が殺害された。これが直接の暴動のきっかけだった。暴動が起きると、すぐに貧しい人々が暴動に乗じて商店...
インドネシア編ジャカルタの北部コタの街は真夜中になると怪しげな男たちが溢れ始める。肩を怒らせて歩くギャング、野放図なチンピラ、ぼったくりタクシーの運転手、高級外車に乗ったマフィア、ドラッグに飲まれた中毒者、そして何者なのか分からないヒマを持て余しているような男たち。ディスコの前には煙草売りの若者がたむろして、タクシーでやって来る男たちにまとわりついて何とか煙草を売りつけようとしたり、帰ろうとする客を強引に仲間のぼったくりタクシーに乗せようとしたりしている。暴動でめちゃくちゃになった街そんな男...
インドネシア編シンガポールから船で30分から40分ほどの距離に、その「売春島」がある。中国語で書くと「巴淡島」。日本語で巴は「は」、淡は「たん」と読むので無理すれば「はたん(HATAN」』とも読めないことはない。 実際にはバタム(BATAM)なので、なかなか近いと思う。中国人が語呂合わせで作ったような、この「巴淡島」という漢字が好きだ。男ばかりの集団が目立つ島巴(ともえ)は波頭(なみがしら)をイメージ化したものを指している。淡(あわ)は淡路島の淡(あわ)である。波頭が崩れて泡が立つ。そんな海にある島というイ...
インドネシア編シンガポールに近いインドネシア領バタム島……。夜が更けてハイエナの時間がやって来ると、蒸し暑い夜の街に出向いて一軒の店に入った。"Queen Bee's"(クイーン・ビーズ)である。昼間、何気なく街を歩いているときに偶然見つけた店だった。日中でも目立つロゴが気を惹いた。普通のパブ・カラオケ屋はネオンのライトで夜に目立とうとする。しかし、そんな看板は昼間にはネオンが消されてパイプがのたくっているだけである。太陽の下では薄汚い建物ばかりが目立って、そこがカラオケ屋であることは言われ...
インドネシア編インドネシア首都ジャカルタは、高層ビルが林立する大都市にふさわしく眠ることはない。マンガ・ブザール通りを西に歩いて大通りに出ると、そこはハヤム・ウルッ通りである。夜の11時頃、マンガ・ブザールからハヤム・ウルッ通りに出て南に向かって歩いていた。昔はこの辺に売春女性が立ち並んで客を取っていたと聞いているが、今は彼女たちの姿は見かけることもなかった。時期が悪かったのか、時間が悪かったのか、それとも最初からこんなところにいなかったのかは分からない。肩をすくめてさらに南下して行った。入れ...
インドネシア編夕方も過ぎて徐々に暗くなって来ると、インドネシアの巴淡(バタム)島ナゴヤの喧噪は、少しずつ薄らいでいく。走っている車は相変わらず減ることはないが、人の姿は心なしか少なくなって来るのが分かる。開いていた雑貨屋やマーケットが閉じられ、一日の仕事を終えた人々は家族の待つカンポン(集落)へ帰って行くのだ。昼間は痛みを感じるほど強烈な光と紫外線を放射していた太陽は落ちて行き、空の色が濃紺へと変化していく。オジェッも使い分けるのが得策だバタムはちょうど赤道の真上に位置する熱帯地方だ。身体に...
インドネシア編インドネシア・バタム島。ここには夜の世界に棲息する男たちの誰もが「良い」と口を揃えて認める有名なカラオケ屋がある。『ハリウッド』だ。名刺には『スポーツ・マッサージ&ミュージック・ラウンジ』とある。「スポーツ・マッサージ」が何か別のものを意味していることは誰もが知っている。インドネシアは建前と本音が明確に区別される国であり、置屋もまた名刺には建前を装っているのだ。安っぽく、俗っぽく、そして剥き出し間違えても「セクシャル・マッサージ」だとか「レディ・エスコート」などとは書けない。国...
インドネシア編店ではあれほど異常な雰囲気を醸し出していたのに、ふたりきりになるとアイリーンは他の誰よりもまともだった。もしかしたら彼女は、わざとつれない態度を出していたのかもしれない。投げやりな態度は、自分が本命ではなく、あくまでも他の女の代わりであることを知っていて、嫌気が差していたからなのかもしれない。あなたは身体は大きいけど子供みたい「君と俺は友達じゃないのかい?」わざと悲しそうな表情を浮かべて彼女に抱きつくと、彼女は笑いながら抱き締め返してくれた。「あなたは身体は大きいけど子供みたい...
インドネシア編インドネシアの首都ジャカルタ・コタ地区ジャラン・テー(Jl.Teh)にある置屋で会った娘のことを思い出すと、とても複雑な気分になる。彼女の名前はリリーと言った。猫のような目を持ったキュートでかわいらしい娘だった。この置屋は舗装もされていないわき道にある寂れて汚れた建物のひとつであり、看板さえ出ていない。店かどうかは一見してまったく分からないし、入り口は狭くて飾りらしい飾りもなく殺風景この上ない。表と裏の乖離が激しい国ジャカルタにいるとき、コタの街を歩いて歩いて歩き回り、やっといくつか...
インドネシア編降りようとして車のドアを開けたときだった。急に隣に座っていた娘が、振り向いた助手席の青年に抱きついた。そして、ふたりはしっかりと抱擁しあった。それを見て絶句してしまったが、運転席のジョニーも固く抱き合うふたりのカップルを見て、顔面蒼白になって凍りついてしまった。ふたりは恋人同士かもしれなかった。もはやこれまでだ。車から降りると、娘を残したままドアを閉めた。そして、運転席のジョニーに車から降りるように言った。ジョニーは顔をこわばらせたまま車から降りてきた。心配するな。あんたは彼女...
インドネシア編彼女の名前はシタと言った。清楚で端正な顔立ちをした娘で、歳はあえて訊かなかったが25歳前後に見えた。インドネシア領バタム島で出会ったのだが、彼女の出身はバンドゥンだった。バタム島の夜のビジネスに関わっている娘たちは、大抵が近くのスマトラ島やカリマンタン島から出稼ぎに来ている。ここバタムでバンドゥンから来たという娘に会うのは彼女が初めてだった。女性が地元でビジネスしない理由ジャカルタで夜のビジネスに従事している女性の多くはバンドゥン出身である。バンドゥン出身は珍しくない。しかし、流...
インドネシア編とは言っても、彼女たちにとって、男がシンガポーリアンだろうが日本人だろうがそんなに大して違いはなかっただろう。それは、日本人の男が、目の前の女性がカリマンタン出身だろうがバンドゥン出身だろうが、大して違いはないと思うのと同様だ。本当はカリマンタンの女性とバンドゥンの女性は全然違う気質や顔立ちなのだが、分からないうちはみんな同じだ。彼女もまた目の前の男の国籍が何であっても特に気にしていないようだった。その腹には細かい無数の皺シタは控えめだったが、優しい娘だった。彼女に上半身を脱が...
インドネシア編インドネシア領バタム島も緑は多かったが、ビンタン島の緑はバタムよりもはるかに濃いように見えたのは気のせいかもしれない。激しい雨音で目が覚めて、カーテンを開けると窓から見える外の緑が雨に打たれて揺れていた。リアウ諸島はよく雨が降る。さすがに熱帯地方だけあって、一度降り出すと雨足は強い。雨に打たれる木々は枝を激しく揺らして、まるで緑の焔(ほのお)が燃えているかのように見えた。湿った部屋の匂い、ほのかな熱気時は5月。この地域で雨がもっとも激しく降るのは12月前後であり5月は年間を通して...
インドネシア編インドネシア領バタム島ナゴヤの真夜中の向こう側、妖しく灯(とも)るダークサイドをくぐり、退廃の世界に入る。入り口に立つインドネシアの男たちの鋭い目は闇の中では肉食動物のようだ。そこはインドネシア全土から集められた若い女性たちの「肉体市場」、男たちの天国、女たちの地獄と言われている場所だ。暗闇の中で行われているインドネシアの現実がここにあった。執拗で粘っこい男たちの視線に追われながらゲートをくぐると、肉体市場の奥には雛壇があり、ガラスの向こうには10人ほどの女性が座って男たちを待っ...
インドネシア編売春地帯。「女の地獄」の生々しい現実は、覆い隠される。多くの男たちはそこに利用価値を見出しているので、誰もが見て見ぬ振りをしている。それは地獄ではないと心から信じている男もいるが、女の選択権を奪っているのだから、支配者側に立っている人間の思考だ。そして、「普通の女性」は関わりたくないという生存本能が働くので、知らないでいいのであれば知らないでおこうと無視を決め込む。途上国の売春地帯の実態は、よほど覚悟した女性でないと直視できない。かくして、堕ちた女の世界は表社会からかき消され、...
インドネシア編南国インドネシアのリアウ諸島は新鮮な果物や魚介類が採れてうまい食事に事欠くことがない。パサル(市場)に行くと肉も野菜も果物も魚も豊富に山積みされている。よく分からないものがたくさんあるので、実際に食べるかどうかはともかく、長い間見ていて飽きることがない。高級なホテルのレストランでも、道ばたのワルン(屋台)でも、その国、その地域、その場所で、日本とは違った料理がたくさんある。ビンタン・プラザリアウ諸島・ビンタン島の『ビンタン・プラザ』は、たくさんの屋台が集まったオープンの「屋台村...
インドネシア編ちょっとした表情、しぐさが気になる。意味深な視線が気になる。どうしてもそれを知りたい。そして、「謎」を知るために、その女性を追いかける。意外にそういう経験がある男は多い。秘密は男を惹きつけるのだろうか? どうやら、そのようだ。インドネシア・バタム島で知り合ったリア・ピーについては、まさに彼女の「当惑」がいったい何だったのか、その秘密が知りたくてしかたがなかった。いったい、リア・ピーはなぜ、そんなに当惑していたのか。なぜ、挙動不審なまでに目をそらし、下を向いてやり過ごそうとしたの...
インドネシア編貧しい国、悲惨な境遇、追い詰められた女、絶望……。そう並べると、女性たちは誰もが意気消沈して暗い目をしているという光景が目に浮かぶと思う。それは正しくもあり、間違ってもいる。女性たちの態度は、ひとりとして同じではない。確かに押しつぶされている女性も圧倒的に多い。ところが、中には信じられないほどの傍若無人の態度と、度胸と、果てしない強情な性格を持った女性もいる。一瞬も気を緩めることができそうにない、根っからの悪女である。セクシーだけれども、狡猾で、傲慢で、協調性のかけらもない女。Fox...
インドネシア編知られたくない秘密を何とか必死で隠そうとする女性がいる。その秘密は分かりやすいものもあれば、最後まで窺い知れないものもある。ポピーもまた秘密を隠した女性だった。ポピーはなぜ、そんな態度だったのか。あの妖気はどこから来ていたのか。なぜ、抱えるほど大きなハンドバッグを持ってきたのか。その中には何が入っていたのか。なぜ、それが必要だったのか。なぜ、ビンタン島よりジャカルタのほうがクリーンだと言ったのか。最初は分からなかった。しかし、ポピーのひとつの秘密が分かると、彼女の心理がすべて読...
シンガポール編女性に対する好みというのは、刻々と変わっていく。歳を取って変わることもあるし、時代が美しさの定義を変えることもあるし、自分の考え方が違ってきて変わることもある。私は20代に入ってから東南アジアの女性しか目に入らなくなった。死ぬまでその嗜好は変わらないと思ったが、それが劇的に転換したのが、リーパと会ってからだ。彼女はスリランカ女性で、人種的に言えば典型的なインド系の顔をした女性だった。彼女とは波長が合って、とても鮮烈な印象を覚え、そして好きになり、忘れられなくなった。インド系の女性...
インドネシア編今までさまざまな女性を思い起こして、その女性の不幸を思い返して哀しい気持ちになったり、どうしているのかと想い返したり、気にかけたりすることがある。中には、とても不幸を感じさせるガラス細工のように壊れそうな娘の思い出もあり、それをふと思い出しては、切なく哀しい気分になることもある。アニス。彼女もまた、そんな女性のひとりである。売春婦隔離政策今、目の前に一枚の写真がある。水色のワンピースと肩の部分がシースルーになった艶やかな衣裳をつけ、写真を避けているかのように身体を横にして写って...
インドネシア編女性はいずれ若さを失い、華々しさを失い、男たちにちやほやされなくなり、やがては恋愛の第一線から退いてしまう。それで女性の人生は終わってしまうのだろうか。実は、案外そうでもなさそうだ。インドネシアの山奥に棄てられた女たちを見てきてそう思う。そこは売春が渦巻く堕落した村のはずなのに、老いた女性たちがとても慈愛を受けた生活をして、静かに、優しく人生を送っている。熱い身体で男たちを悩殺してきた女性が、その熱さを失っても、もっと自分を愛してくれる存在を見つけて、とても楽しそうに生きていた...
インドネシア編インドリィという娘の転落はどこにでもある話だった。彼女は不器用な女性で、人見知りはするし、それほど聡明でもない。そんな女性が何もない田舎から都会に出てきて、働くところが見つからないまま転落して夜の世界に堕ちていった。それは絵に描いたような転落話で、「ありふれた話だ」と多くの男が見向きもしない。しかし、それは彼女自身にとっては、ありふれた話ではない。自分の人生に起きている失意の出来事に驚き、そして自分がそうなったことに対して、彼女自身が心から驚いているはずだった。そんな、運命に流...
インドネシア編リヤンティという名のインドネシアの女性と出会ったその日、男という生き物とは「いったい何なのか」が分かったような気がした。リヤンティと出会ったとき、彼女は赤ん坊と遊んでいた。そのときの彼女の赤ん坊を見つめる「目」と、彼女が夜のビジネスを終えて男を見る「目」は同じだった。だから、はっと気がつくものがあった。そうだった。赤ん坊も、男も、女の身体に依存している。男は赤ん坊のときに女性の乳房を与えられ、女性に抱かれて育っていく。少年になると男は女から離れていくが、やがて遅かれ早かれ、また...
シンガポール編シンガポールの紅灯街である「ゲイラン」は好きだ。実に退廃しており、それが陰湿で、剥き出しなのが素晴らしい。ハイエナにとって、シンガポールとはすなわちゲイランのことである。かつてシンガポールはゲイランの他にいくつかの地域が売春地帯として栄えていた。しかし、今では観光客向けのオーチャード・タワーと現地人向けのゲイランくらいしか残っていない。だから、真夜中になると、性欲に飢えて野獣のようになった男たちがここにやってくる。客がつくまでずっと直立不動このゲイランもまた、神経質なシンガポー...
インドネシア編目的もなく、はっきりとした予定もなく、ただひとりで好きなように地を這うのが私の旅だ。そこに行けば何があるのか分からないので、そこに行く。何もないかも知れない。しかし、何もないということが印象に焼き付いて、忘れられなくなる。インドネシアのリアウ諸島に「モロ島」という島がある。そこに行ったのも、ただ行ってみたいと唐突に思っただけで、予定に組み込んでいたわけでも、何かを探していたわけでもなかった。ただ行きたかった。そして、その島が何もないということや、開発途上で捨てられた島だというこ...
インドネシア編欲望の渦巻くアジアの夜の街は、マラム(夜)になってもさまざまな人間があたりを徘徊している。近くの村からは自家栽培した芋や野菜を天ぷらにしたものを売りに来る老人もいるし、いつまでも寝ないで駆け回って遊んでいる子供も多い。客を待っているのか、暇を持て余しているのか、根の生えたように売春地帯で暇をつぶすオジェッの運転手もいれば、ある女性に惚れているらしく、彼女の側を離れようとしないオジェッの若い男もいる。ギャンブルを前に、突然、性格が一変したウィウィマラム(夜)……。どちらかと言えば怪...
インドネシア編自分がどのような身体の動かし方をしているのか、最初から最後まで自覚している人はいない。人は無意識で自分の身体を動かす。ちょっとしたしくさ、ちょっとした視線の動き、身体の動き、手の動き。無意識であっても、すべて意味があるのだという。上目遣いの目付き、またたきの回数、組んだ腕、貧乏揺すり。それらは精神的な緊張の状態を意味するボディー・ランゲージの可能性がある。腰の悪い人は無意識に腰に手をやり、胃の悪い人は無意識に胃をさする。本人は自覚していなくても、手は「無意識に」そうしている。で...
インドネシア編人は誰でも、自分がうまくやっていると思う。この世界のことはよく知っていて、自分は要領よく立ち回っていると得意になる。実際、うまく立ち回れる人もいる。しかし、歯車がひとつ狂ってしまうと、あとからあとから、すべての言葉、行動が裏目に出て追い詰められていく。そして、ふと自分がうまくやっていると思ったのは錯覚で、本当は何もかも見透かされていたのだということに気がつくのだ。リサという女性と、サンティという女性のことを考えると、今でもいたたまれない気持ちになり、気持ちがぎゅっと萎縮する。イ...
インドネシア編「現地妻」という女性の生き方がある。男は本土で妻や子供を持っている。それを分かった上で、男が現地に来たときだけ「妻」になる。同じ国で、同じ国籍同士であれば、それは「愛人」なのだが、国が違えば「現地妻」になる。海外出張している日本人の男も、結構な数の男が「現地妻」を持っている。タイでもインドネシアでも中国でもマレーシアでも、どこでもそうだ。一流企業の男も、中小企業の男も関係ない。みんな妻には素知らぬ顔をして、現地で特定の女性を囲い込む。シンガポーリアンはインドネシア女性を「現地妻...
インドネシア編インドネシアはインドネシア人の国だと思っている人がいる。実はとても大きな間違いだ。インドネシアはインドネシア人のための国ではない。たとえば、スハルト時代、スハルト一族は稀に見る資本独占に成功して「スハルトは金に狂った男だった」とワヒド元大統領に言わしめた。一時、インドネシアは「スハルト一族の持ち物」だった。しかし、スハルトが去って、時代は変わった。インドネシアはインドネシア人のものになったのだろうか。いや、なっていない。別の存在がインドネシアをいまや100%支配してしまっている。す...
インドネシア編インドネシア・リアウ諸島も奥地の島に入っていけば、シンガポール資本の影響力も急激に薄れていく。せいぜい、シンガポール資本が目に付くのは、バタム島、ビンタン島までだ。あとはあまり目立たない。また、バタム・ビンタン以外の島になると、ジャカルタの中央政府の政策も届かない。だから、そこでは何もかもが中途半端に放り出されている。さしたる産業もなく、地域振興もない。スズなどの資源はあるが、たがか知れている。重要な拠点でもない。つまり、金を生み出すものが何もない。夜の世界もまた、華僑が絶対的...
シンガポール編ときどき、正体がつかめない女性が売春地帯にいる。シンガポールの売春地帯ゲイランにいた中国大陸から来たひとりの女性は、まさに正体のつかめない得体の知れないものを持っていた。1キロ先でも男が全員振り返るような派手なファッション。大きな胸。不思議なセックス・テクニック。言葉すら通じないのに、ポン引きを介さないで売春ビジネスに一匹狼で飛び込める度胸。その上、詐欺のテクニックも知っているが、詐欺師ではない女性……。素人ではないが、かと言って売春ビジネスで生きてきた女性でもない。こんな、熱く...
シンガポール編そのままフロントで鍵を借りて部屋に直行するはずだったが、フロントの中年女性が「IDカードを見せて下さい」と言い始めて事はおかしくなった。ゲイランのホテルでこんなことを言われたのは初めてだった。IDカードは持っていないと答えると、今度は「パスポートを見せて下さい」と畳みかけてくる。ところが、そのパスポートも持っていなかった。真夜中を歩き回る際、パスポートや余分な現金は持たないようにしている。(「あんたの金が俺の人生」。プロのスリが街をさまよい歩く)おかしいと思ったが、ふと、問題は隣に...
インドネシア編インドネシア・リアウ諸島のある島で、港町からずっと外れた山奥の村に沈没したとき、見えて来たのは激しい荒淫の嵐が通り過ぎて、今は静かに生きるだけの年を経た女性だった。彼女たちは、外国人に対しても温かく包み込んでくれるように接してくれる。彼女の暮らすリズムがただれた時間をつぶす自分のリズムとよく合っているので、一緒にいると本当に落ち着く。彼女は軽く沐浴(マンディ)をして髪が濡れたまま売春村の入口のテラスに来て座る。山の空気は、夕方になるとぐっと冷えてきて心地良い。テラスは涼むに良い...
インドネシア編はじめての性体験は、誰でも強烈な印象として脳裏に刻まれているはずだ。それは人によって素晴らしかったり、あるいは惨めなものだったりする。真夜中の退廃した世界で生きる女性は、初体験とは別に、もうひとつの体験をしなければならない。それは、売春ビジネスでの初体験だ。愛ではなく、金で自分の身体を売る。結婚のあとの性体験は祝福されるが、売春での性体験は社会から批判される。売春ビジネスに堕ちた女性は、それを隠して生きない限り、永遠に社会から白い目で見られることになる。隠し通しても、暴露された...
インドネシア編もし彼女と同じ境遇だったとき、耐えられるだろうか、と考えることがよくある。ウィナのときもそうだった。来る日も来る日も、夜になると、熱帯のどんよりと湿った空気の中で立ち続け、道ゆく男たちの好奇の目にさらされ続けなければならない。体調が悪くても関係ない。休ませてくれない。飼い殺しだ。自分が肉体を張って稼いだ金なのに、オーナーに大半を搾取される。オーナーは全身入れ墨のヤクザで、管理するのは人を人と思わない年中罵り声を上げる女。ウィナは、そんな中で8ヶ月以上も拘束されていた。もし彼女と...
インドネシア編売春する女性は「淫乱」だと誤解している男が多い。実はまったくそうではない。露出の高い恰好や、挑戦的な目つきは誤解させるに充分だが、それでも世間の認識する「淫乱」のイメージを、売春する女性に当てはめるべきではない。なぜなら、彼女たちのほとんどは、ビジネスでそれをしているだけだからだ。露出の高い恰好やストレートな言動は、客を取るためのものであり、性格ではない。「わたし、淫乱よ」と挑発する女性も中にはいる。そんな女性にしても本当は淫乱ではないことが多い。客を興奮させるために言っている...
インドネシア編売春する女性が男を誘う言葉は「彼女は淫乱だ」と世間を錯覚させるに充分なほど直接的かつ刺激的だ。「ボンボン・グッド。ニャムニャム・グッド」「チキチキ・グッド。サービス・グッド」タイ・カンボジア・ベトナムではセックスのことを「ボンボン」と言うと通じる。マレーシア・インドネシアでは「チキチキ」という。いずれにしても「わたしのセックスはいいわよ」というフレーズだ。一種の常套句と化しており、直接的なわりにはあまり意味がない。しかし、自信がなければ到底口に出せない誘いの言葉をつぶやく女性が...
シンガポール編人身売買というのは、「人間を売り飛ばす」のだから、そんなものはすべて悪いに決まっている。そして、人身売買のビジネスをするような業者はすべて叩きつぶさなければならない……。これが先進国に住む、普通の人たちの感覚である。もちろん途上国でも女性を売り飛ばすような業者は「悪い人身売買業者」であり、関係者は根こそぎ逮捕しなければならないと考えている。人間は売り物ではなく、いかなる理由があってもそれは犯罪だからだ。しかし……。そんな建前とは裏腹に、途上国や新興国では「必要とされている人身売買業...
インドネシア編人は誰でも自分の人生で、どうしても忘れられない人と出会うことがある。自分の心をときめかせてくれる人がいる。優しくて、一緒にいると安心できて、触れ合うことに喜びを感じることができる人。出会った瞬間に、本当に何の違和感もなく受け入れられて、自分の探し求めていた何かにぴったりと当てはまる人。振り返って見ると、インドネシアで出会ったミミンはそんな女性だったのかもしれない。出会ったときから彼女は華奢で、静かで、どこか心が傷ついた感じの女性だった。かわいらしかった。もしかしたら、そのかわい...
インドネシア編夜が近づくにつれ、だんだん落ち着かなくなってきた。頭の中にあったのは、今日の朝の別れ際に切ない目でこちらを見ていたミミンの顔だった。気がつかない振りをしていたとしても、ミミンのすがるような目つきは脳裏に焼きついていた。約束を破ったら、ミミンはきっと失望する。考えてみれば、ミミンは思っていることがそのまま顔に出てしまうような危うい素直さを持っている。しかし、会いに行けば深みにはまる。ひとりでホテルの近くの屋台の集まる市場で食事をとり、その間にずっと彼女のことを考えていた。かなり逡...
インドネシア編昔、子を失って悲嘆に暮れている母ザルがいたという。愛する子供が死んでしまったのだ。母ザルは泣き声を上げ、悲しみに暮れ、やがてその母ザルもまた子供を追うように死んでしまった。その母ザルの腸は、失った愛児の死を想うあまり、ズタズタに傷ついてちぎれていたそうだ。それから、自分の身体が傷ついてしまうような悲愴な哀しみのことを「断腸の思い」というようになった。愛する者を失った失意というのは、本当に身が引きちぎれるほどの苦しみになる。それは誰でも知っている。すべてのものが色あせ、何もかも意...
インドネシア編自分が好きになった相手を思い浮かべて欲しい。好きになった相手に、自分と同じ「波長」を感じないだろうか。人は、自分と同じ心理・境遇・人生・悩み・欠点を相手から感じると、「同じ匂いがする」とか「波長が同じだ」と表現する。相手のやること、なすことが自分に似ている。自分と同じ欠点があるので、行動や心理が読める。あるいは、相手の置かれている立場が似ている。だから、相手の気持ちが説明されなくても分かる。そして、同じだと思い、共感したり、好感を持ったりする。インドネシアの山の奥にあるひっそり...
インドネシア編サンティが嫌われて皆から遠ざけられている理由は、ふたりでテラスに出てから知ることになった。そこでは3人ほどの娘たちがビデオCDをテレビで見ていた。中にはビデオに合わせて鼻歌を唄っている娘もいた。ところがサンティは、そんな先客にお構いなく、いきなりビデオCDを切ってしまった。それから中のCDを勝手に取り出して、代わりに自分の好きなCDに入れ替える。さっきまで気持ち良さそうに鼻歌を唄っていた娘が、激怒してサンティに罵り声を上げた。しかし、サンティは平然としている。しかも、他の娘たちを無視し...
インドネシア編人生を捨てた女の目を、あなたは見つめたことがあるだろうか。それは、とても強烈なものだ。寂然(せきぜん)の瞳というのだろうか。ままならぬ人生に長らく耐え、もの哀しさを抑えた瞳。それでいて、猛烈な意志の強さをまだ失っていない瞳。エラの眼差しを忘れることはないだろう。貧困、家族との別離、そして差別と言った理不尽な仕打ちに耐えながら、何百人、何千人の男に身体を預けて来た女の、激しいけれども、たとえようのない静かな瞳だった。彼女は決して笑わなかったし、無駄口も叩かなかった。ひっきりなしに...
インドネシア編セックスを動画や写真で記録するのが好きな男たちの存在はもう当たり前のように知られていて、そんなことは改めて言うようなことではない。しかし今はすでにその時代を経て、数年も前から女たちがセックスを記録し始めていることに気づいている人はいるだろうか。男たちが自分の抱いた女を想い出に残したいのであれば、女たちもまた自分の売春相手を想い出に残したいと思っても不思議ではない。いよいよ数年も前からそういう時代に入っていることをひとりの女を通して知ることになった。荒んでいく売春住宅地の中で彼女...
インドネシア編インドネシア語は、もうほとんどすべて忘れていた。しかし、バタム島に向かう船の中で、まわりの人たちが話す言葉のイントネーションを聞いて、懐かしくて仕方がなかった。この優しい響き。この郷愁。好きだった。インドネシアは、私にとってとても大切な想い出に満ち溢れた国で、今もたまらなく愛しい。この言葉を聞いていると、かつて知り合った女性たちの柔らかな笑みが次から次へと浮かんで来て、甘酸っぱい感情がこみ上げてくる。「ああ、懐かしいな」心からそう思わずにいられなかった。好きだった女たちが、この...
インドネシア編初めてインドネシアのビンタン島を訪れたのは雨期の頃だった。空はどんよりと曇っており、タンジュン・ピナンに降り立つと小雨が降っていた。雨足は強まるばかりで、ホテルに着いた時はすっかり濡れそぼっていた。暗く、陰鬱だった。それから私はたびたびビンタン島を訪れているが、この島はいつも陰がつきまとっているように思えた。ビンタン北部にはリゾート地がある。しかし、そこには訪れたことがなく、ビンタン南部の陰鬱な場所しか知らない。この島を想い出すたびに「底知れぬ陰」を感じるのは、そのせいなのかも...
インドネシア編リッキーにセチア・ジャヤへ急いでもらう。すっかり陽が落ちており、夜のセチア・ジャヤに向かう道は、街灯のまわり以外は漆黒の闇の中であった。狭い「秘密の路地」を抜けて見えてきたセチア・ジャヤの建物も、半分以上が闇に溶けて薄気味悪い。しかし、それを見て逆に安心した。いくら何でも、こんなところにやって来る客もいないだろうと思ったからだ。時計を見ると、もうとっくに7時を過ぎていた。2階のステージに続く階段を上ってドアを開けて中に入る。昼間は暗くて倉庫のようだった店内は、大音響で中国のカラ...
インドネシア編この日もよく雨の降る日だった。陽はさすのだが、すぐにどんよりとした雲がやって来ては気まぐれにどしゃぶりの雨を落とした。昼間はヌーリと一緒にホテル近くをあちこち散策して楽しんだが、本格的な雨が降って来たので濡れながら私たちは部屋に戻った。ヌーリは部屋に入ると、私のバッグの中に関心を示した。ベッドの上でバッグを広げて、ちょっとした医薬品やノートや辞書やカメラや着替えをヌーリに見せて上げた。あまり物を持って歩かないので、中身はたかが知れている。ヌーリが何に興味を示すのか見ていると、ど...
インドネシア編翌朝、ヌーリを一度セチア・ジャヤに帰したが、昼下がりにはすぐセチヤ・ジャヤに行って彼女と合流した。翌日、バタム島を経由してシンガポールに戻るつもりだった。それを伝えると、彼女は不安そうな、落ち着きのない表情をした。小さな顔の大きな目が、食い入るように私を見つめている。「今度はいつ来るの?」カレンダーを見つめ、恐らく大丈夫だろうと思われる2ヶ月後を指差した。「戻ってきたら、またセチア・ジャヤに来る? ヌーリ、あなたを待っている。オーケー? 寝て起きて、寝て起きて、あなたを待ってい...

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