ちょっとした表情、しぐさが気になる。意味深な視線が気になる。どうしてもそれを知りたい。そして、「謎」を知るために、その女性を追いかける。意外にそういう経験がある男は多い。
秘密は男を惹きつけるのだろうか? どうやら、そのようだ。インドネシア・バタム島で知り合ったリア・ピーについては、まさに彼女の「当惑」がいったい何だったのか、その秘密が知りたくてしかたがなかった。
いったい、リア・ピーはなぜ、そんなに当惑していたのか。なぜ、挙動不審なまでに目をそらし、下を向いてやり過ごそうとしたのか……。
インドネシア・バタム島で知り合いになった現地の男たちとカラオケ屋『クラウン』の話をしたとき、男たちは声を潜めてこう言うのだった。
「あそこはやめた方がいい。あの店のママサンはバタムでは有名なマフィアの愛人だ」
「店で暴れた中国人がシンガポールに帰るその日に殴られたり蹴られたりした」
「そのマフィアは地元のマフィアではなく、スマトラから来たマフィアだ」
この店はカラオケ屋とは名ばかりで、実際には売春宿になっているのは他と同じだ。内装も他のカラオケ屋とそんなに変わるものではない。
しかし、このカラオケ屋が他とは違うのは……
(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきたカンボジア売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア インドネシア編』にて、全文をお読み下さい)
彼女の置かれた状況を考えて、とても暗い気持ちになりました。何と言いますか、救いがないですね。こういうのって、お客さんを訴えることもできないから自己責任になるのでしょうが、それにしても生まれて来る赤ちゃんが可哀想。彼女の態度じゃ無事に生まれるのかどうかも分かりませんね。いろいろと考えさせられます。