
私は常々、早死にするのだとしたら、エイズで死ぬか、歓楽街で女性に刺されて死ぬか、女性に騙されて野垂れ死にするか、自分の末路はそのあたりなのだろうと思っていたのだが、幸運なことに今のところすべて外れた。
では、心臓に問題を抱えてしまった私が死ぬとしたら、次は「腹上死」あたりが候補にくるのだろうか? 案外、それは良い死に方ではないかと密かに思っている。(ブラックアジア:老ハイエナの老いかたを考える。ハイエナは孤独死するくらいなら腹上死しろ)
腹上死はけっこう歓楽街では意外に起きていて、パタヤでも白人(ファラン)たちが次々とタイの魅惑的な女性たちとベッドを共にしてそのまま逝ってしまっている。
実は彼らはすでにアルコールにタバコに暴飲暴食に昼夜逆転の生活で心臓も血管もボロボロになっているのに、そこにきて酒を飲みながらバイアグラも飲んでベッドの上で激しく絡み合うので逝きやすい。
ただ、バイアグラを飲まなくても、そろそろ若さを失ってしまった男たちにとって、セックスは心臓に強い負担をかける危険行為だという印象が根強い。
別に世間の評価なんかどうでも良くて、アンダーグラウンドで好き勝手にいきているのあであれば腹上死で死ぬのもいい。だが、表社会で普通に暮らしている男にとって、世間に知られたくない女性の上で死ぬのは社会的にもリスクだろう。
だが、面白いことがある。
実際に統計を確認すると、セックスの最中に発症する急性心筋梗塞は全体の1%未満であり、そうしばしば起こることではなかった。0.6%前後と報告されている調査もある。腹上死は、数字で見れば発症の主因とは言えない水準である。
日本では年間およそ7万人前後が急性心筋梗塞を発症している。そのうち性行為が直接の引き金となった症例は、ごく限られている。驚いたことに、日常生活の中で心筋梗塞が発症する場面は……



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