一般

ブラックアジア書籍

黒い肌のルビー。一目惚れ、意気投合、一気呵成に結婚話

まずいことになったとルビーを見てつくづく思った。一番まずいのは、彼女に一目惚れしてしまって、怒濤《どとう》のようなスピードで結婚の話まで進んでしまったことだった。一目惚れ、意気投合、相思相愛、一気呵成《いっきかせい》の結婚話。おおよそ、あっ...
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◆道徳心のない人間ですら怖じ気づく。カリグハット売春地帯

インドはとてもハードできつい国だ。それは貧困のレベルが想像を超えているからだ。他の国で隠されていたものは、インドでは何もかも剥き出しである。そして、そこで生きる人たちの荒廃は、先進国から来た人間の常識すら破壊してしまう。最初から常識は通用し...
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◆スコール。闇の中で、水没する恐怖と共に一夜を過ごす季節

アジアの雨期は、身体を壊した人間にはとても辛い。昔は豪雨に当たろうが、泥の中に転がり落ちようが、まったく意に介さなかった。今はそうではない。傘をさして歩くのもつらいし、道が薄い川のようになって排水溝に落ちていく中を歩くのはもっとつらい。濡れ...
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◆シティ。はじめて堕ちる彼女の心の中には何があるのだろう

はじめての性体験は、誰でも強烈な印象として脳裏に刻まれているはずだ。それは人によって素晴らしかったり、あるいは惨めなものだったりする。真夜中の退廃した世界で生きる女性は、初体験とは別に、もうひとつの体験をしなければならない。それは、売春ビジ...
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◆チカがずっといてくれるのなら、この島で暮らせると思った

インドネシア・リアウ諸島のある島で、港町からずっと外れた山奥の村に沈没したとき、見えて来たのは激しい荒淫の嵐が通り過ぎて、今は静かに生きるだけの年を経た女性だった。彼女たちは、外国人に対しても温かく包み込んでくれるように接してくれる。彼女の...
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アンヘレスの幽霊が出るホテル。部屋の片隅で震える裸の女

フィリピンのアンヘレスで、モリーンと呼ばれていた女と知り合った。ダンサーにふさわしく、長身で足の長い女性だった。店の用意した白のカウボーイ・ブーツをはいてステージに立つと、数いるダンサーの中でも彼女は一際目立った。踊り終わった彼女がステージ...
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アンヘレス。米軍基地が発祥の退廃したフィリピン売春地帯

タイとフィリピンは、夜をさまよい歩く男にとって、兄弟国だと言ってもいいくらいよく似ている。バンコクにはパッポンがあるように、マニラにはパサイがある。バンコクにナナ・プラザがあるように、フィリピンにはエドサ・コンプレックスがある。そして、バン...
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大陸から来たピァオ。華人の目を釘付けにする熱い身体

ときどき、正体がつかめない女性が売春地帯にいる。シンガポールの売春地帯ゲイランにいた中国大陸から来たひとりの女性は、まさに正体のつかめない得体の知れないものを持っていた。1キロ先でも男が全員振り返るような派手なファッション。大きな胸。不思議...
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◆鉄格子の奥の売春宿。突如として、女性を殴るオーナー

インド・ムンバイの売春地帯では売春宿のことをときどき、ケージ(鳥かご)と呼ぶ人もいる。女性たちがそこに閉じ込められていて、鉄格子で締め切られ、入口には用心棒が立って逃げられないようになっている。なぜ逃げられないようにしているのか。それは、女...
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LAカフェ。男は、売春地帯にいる女性の80%が見えない

マニラ・エルミタ地区。ここは、かつて隆盛を誇った歓楽街、マビニ通りとデル・ピラール通りを擁していたところだ。しかし、一九九二年にマニラ市長に当選したアルフレッド・リムが、歓楽街の浄化政策を開始、有無を言わせぬ強引さで風俗店を閉鎖させた。リム...
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フィリピンへの道。2005年3月15日、絆が断ち切られていた

「フィリピンの女というのは、ひまわりだね」と私に言った男がいる。日本人女性と違って、ひまわりのように|燦々《さんさん》と明るいという意味だ。いつも太陽を向いて明るく大きな花をつけているような、そんなイメージがするフィリピン女性を愛する日本人...
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◆現地妻。シンガポーリアンの現地妻だったヨシという名の女性

「現地妻」という女性の生き方がある。男は本土で妻や子供を持っている。それを分かった上で、男が現地に来たときだけ「妻」になる。同じ国で、同じ国籍同士であれば、それは「愛人」なのだが、国が違えば「現地妻」になる。海外出張している日本人の男も、結...
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◆ソナガシのジョーティ。奇癖、信仰、奔放、超絶的な美しさ

ヨーロッパの敬虔なキリスト教徒が何かプレッシャーがかかったとき、十字を切るしぐさをよく行う。東南アジアの人々が祈るときは、無意識に合掌(ワイ)をして目を閉じる。イスラム教徒は天を仰いで神を呼び込むしぐさをする。信じられているものが、ジェスチ...
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売春村。リサの冷たい目つきと、サンティの静かな目つき

インドネシア・リアウ諸島のカリムン島の売春村『パヤ・ラブ』はひどく遠いところだった。走っている途中で左のヘッドライトが消えてしまうような恐ろしく年季の入ったタクシーが延々と夜の山道を上る。途中で陥没だらけの道となり、サスペンションの劣化した...
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◆「日本の女を売ってくれ」人身売買することを薦められた日

あなたは手っ取り早く金が欲しいだろうか? 真夜中のアジアに沈没していると、様々な人間が、様々な「手っ取り早く金になるビジネス」を持ちかけてくる。バンコクでは「パスポートを売ってくれ」と言われた。日本人のパスポートは高く売れる。それを、買い取...
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ケイティ・パイパー。アシッド・アタックから立ち直った女性

閲覧注意アシッド・アタックとは、人間の身体をドロドロに溶かす強酸を相手にぶちまけて苦しませるという卑劣で恐ろしい犯罪だ。主に女性が被害者になることが多い。このアシッド・アタックの事件はブラックアジアでもシリーズとして、数多く取り上げている。...
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◆一心不乱に剥き出しの陰部を触っていた女性の無意識とは?

自分がどのような身体の動かし方をしているのか、最初から最後まで自覚している人はいない。人は無意識で自分の身体を動かす。ちょっとしたしくさ、ちょっとした視線の動き、身体の動き、手の動き。無意識であっても、すべて意味があるのだという。上目遣いの...
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旧友に似た女性に誘われ、なぜ強いうずきを感じたのか?

堕落と退廃の極み、フィリピン・アンヘレスのフィールズ通りをぶらぶらと歩いているときだった。横から一人のドア・ガールが声をかけてきた。「どこに行くの? 中に入りなさいよ」人なつっこい目だった。優しい感じの瞳と、清潔な着こなしは好感が持てたが、...
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◆カマティプラ。診断女性の10人に6人がエイズ

ムンバイはインド最大の商業都市として知られている。この地にはいくつかの荒廃した売春地帯があって、カマティプラはその中の最大の場所だ。ひとことで言うと、とても荒んでいる。それは、ここがスラムに囲まれた売春地帯だからというだけではない。地域の荒...
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◆インドネシアの夜。一番「怪しげな者」は誰だったのか?

欲望の渦巻くアジアの夜の街は、マラム(夜)になってもさまざまな人間があたりを徘徊している。近くの村からは自家栽培した芋や野菜を天ぷらにしたものを売りに来る老人もいるし、いつまでも寝ないで駆け回って遊んでいる子供も多い。客を待っているのか、暇...
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絶叫するカーラ。インドの売春地帯にやって来る男は獲物

いつもの如く、夜も9時を過ぎた頃にソナガシの奥の奥を歩いていると、大勢固まって立っている女性のひとりが飛び出してきた。そして、腕をがっしりとつかんで離さない。アーリア系民族独特の高く隆起した鼻、そして落ち窪んだ眼窩に、幾重にも折り重なったま...
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◆女の身体に依存するしか生きられない「男」という生き物

リヤンティという名のインドネシアの女性と出会ったその日、男という生き物とは「いったい何なのか」が分かったような気がした。リヤンティと出会ったとき、彼女は赤ん坊と遊んでいた。そのときの彼女の赤ん坊を見つめる「目」と、彼女が夜のビジネスを終えて...
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◆インドリィの転落人生。それは誰でも起こり得る現実の話

インドリィという娘の転落はどこにでもある話だった。彼女は不器用な女性で、人見知りはするし、それほど聡明でもない。そんな女性が何もない田舎から都会に出てきて、働くところが見つからないまま転落して夜の世界に堕ちていった。それは絵に描いたような転...
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◆しゃぼんだま。コルカタのリシーダの身体を見て思ったこと

コルカタにはボスティ(スラム)が多く存在する。そして大小は別にして、ボスティのまわりには売春地帯が存在する。スラムから抜け出せない男が、スラムから抜け出せない女を売るからだ。コルカタのある川沿いに拡がるボスティにも売春宿が立ち並んでいるのは...
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◆ドッグ・イヤー。インドネシアの山奥に棄てられた女たち

女性はいずれ若さを失い、華々しさを失い、男たちにちやほやされなくなり、やがては恋愛の第一線から退いてしまう。それで女性の人生は終わってしまうのだろうか。実は、案外そうでもなさそうだ。インドネシアの山奥に棄てられた女たちを見てきてそう思う。そ...
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◆富める者はますます富み、貧しい者はますます奪われて行く

インド売春地帯ほど、資本主義が剥《む》き出しの場所はない。多くの日本人が耐えられないほどの格差と残酷さがそこにある。そこは「地獄」と言っていいかもしれない。それがインド売春地帯である。資本主義は豊かな者と貧しい者を|乖離《かいり》させる。富...