◆「日本の女を売ってくれ」人身売買することを薦められた日

◆「日本の女を売ってくれ」人身売買することを薦められた日

あなたは手っ取り早く金が欲しいだろうか? 真夜中のアジアに沈没していると、様々な人間が、様々な「手っ取り早く金になるビジネス」を持ちかけてくる。

バンコクでは「パスポートを売ってくれ」と言われた。日本人のパスポートは高く売れる。それを、買い取ってもそれを転売すれば金になる。利益は折半だと言われた。

「結婚して日本に連れて行ってくれ」と提案されたこともあった。「日本に入ることができたら金を払う」という。偽装結婚だ。日本に連れて行くと金になる。

そうかと思えば、インドネシア・バタム島では親しくなった用心棒たちにこう言われた。「金持ちの日本人を紹介してくれ。あとは、我々でうまくやるから」

そして、インドではこう言われた。

「日本の女をここに連れてきてくれ。金は払う」

インド各地の人身売買のブローカーから女たちを買い、売春宿に放り込むビジネスをしているこの男は本気だった。

インドの路上では果たしてこのようなものが売れるのか、と思うようなものを売っているのを目にする。名も知れぬ果物、古びた玩具、木の枝、ヤカンの水……。

売り手は、中年の男であったり、若い女であったり、枯れた老人だったり、子供であったりする。

彼らは一日中、道端に座り込み、客が自分の「商品」に興味を持ってくれるのを辛抱強く待つ。なるほど、インドでは何でも売ることができる。古タイヤも、動かない時計も、鸚鵡も、蛇も、犬も、何でも売る。

そして「人間」もインドでは売ることができるのである。

売春する女性は身体を売る。売春地帯で生まれ育ったのでなければ、彼女は他から連れて来られたことになる。とすれば、彼女たちをどこからか連れてきた人間がいる。

その人間は女性を調達し、売春宿に売り飛ばす。いわゆる人身売買業者である。インドは……

(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきた売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア インド・バングラデシュ編』にて、全文をお読み下さい)

『ブラックアジア・インド・バングラデシュ編 売春地帯をさまよい歩いた日々(鈴木 傾城)』

ブラックアジア会員登録はこちら

CTA-IMAGE ブラックアジアでは有料会員を募集しています。表記事を読んで関心を持たれた方は、よりディープな世界へお越し下さい。膨大な過去記事、新着記事がすべて読めます。売春、暴力、殺人、狂気。決して表に出てこない社会の強烈なアンダーグラウンドがあります。

ブラックアジア書籍カテゴリの最新記事