インドネシア・リアウ諸島のカリムン島の売春村『パヤ・ラブ』はひどく遠いところだった。
走っている途中で左のヘッドライトが消えてしまうような恐ろしく年季の入ったタクシーが延々と夜の山道を上る。
途中で陥没だらけの道となり、サスペンションの劣化したタクシーは弾けるように揺れた。バイクで向かっている男もいたが、やはり陥没のひどい砂利道には難儀しているようで、スピードを落として足をつきながら走っている。バイクの後輪が舞い上げる砂塵でフロントガラスが曇った。
やっと売春村『パヤ・ラブ』の入口にたどり着くと遮断機が降りており、一〇〇〇ルピアを払わないと通れないようになっていた。金を渡すと何も言わずに通してくれた。
どこの村でも入口には監視員がいて『税金』を払わせるようになっている。その金は福祉に役立っているのか、単に誰かの懐を肥やすだけなのかは分からない。
遮断機が上がって中に入ったところですぐに停めてもらい、料金を払って車を降りた。「待っていた方がいいか?」とタクシーの運転手は訊ねたが私は「ノー」と首を振った。
「ここにはたくさんの女がいるから時間がかかる」
タクシーの男は笑みを浮かべて「ヤー」とうなずく。ふたりで意味深に笑い合った。初めて来た村だったので、ゆっくりとここを歩いてみた。本道は二本あり、これが二〇〇メートルほど先まで平行に走っていた。交差する道が、この二本を結びつけている。ここはきれいな長方形型の村なのだった。
売春宿は五十軒を下らないだろう。女たちは道や売春宿入口にイスを持ち出して、夜の心地良い空気に当たりながら、道ゆく客を引く。
若い女性もいれば、四十歳も過ぎたような女もいる。ほとんどの女がタバコを咥えて暇つぶしをしている。
女たちの呼び込みの声は……
(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきた売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア』。本編に収録できなかった「はぐれコンテンツ」を掲載。電子書籍にて全文をお読み下さい)
旦那、および他の男性の嘘つきくらい見抜けないで女は出来ません。
素振りや癖がみな同じようですからー。
あ、・・ふーん。って感じで受けておいて、後から有効的に使わせていただくのが私流です。
欲しいものがある時とか、遊びに行きたい時とか、そんな可愛らしい女の望みではなく、したくないことをしない、取引として。
「あんたも嘘ついたの、許してあげたでしょ?そんくらい我慢して。」という具合に。
ただ、男の嘘って、カッコつけとか見栄っ張りみたいなものがほとんどなのに、なんで「優しさだ」とか、「じゃ、ほんとの事いっていいのか?」とか、いざばれると逆ギレして無駄な圧力かけてくるんでしょうね?不思議でなりません。
傾城さんは、ちょっとした失敗しただけですよ。
嘘つきの厚塗りで息も絶えるのでは?な男、山ほどいます。
「幼稚」という言葉に、やっとすっきりしました。
幼稚さから下手な嘘つくんですねー。
やめればいいのに、と思いつつ、私が「老けたわ~」と言ったら、「そう?そんなことないで」という嘘つきはやめて欲しくない我が儘な自分はズルい女ですね。