タイ

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バンコクで逮捕されたアフリカの男たち。ハードドラッグの売買が広がっている

以前からよく指摘されていることだが、バンコクの歓楽街、特にスクンビット通りやナナ地区では、多くの黒人男性・黒人女性がたむろしている光景が見られる。彼らの多くはタイで合法・非合法を問わずさまざまな手段で生計を立てている。女性はストリート売春、男性はハードドラッグの密売をしていた。(鈴木傾城)

◆アンダーグラウンドで中国人が売り出している「ゾンビタバコ」の正体とは?

タイと中国の合同捜査本部は、広東省で3人の容疑者を逮捕し、大量のドラッグと現金を押収していた。この摘発は、タイと中国の当局が連携しておこなった「新しいドラッグ」の違法製造と密売に関する捜査の一環としておこなわれたものだった。 組織の首謀者とされるリン・ハイタオは、捜査当局の動きを察知してベトナムに逃亡した。この男が主導して、タイで違法ドラッグを製造し、中国に輸出していたのだった。 その後、タイの捜 […]

◆タイで女子大生をレイプしていた変質的な中国人が、墓穴を掘って逮捕された

2024年の12月、タイのバンコクで風変わりな「おとり捕査」が実施され、危険で変質的な性嗜好を持つ中国人が逮捕されたのだが、その逮捕時の映像が公開され、ネット上で話題となっている。 逮捕されたのは、スー・シンルイと名乗る33歳の中国人で、被害者は18歳のタイ人の女子大生だった。 この中国人はバンコクの大型ショッピングモールMBKセンター(マーブンクロンセンター)の6階で女子大生に話しかけたのだが、 […]

◆メーサイ。ブラックアジアの隠されたテーマは売春ではなく貧困の女性だった

私は1986年からタイのスラムや歓楽街に沈没するようになり、当初は何も知らずに女性とつき合っていたのだが、やがて彼女たちの背負っているものが見えてくるようになってきた。 そこにあったのは、貧困だった。 『ブラックアジア売春地帯をさまよい歩いた日々』は、すべて貧困の女性を書いた話であり、ブラックアジアの隠されたテーマは売春ではなく貧困であったことに気づいた読者もいると思う。 私自身は、ごく普通の中流 […]

◆マリファナ入りクッキーは、強烈なものより効き目がマイルドなほうが危ない?

タイ政府は2022年にマリファナを解禁した。それからというもの、錯乱した外国人の飛び降り、交通事故、未成年の吸飲と、問題が噴出して「タイ政府はなにをやっているのだ」と良識ある国民からも周辺国からも責められている。 しかし、いったん開いたパンドラの箱は、そう簡単に閉められない。マリファナの栽培でビジネスをすることを覚えたタイ人と、なにがなんでもマリファナを吸いたい外国人が、そう簡単に法令遵守するとは […]

タイ人の借金まみれ体質。タイの家計債務問題は経済の時限爆弾となりかねない

タイの家計債務GDP比率は91.3%という驚異的な水準に達している。一世帯あたりの平均債務額も調査開始以来最高水準となっている。じつは、昔からタイ人の借金癖は有名だったが、データを見ると悪化しているようにも見える。この家計債務問題は時限爆弾となりかねない。(鈴木傾城)

深刻化するタイの超高齢化。タイ政府は思いっきり「これ」をやるような気がする

タイの高齢化は日本よりもさらに深刻になっていきそうだ。今は小手先の対応をしているが、いよいよ間に合わなくなったらタイ政府はどうするのだろうか。私は、タイの国民・社会・政府の気質から、思いっきり「ある方向」に突っ走るような気がしてならないのだ……(鈴木傾城)

◆貧しい女性に人生を教えてもらった私は、贅沢して生きるような生活は選べない

私が社会に出てからしばらくすると、時代はバブルに入った。振り返って思うと、それは異様な時代でもあった。 まわりでも、カネをばらまくように使ったり、旅行でも高級ホテルに泊まったり、ショッピングでブランド物を買い漁ったり、三ツ星ランクのレストランで食事したり、高級車を買ったりして、それを誇示するような人が大勢いた。 私自身は、ごたぶんに漏れず、バブルのさなかには投機的な株式投資をしていて、すでに同世代 […]

タイで成立した結婚平等法。LGBTにも結婚を保証する法律の裏側にあったものは?

2024年9月24日、タイのワチラロンコン国王が署名した結婚平等法案は、2025年1月22日に施行される。これによりタイは東南アジアで、はじめて同性婚を法的に認める国となる。タイ政府はLGBTに寛容だから、結婚平等法を可決したのだろうか。いや、カネだったのか?(鈴木傾城)

ペートンタン政権はタクシン一族の復活であり、タイの政治の新たな火種となる?

タクシン・シナワトラはタイを大混乱させ、国民を分断させ、あげくの果てにクーデターで国を放逐された人物である。娘であるペートンタンの登場は、ふたたびタクシンの政治が戻ってくることを意味する。またもやタイは、国民が分断して激しい衝突が起こるのだろうか?(鈴木傾城)

◆ドラッグ蔓延。刑を厳しくすればするほど密輸が活性化する理由を知っているか?

タイの麻薬取締局(ONCB)は、2024年の現段階で北部6地区だけでも、すでにドラッグ関連での逮捕者が1,607人となっていることを報告している。 その6地区というのはチェンマイ、チェンライ、メーホンソン、パヤオ、ナーン、タークなのだが、タイでは北部国境地帯がドラッグの製造・密輸拠点となっているのは、50年以上も前から知られている事実である。 タイ・ミャンマー・ラオスの山岳地帯には、政府が管理でき […]

◆映画『レッドライフ(Red Life)』タイの貧困と極貧セックスワーカーがいる光景

2023年に公開されたタイの映画『レッドライフ(Red Life)』を観た。タイのインディーズ映画としては珍しく劇場公開された映画ということなのだが、貧困の中でもがきながら生きる層に焦点を当てており、見応えがある。 映画は、強盗やかっぱらいをして生きている無学の男「ター」と、母親がセックスワークをしながら学費を捻出していることに複雑な感情を持って生きている貧しい女子高校生「ソム」の二人が中心として […]

◆タイでは売春が違法だが黙認されている。それが彼女たちを苦しめる理由とは?

バンコクポスト紙に『危険にさらされるセックスワーカー』という、興味深い記事が掲載されていた。 タイでは今もセックスワークが真夜中の世界を彩っており、最近では中国人女性が「ここにいる99%の男はふしだら」とSNSで流して国際問題になったのも記憶に新しい。(ブラックアジア:中国人女性がバンコク歓楽街に立って「ここにいる99%の男はふしだら」と述べる) タイの首都バンコクは1980年代あたりから背徳の街 […]

◆バンコクでストリート売春をする女性のインタビューがあったのでまとめてみた

タイの首都バンコクのスクンビット通りには、あいかわらず多くのセックスワーカーたちが立っていて、外国人相手にビジネスをしている。最近では、タイ女性・タイ人レディーボーイにまぎれて、黒人女性のセックスワーカーたちも目立つようになってきている。 タイ政府はより多くの外国人を惹きつけるために、マリファナも解禁したのだが、それでセックスとドラッグとアルコールに飢えた外国人たちがますますタイに向かうようになっ […]

◆アジア女性を騙し続けて生きていた33歳アメリカ人は完全に「これ」に分類される

欧米人の中には、アジア女性を専門に騙す男がいて、最近もタイで非常に悪質な33歳のアメリカ人「トム」が女性たちに告発されている。このアメリカ人はまだ逮捕されておらず、タイ国内に潜んでいる模様だ。 このアメリカ人の存在を警察に訴え出たのは3人のタイ人女性なのだが、彼女たちは出会い系アプリで知り合っていた。 何度かやり取りして、実際に出会ってからは性行為を動画に撮られ、女性が別れようとすると殴りつけたり […]

◆中国人女性がバンコク歓楽街に立って「ここにいる99%の男はふしだら」と述べる

2023年11月2日、28歳の「77Seven」と名乗る中国人のインフルエンサーが夜の11時半頃に挑発的な格好でバンコクの歓楽街ナナ地区に立ち、「私は今日、ここで女の子に何が起こりうるかを伝えるために命をかけている」「ここは女の子には安全な場所ではなく、誘拐される可能性がある」と大げさなことを言い出した。 「ナナ・ストリートにはひとりでは行かないこと」「誰に会うかわからないし、ここにいる99%の人 […]

◆かつての売れっ子モデルが完全に転落して、衝撃的な人相と姿になった

2019年に書いた記事なのだが、ここで取り上げた女性タイ・マナサナンはどうやらこの記事の翌年の2020年7月に亡くなっていたということだ。困窮し、うつ病になり、ドラッグや睡眠薬などの薬物乱用で苦しんでいた。あばら家で暮らしていたのだが、その家の中で死んでいた。争った形跡もなく、遺体にも損傷はなく、事件性はなかった。享年33歳だったという。 * * * 2019.03.06 芸能界や映画界のようなシ […]

◆未完成のレディーボーイとレディーボーイの受付嬢を受け入れる社会がくるか?

タイのレディーボーイの美しさは際立っていて、レディーボーイたちのミスコンテストである「ミスティファニー」などは世界中で放映されるほど人気コンテンツであったりする。 このミスティファニーはタイ女性が中心になっているのだが、国籍を問わないコンテストは「ミスインターナショナル・クイーン」で、今年はオランダ出身のトランスジェンダーが優勝したりしている。 こういうのを見ても分かるとおり、タイは「異質な性」に […]

◆確実に会えないことが確定した段階で、甘い思い出は甘酸っぱい思い出になる

真夜中にひとりで寝ていると、いつも私は若い頃に知り合った女性たちのことを思い出したり、忘れてしまった彼女たちの顔を思い出そうとしたり、何気ない会話なんかを思い出そうとしたりしている。 最近はひとつ収穫があった。タイの首都バンコクにある歓楽街パッポンに近いホテルで一緒に過ごした女性のことを思い出したのだ。何十年も忘れていた女性だ。一度、思い出してしまうと、今度は「なんでこんな特徴的な女性を忘れていた […]

◆持続化給付金2000万円詐取してタイに高飛びし、警察車両で逃走した日本人の逮捕

タイ・パタヤで35歳の日本人が逮捕されている。この男はタイの首都バンコクで収容先の入管施設から警察車両を奪って逃走するという前代未聞の事件を起こしていた。 逮捕時にふてぶてしく笑っている映像が報道されていて「大きな事件で逮捕されているのに、何をニヤニヤ笑っているのか」とSNSでちょっとした話題になった。 この男の名前は八木佑樹(やぎ・ゆうき)と言う。この男は日本で新型コロナウイルス対策の持続化給付 […]

タイで新政党が王室改革案を主張して登場したが、何もできないかもしれない理由

タイ国民はもう王室にもプラユット政権にも飽き飽きしている。「もういい加減にしてくれ。王室もプラユットもうんざりだ」と若者たちは叫ぶ。だから、今回の総選挙で明確に変化を求めたと言える。しかし、若者たちの「状況を変えたい」という思いは成就しない可能性が高い。(鈴木傾城)

◆性的マッサージを受けても物足りなく感じる男は何が足りないと思っているのか?

ここ2年、ほとんどタイ古式(トラディッショナル)マッサージを受ける機会がなかったのだが、街を歩くと至るところにタイ・古式マッサージの看板が目につくので、久しぶりにマッサージを受けてみることにした。 私は運動をほとんどしない上に、ここ10年は座りっぱなしでいることも多くなった。そのせいか、持病と言ってもいいくらいひどい腰痛を抱えている。一年に一度は腰が痛くて歩けなくなるほどだ。「爆弾」を抱えているよ […]

◆タイ売春地帯は相変わらずそこにあるが、多くの日本人にとって遠い世界の話に

先日、たまたま成り行きで、ある雑誌の取材を受けてタイの売春地帯の話をした。その時に私はゴーゴーバーやオープンバーの違いや、売春カフェの話や、人身売買の現状や、タイの女性の変化などを延々と話していた。 取材者は当然のことながら「ペイバー(バーから女性を連れ出すこと)はいくらかかるのか? 総額いくらかかるのか?」と聞くのだが、私は「もう現役ではないから今の価格は分からない」と言った。 ふと気づくと、も […]

◆アルコール合法・セックス合法・ドラッグ合法。鈴木傾城の死に場所は決まった?

2020年より、コロナ禍で世界中のRLD(Red Light District=売春地帯)が閉鎖や縮小に追いやられているのだが、バンコクやパタヤなどに東南アジア最強のRLDを抱えたタイ王国も例外ではない。 日本ではまだ「感染者が……、マスク着用が……」と面倒臭いことを政府も国民も言っているのだが、欧米ではもう「コロナ感染上等」「後遺症が残ったらその時はその時」という割り切りになっていて、彼らが自粛 […]

◆マリファナでのインバウンド。タイ政府ががむしゃらにマリファナ解禁に走る理由

タイでは2022年6月9日からマリファナの生産も販売も消費も所持も可能になり、マリファナで逮捕されていた受刑者も次々と釈放されるという状況になっている。 具体的に言うと、生産・輸入・輸出・販売・消費・所持のすべてが合法化される。ドラッグのカテゴリーからマリファナは除外されて、マリファナのすべての部位は違法ではなくなる。 ただし、大規模栽培は「医療目的」という目的(建前)が必要である。この医療目的の […]

◆タイにはサル痘が爆発的感染する2つの「地雷原」があり、タイ政府は阻止に必死だ

最近、欧米の同性愛者で広がっているサル痘がアジアでもポツリポツリと報告されるようになってきている。 日本でも2名がサル痘に感染したと報道されているのだが、インドでもニューデリーや南部ケーララ州で感染者が確認されている。そのうちのひとるはアラブ首長国連邦に出稼ぎにいっていた時に感染し、インド国内の病院で死亡している。 大量の欧米外国人を受け入れている観光立国のタイでは27歳のナイジェリア人男性がサル […]

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