ブラックアジア・フィリピン編

ブラックアジア書籍

『ブラックアジア:フィリピン編 売春地帯をさまよい歩いた日々』電子書籍化

本日は『ブラックアジア:フィリピン編 売春地帯をさまよい歩いた日々』を電子書籍しております。インド圏の売春地帯から再び東南アジアの売春地帯に戻り、私が目指したのは今までまったく関わりのなかったフィリピンでした。多くの男たちを売春地帯に引きず...
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アンヘレスのマリエル。アメリカ兵が捨てた娘が売春地帯に

かつて、アメリカの基地があったフィリピン・パンパンガ州のアンヘレスには、アメリカ軍兵士の男たちが現地の女性に産ませて捨てた子供たちがたくさんいる。このクラーク基地は、一九〇三年にはすでに基地として存在し、一九九一年にピナツボ火山が噴火するま...
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夢を見ないジャニス。他人を拒絶するような態度と性格

フィリピン女性は誰もがラテン系で、明るく楽しく陽気だというイメージがある。しかし、もちろんそうでない女性もいる。ジャニスは、まさにそうだった。真夜中の世界で生きているのに、男に見つめられているのを分かっていて無視したり、自分が相手を見つめる...
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もう十字架にはうんざりだと堕落の地アンヘレスに逃げた日

寝不足のままマニラ・バクララン地区の夥《おびただ》しい人の群れの中をさまよい歩いていた。陽気な屋台の男に手招きで呼ばれたので、そこで軽い食事を取り、人々の喧噪《けんそう》を見つめていたが、何となく心は晴れなかった。ちらちらとキリスト教のシン...
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身体中の吹き出物や湿疹を赤いライトで隠していたニッキー

人間の目は正確ではない。正確だと思っているのは本人だけで、実は人間の目はいろいろなものを見ながら、足りない部分を「補間」してしまうのである。だから、売春地帯ではそんな人間の目の錯覚を利用して、いろいろな方法で女性を十歳や二十歳、場合によって...
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ジーナ。中東に出稼ぎに行き、虐待されていたメイド

日本でメイドの恰好をするのが流行っていた頃、私はフィリピンで本物のメイド出身の女性と知り合っていた。中東でメイドをやっていた女性だ。メイドというのは、他人の家に住み込み、料理を作ったり後片付けをしたり、部屋を片付けたりする仕事である。可愛ら...
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美しい長髪のマリーが、鏡の自分を見つめて自己陶酔していた

フィリピン・アンヘレスの狭い安っぽいバーに入ると、踊っていた何人かが振り向いて、ちらりとこちらを見た。彼女たちはすぐに目をそらして踊りに戻ったが、あまりやる気が見られないのは、気の抜けた踊りを見ていると分かる。アンヘレスのバーはバラツキが大...
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金がすべてだと言わんばかりの態度を剥き出しにした女性

フィリピンのマニラの売春バーに、一人の女性がいた。ひっきりなしにタバコを吸い、いつもイライラしていて、落ち着きのない女性だった。彼女は若い女性を何人も束ねていて、彼女たちを男に斡旋してはリベートを取るビジネスをしている。こういったビジネスを...
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アンナは、なぜ「コンドームを使わないで」と言ったのか?

シーリング・ファンをじっと見つめる癖のある、静かな女性と知り合った。彼女の名前はアンナと言った。サバン・ビーチで出会った女性だった。サバン・ビーチには五つほどゴーゴーバーがある。回遊するサメのように毎日バーを巡り歩いていると、そのうちにどこ...
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ミンドロ島プエルトガレラには、「裏の顔」が存在している

ある年の五月二十三日、乗客七十名を乗せたフェリーが転覆して十二人の乗客が死亡したが、その中には五十七歳の日本人も含まれていた。彼らはバタンガスを出発して、ミンドロ島のプエルトガレラに向かっていた。フィリピンのミンドロ島は小さくて美しい島だ。...
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ファミリーを持ちたいと願って叶わなかったサバン・ビーチのサリー

サバン・ビーチはとても美しいところで、小高い山に登って遠景を見ると紺碧《こんぺき》の海が広がっていて思わず息を飲む。私はこの光景が好きで、プエルトガレラにいるときは、たまに山に登ってはひとりで海を見つめていた。心地良い風の中で、ミネラルウォ...
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レイテ島から来たマイカの寝顔を見つめながら思ったこと

売春地帯『サバン・ビーチ』では何人もの女性と知り合った。すべてゴーゴーバーの女たちだが、彼女たちはフィリピンのありとあらゆる場所からやってきていて、中には「レイテ島から来た」という女性もいた。レイテ島と言えば日本では太平洋戦争で日本軍とアメ...
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エドサの出来事。事件を引き起こしそうな男は、確かにいる

フィリピンでは、一年間に必ず五人から六人ほどの日本人が殺される。殺される日本人というのはだいたい傾向がある。真っ先に上げられる特徴は「日本人の中年男性が被害者」であることだろう。そして、この被害者というのが普通の日本人ではないことが多い。だ...
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ダイアナ。「わたし、とてもいやらしいのよ」と言う女性

久しぶりにアンヘレスの退廃に満ちたバー『トレジャー・アイランド』に行った。中に入ると何人かの顔見知りがいたが、誰にも声をかけず、奥に入ったところの空いている席に適当に座った。相変わらずこのバーの中は大混雑している。その中にまぎれていると、妙...
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黒い肌のルビー。一目惚れ、意気投合、一気呵成に結婚話

まずいことになったとルビーを見てつくづく思った。一番まずいのは、彼女に一目惚れしてしまって、怒濤《どとう》のようなスピードで結婚の話まで進んでしまったことだった。一目惚れ、意気投合、相思相愛、一気呵成《いっきかせい》の結婚話。おおよそ、あっ...
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アンヘレスの幽霊が出るホテル。部屋の片隅で震える裸の女

フィリピンのアンヘレスで、モリーンと呼ばれていた女と知り合った。ダンサーにふさわしく、長身で足の長い女性だった。店の用意した白のカウボーイ・ブーツをはいてステージに立つと、数いるダンサーの中でも彼女は一際目立った。踊り終わった彼女がステージ...
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アンヘレス。米軍基地が発祥の退廃したフィリピン売春地帯

タイとフィリピンは、夜をさまよい歩く男にとって、兄弟国だと言ってもいいくらいよく似ている。バンコクにはパッポンがあるように、マニラにはパサイがある。バンコクにナナ・プラザがあるように、フィリピンにはエドサ・コンプレックスがある。そして、バン...
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LAカフェ。男は、売春地帯にいる女性の80%が見えない

マニラ・エルミタ地区。ここは、かつて隆盛を誇った歓楽街、マビニ通りとデル・ピラール通りを擁していたところだ。しかし、一九九二年にマニラ市長に当選したアルフレッド・リムが、歓楽街の浄化政策を開始、有無を言わせぬ強引さで風俗店を閉鎖させた。リム...
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フィリピンへの道。2005年3月15日、絆が断ち切られていた

「フィリピンの女というのは、ひまわりだね」と私に言った男がいる。日本人女性と違って、ひまわりのように|燦々《さんさん》と明るいという意味だ。いつも太陽を向いて明るく大きな花をつけているような、そんなイメージがするフィリピン女性を愛する日本人...
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旧友に似た女性に誘われ、なぜ強いうずきを感じたのか?

堕落と退廃の極み、フィリピン・アンヘレスのフィールズ通りをぶらぶらと歩いているときだった。横から一人のドア・ガールが声をかけてきた。「どこに行くの? 中に入りなさいよ」人なつっこい目だった。優しい感じの瞳と、清潔な着こなしは好感が持てたが、...
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フィリピンのキアポに巣くう女。裏のある女の仕掛けたワナ

夕方の喧噪《けんそう》が続いたまま、夜を迎えようとしているこの日、私はフィリピン首都マニラのキアポ地区の喧噪の中をゆっくりと歩いていた。キアポ教会周辺には、おびただしい数の露店、道わきに座り込んで古びた雑貨を売る物売りがいる。そこを外れると...
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売春地帯をさまよい歩いた日々:フィリピン編