売春地帯『サバン・ビーチ』では何人もの女性と知り合った。
すべてゴーゴーバーの女たちだが、彼女たちはフィリピンのありとあらゆる場所からやってきていて、中には「レイテ島から来た」という女性もいた。
レイテ島と言えば日本では太平洋戦争で日本軍とアメリカ軍が激戦を繰り広げて多くの日本兵が餓死したという「歴史の島」であるが、レイテから来た女性は過去よりも今を生きるのに必死で、過去の戦争についてはほとんど何も知らなかった。
彼女は素朴で飾り気がなく、それでいて華やかで健康的な色気があって私の好みに合致していた。褐色の肌が汗に濡れると陶器のように美しく輝いた。白のビキニが良く似合っている。
ダンスはそれほど素晴らしいわけではなかったが、努めて明るく振る舞って華があった。そんな彼女に好感を持って、私は彼女をバーファインした。マイカという名前だった。
サバン・ビーチのゴーゴーバー『サンシャイン・ディスコ』……。
ここは、耳をつんざくような音楽と、けたたましい嬌声と、酔った男たちの怒声が溢れる場所だ。とても賑やかで、華々しい。
しかし店を出ると……
(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきた売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア フィリピン編』にて、全文をお読み下さい)
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