ドゥテルテ元大統領。暗殺部隊を指揮して1万2,000人を殺したダーティー・ヒーロー
ドゥテルテ氏は、ドラッグが社会に及ぼす悪影響を懸念し、その撲滅を目指した。彼の意図は国民の安全を守ることにあった。 悪人をかたっぱしから抹殺するのは問題だったが、逆にそれが一部の市民からは支持を得ていた点も事実である。「正義の殺人」は悪だったのか?(鈴木傾城)
ドゥテルテ氏は、ドラッグが社会に及ぼす悪影響を懸念し、その撲滅を目指した。彼の意図は国民の安全を守ることにあった。 悪人をかたっぱしから抹殺するのは問題だったが、逆にそれが一部の市民からは支持を得ていた点も事実である。「正義の殺人」は悪だったのか?(鈴木傾城)
この世には堕ちてはいけない「落とし穴」が山ほどある。しかし、まるで吸い寄せられるように、その落とし穴に堕ちていく人間がいる。ドラッグは、社会の裏側にぽっかりと開いた深い深い「落とし穴」のひとつである。 それは、誰もが「落とし穴」であることはわかっている。もし、自分が中毒になってしまえば、それで人生が終わると知っている。一時的な快感や現実逃避を求めて手を出してしまう人が後を絶たないが、その代償は非常 […]
前ドゥテルテ政権下では、約6,000人以上が薬物関連の取り締まりで命を落とし、数十万人のドラッグ使用者が逮捕された。ところが、現在も覚醒剤はフィリピンの各地で依然として流通している。残念ながら、現政権も現状を根底から変えることはできそうにない。(鈴木傾城)
2024年9月27日。東京・歌舞伎町の「トー横」で、女子高校生ら3人に無許可で咳どめ薬などを配ったとして、22歳の男が警視庁に逮捕されている。いつも女装していて、パンダのデザインのリュックを背負っていたので、界隈からは「パンダ」と呼ばれ、本人も「パンダ」を自称していた。 女装はしていたのだが男としての性欲はあったようで、中学生や高校生にオーバードーズさせては、性的関係に持ち込んでいた。逮捕された時 […]
タイの麻薬取締局(ONCB)は、2024年の現段階で北部6地区だけでも、すでにドラッグ関連での逮捕者が1,607人となっていることを報告している。 その6地区というのはチェンマイ、チェンライ、メーホンソン、パヤオ、ナーン、タークなのだが、タイでは北部国境地帯がドラッグの製造・密輸拠点となっているのは、50年以上も前から知られている事実である。 タイ・ミャンマー・ラオスの山岳地帯には、政府が管理でき […]
ポルノ業界で、4人の女優が立て続けに死ぬという事態に直面している。4人ともそれぞれお互いに関係ない。「ポルノ業界に属している女性」というところだけに共通項がある。 それは何を意味しているのかというと、ポルノ業界そのものに女優を死に追いやる土壌があったり、ポルノ女優そのものが精神的に非常に不安定で最初からケアが必要な女性であったことを意味している。 今年、最初に悲劇となった女優は2024年1月6日に […]
日本という国が衰退し、貧困が広がり、治安が悪化していけばいくほど、得する人間がいる。それは、アンダーグラウンドの人間だ。 アンダーグラウンドの人間というのは、ギャングや、マフィアや、犯罪者や、変質者や、詐欺師や、異常者、さらには社会の裏側で生きているドラッグ依存者や、セックスワーカーなども含まれる。 オーバードーズする若者たち、社会からドロップアウトした人たち、全身タトゥー、ピアス、人体改造など、 […]
ロシアとウクライナの戦争、イスラエルによるパレスチナへの攻撃が国際的に注目される中、完全に無視されているのが東南アジアの一角で起こっているミャンマーの軍政と民主派の闘争だ。 ミャンマーでは2021年に軍事クーデターが発生し、それ以降も政治的な混乱が続いて今もとまらない。軍事政権が権力を掌握して市民を弾圧し、国際社会からの非難を浴びながらも、軍事政府は権力を放棄しようとしない。 政治的な混乱に伴い、 […]
2019年に書いた記事なのだが、ここで取り上げた女性タイ・マナサナンはどうやらこの記事の翌年の2020年7月に亡くなっていたということだ。困窮し、うつ病になり、ドラッグや睡眠薬などの薬物乱用で苦しんでいた。あばら家で暮らしていたのだが、その家の中で死んでいた。争った形跡もなく、遺体にも損傷はなく、事件性はなかった。享年33歳だったという。 * * * 2019.03.06 芸能界や映画界のようなシ […]
「多文化共生」みたいな美辞麗句を言っていたら、文化も宗教も伝統も考え方も生活習慣も何もかも違う民族同士が対立し、衝突し、殺し合いになるのは「誰でもわかっている結末」である。 しかし、世界中で「多文化共生」みたいな美辞麗句が謳われて移民を大歓迎した結果、どうなったのかというと、社会がぐちゃぐちゃになって治安が悪化してしまうことになった。 他にもある。「稼ぐが勝ち、稼げない奴はクズ」みたいなことを言っ […]
今、トー横界隈などにいる日本の若者はアルコールと市販のドラッグでなんとか陶酔感を得ようとしているのだが、市販のドラッグは大量にオーバードーズしなければならないわけで、経済的にも身体的にも非常に負荷がかかっている。 もし私がまだ10代後半だとか20代前半で、トー横界隈の若者たちのように世間から爪弾きされた状態でドラッグに溺れるとしたら、彼らのように市販の薬でオーバードーズするようになっていたのだろう […]
トー横界隈では昼間から真夜中まで、曜日かかわらず常に誰かが集まっていてグループになって話し込んだり、ふざけたりして親睦を深め合っている。10代の若者が歓楽街に集まって無軌道に時間をつぶすのだが、その中で絆が深まると互いに負の側面が強調されていくことになる。(鈴木傾城) コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い Log In. あなたは会員ですか ? 会員について
今後、日本も多文化共生によって外国人が大量になだれ込み、しかも貧困化した若者が増えるので、間違いなくドラッグ禍が膨らんでいくことになる。 すでに、若者を中心にしてマリファナの所持や使用で逮捕される人数が毎年のように伸びており、2020年には摘発が初の4000人超えとなり、そのうち20代以下が6割を占めるという統計が出てきている。 日本政府が進める多文化共生(留学生・技能実習生・単純労働者・インバウ […]
人々はハッピーになりたい。人々は世間の憂さを晴らしたい。人々は快楽に浸りたい。人々は多幸感に包まれたい。 なぜなら、生きるというのは非常に苦しい場面もつらい場面も悲しい場面もたくさんあって、とても正気ではいられないほど心が疲弊していることが多いからだ。「心が折れる」という表現があるが、しばしば心が折れるような出来事が起こる。 まるで自分がこの世で取るに足らない人間のように思えたり、自分は社会にとっ […]
ミャンマーはすでに世界から見捨てられた状態である。軍政による国民の弾圧が今も続いているのだが、世界の目はロシアやウクライナに向いているわけで、ミャンマーに焦点が当たることもなくなった。(ブラックアジア:10年後はミャンマーという国がなくなり、「ミャンマー自治区」となっている?) その結果、ミャンマー国民は経済的にも救いのない困窮を強いられ、政治的にも軍事独裁で民主化の転換機会を失って、東南アジアで […]
観光立国であるタイ王国はコロナ禍で観光事業が壊滅的ダメージを受けてしまった。そこでタイ政府は2022年に何をしたのか。外国人観光客を呼び戻すため、一発逆転の秘策である「マリファナ解禁」を一気に決めたのである。 これによって合法化されたタイのマリファナ産業は一瞬にして活性化した。 今はあまりにも誰もがマリファナ売りに参加するので、大きな社会問題となってしまっている。タイの野党はマリファナ解禁を激しく […]
1990年代のバブル崩壊以後、日本政府は延々と経済政策に失敗し続けているのだが、この30年のほとんどを担ったのが自民党である。2022年7月、やはり日本国民は自民党を選んだ。 自民党しか選ぶ政党がなかったとも言える。だとすれば、いよいよ日本は経済的に落ちていくばかりの国になってしまうことが確実となった。経済政策に失敗し続けている政党がこれからも政権を担うのだから当然だ。 若者の貧困はこれからも増え […]
最近、タイではマリファナの解禁に動いていて、これによって大量の欧米の観光客を呼び寄せることになることが報告されている。(ブラックアジア:マリファナに邁進するタイ。ドラッグ文化と東南アジアは切っても切れない関係) かつてタイは、秘島と呼ばれていたサムイ島が治外法権となってマリファナやLSDやヘロインやマジックマッシュルームが流通していたのだが、いよいよマリファナが解禁されるというので、世界中の観光客 […]
我が愛するタイが、マリファナ合法化に邁進しており、世界中から注目を浴びている。マリファナに関しては、すでに欧米は着々と合法化に向けて歩を進めているのだが、アジアでは今もなおマリファナに対しては懐疑的な姿勢でいる。 しかし、タイ政府だけは別だ。 タイ政府は2018年頃からマリファナの医療目的の使用を合法化していたのだが、2022年6月9日はそれを一歩進めて、「個人用としてのマリファナ栽培も合法化する […]
2022年3月、静岡の沼津市に住む無職20歳の男が覚醒剤の所持で逮捕されている。この男が持っていた覚醒剤は通常の結晶タイプの覚醒剤ではなく錠剤タイプのものだったので、アンダーグラウンドでちょっとした話題になった。 日本で覚醒剤と言えば「粉」というイメージしかないはずだ。しかし、すでに覚醒剤は錠剤タイプも世界には広く広がっているのである。特にこのタイプの覚醒剤が爆発的に流行しているのは東南アジアであ […]
2022年の今、日本で再びドラッグ絡みの事件が増えてきている。多文化共生が進められる中で、多くの外国人が自国や外国を経由して日本にドラッグを密輸しようとして次々と逮捕されているのである。 コカインを密輸しようとして逮捕されたナイジェリア人、覚醒剤を密輸しようとして逮捕された中国人、マリファナを大規模栽培して逮捕されたベトナム人、MDMAを密輸しようとして逮捕されたカンボジア人……。 ほぼ毎日のよう […]
2022年2月、日本人にはあまり馴染みのないアメリカ・インディアナ州育ちのポルノ女優が亡くなっている。ホリー・ポーカーという「女性」だ。まだ30歳になったばかりだった。 彼女は「女性」として認知はされていたが、今風の言葉で言えば「トランス」、東南アジア風に言えば「レディーボーイ」が彼女のジェンダーである。 2014年から2018年までアメリカのポルノ業界で活躍し、この間に30本の映画に出演していた […]
あまりこういうことを軽々しく言いたくないのだが、私は今後の日本は大量のドラッグが入ってきて、ドラッグ禍に見舞われる国になっても不思議ではないと思っている。 多文化共生を進めていった欧米先進国はみんなドラッグに汚染されているのだが、日本も「留学生・技能実習生・単純労働者・インバウンド」という隠れ移民政策を採ってどんどん外国人を流入させている。 政府がそうしたいと言っているので、今後は1000万人、2 […]
日本の国力が低下し、もう経済的に浮上できないほど悪化したらどうなるのか、他の国をよく見てシミュレーションしておいた方がいい。ショックを受けないために……。 国家が弱体化し、県や市が財政破綻し、行政が機能しなくなると、警察も予算不足になっていく。警察が予算不足になって賃金が抑えられたり、下がったり、遅配が出たりすると、警察官が辞めていき残った警察官も士気が落ちる。 警察力が低下していくと、犯罪者が我 […]
「痛み止めになる」「咳もとまる」「頭痛も消える」「ケガにも効く」「痛風にも効果がある」「睡眠薬にもなる」と喧伝され、実際に猛烈な効果を発揮し、人々が「もっと欲しい」と切望した「夢の薬」があった。 さらにこの薬は、上記の効果以外にも「心から本気で幸せな気分になれる」という効果もついていた。 この薬は「阿片《あへん》」と言った。この多幸感を手軽に味わえる阿片は全世界で需要があって、これを世界中にばらま […]
コロナ禍で激震していた2020年11月の最中。アメリカのオレゴン州でひとつの条例が可決された。「110条例」と呼ばれるこの州法は「すべての少量のドラッグの所持を非犯罪化する」ものだった。 すでにアメリカは多くの州でマリファナは事実上の解禁となっているのだが、オレゴン州では自分が使用する分のみのハードドラッグ(ヘロイン・コカイン・覚醒剤等)であればもはや罪にならない。1万円の罰金か、中毒治療センター […]