
閲覧注意
ドラッグ・カルテルに国土を支配されつつあるメキシコだが、2025年11月1日には、ミチョアカン州ウルアパンで市長カルロス・マンソ氏が射殺されている。事件が起きたのは、家族連れが集まる祝祭「死者の日」の最中だった。
マンソはカルテルに強い姿勢で対抗した数少ない地方首長で、犯罪組織による恐喝や農産物利権に自ら踏み込み、政府に増援を求め続けた人物だった。その市長が至近距離からの銃撃によって倒れたのだから、メキシコはカルテルのやりたい放題であることが世界に示されたとも言える。
だが、今回はその後の様相が違っている。
こうした事件が起きたら市民は恐怖に震え上がって「見ざる、言わざる、聞かざる」のようになっていたのだが、今回は事件直後からミチョアカン州では若者を中心とした抗議デモが急速に広がっている。
参加者の多くは政府や警察の無力さに強い不満を持ち、SNSを通じて呼びかけをいっせいに拡散し、ソカロ広場では数千人規模の集会が続けて開かれ、警察が抑えようとしても抑えられないほどの規模に達した。
そしてこの抗議は、ドラッグ・カルテルに甘いシェインバウム大統領への批判にも結びついている。当然だろう。「ドラッグ・カルテルの一員にも人権がある」とかほざいている大統領に若者が失望しても当然だ。
殺されたカルロス・マンソ自身も死亡前に「シェインバウム大統領は危険を過小評価している」と発言していた。
メキシコ国民から見ると、シェインバウム大統領は事態を過小評価しているというよりも、暴力が自らに降りかかってこないように逃げ回っているようにも見えている。カルテルには極度に弱腰で逃げ腰だ。
デモは、一般市民が中心となって起きているのだが、シェインバウム大統領はカルテルを批判するのではなく、抗議デモを起こしている若者たちを批判しているのも興味深い。
もしかして……



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