◆表社会は彼らにオーバードーズをやめさせたいが、私はつい違うことを思う?

◆表社会は彼らにオーバードーズをやめさせたいが、私はつい違うことを思う?

今、トー横界隈などにいる日本の若者はアルコールと市販のドラッグでなんとか陶酔感を得ようとしているのだが、市販のドラッグは大量にオーバードーズしなければならないわけで、経済的にも身体的にも非常に負荷がかかっている。

もし私がまだ10代後半だとか20代前半で、トー横界隈の若者たちのように世間から爪弾きされた状態でドラッグに溺れるとしたら、彼らのように市販の薬でオーバードーズするようになっていたのだろうかと考えることもある。

答えは「たぶん、そうならない」だ。

私なら、市販の薬でオーバードーズすることは恐らくない。それは肝臓や腎臓や心臓などの内臓系に大きなダメージを受けるし、そのダメージの大きさに割には得られる陶酔や多幸感は小さいと思うからだ。

20代の頃、私は東南アジアでまわりの女性たちと共にマリファナを吸ったり、マジック・マッシュルームを食べたりしていたが、よくよく考えると私は身体に負担のない「オーガニック」なドラッグで、最大限の陶酔や多幸感を手軽に手に入れていた。

今、タイはマリファナが合法化されてどこでも売っている。それを買ってホテルで吸えばいくらでも多幸感が得られる。しかし、もともとタイはアンダーグラウンドでマリファナは普通に出回っていたので、それを求めるのであればいつでも手に入ったのである。

マジック・マッシュルームなどは、白人(ファラン)たちが集まるビーチなどに行けば、レストランが「裏メニュー」として出してくれていた。

もし、自分で本格的にやりたいのであれば、ディスコのまわりで商売している屋台でマジック・マッシュルームがビニール袋いっぱいに売っていたので、それを買って調理すればよかった。

そういう環境にいて、一緒にいた女性もドラッグが好きだったので、私はマリファナとマジック・マッシュルームにはまったく抵抗感はなかった。抵抗どころか懐かしさでいっぱいになって、あの古き良き時代を振り返るくらいだ。

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