ミャンマーはすでに世界から見捨てられた状態である。軍政による国民の弾圧が今も続いているのだが、世界の目はロシアやウクライナに向いているわけで、ミャンマーに焦点が当たることもなくなった。(ブラックアジア:10年後はミャンマーという国がなくなり、「ミャンマー自治区」となっている?)
その結果、ミャンマー国民は経済的にも救いのない困窮を強いられ、政治的にも軍事独裁で民主化の転換機会を失って、東南アジアで最貧国になってしまった。(ブラックアジア:ミャンマーは経済成長に取り残された極貧国家になって深い闇を生み出すのか?)
ミャンマーの極貧層はいまや生きるか死ぬかの瀬戸際にまで追い込まれているのである。(ブラックアジア:国民の48.2%が絶対貧困。ミャンマーは近いうちに「飢餓国家」になっていく)
その結果、今のミャンマーには昼間から若い女性がストリートに立って売春をしなければならないような、そういう状況になってしまっている。
それだけではない。この国民総貧困のミャンマーでは山岳地方の農民もまた経済的に追い込まれてしまって、いよいよ彼らが禁断の作物を大々的に「復活」させることになっていった。禁断の作物とは言うまでもない。
ケシである……。
かつて、ミャンマーはタイとラオスの国境でケシを生産していて、それをクン・サーが元締めになって世界中に販売していたという歴史がある。国際社会の厳しん監視によって、生産量が減少して消えかけていたのだが、ここにきて再びケシ栽培が復活してしまったのである。