閲覧注意
日本では2022年に警察が認知した殺人事件は853件である。では、ブラジルはどうか。ブラジルでは2021年の殺人件数は4万5562件であった。単純に見ると、ブラジルは日本の53倍も殺人が起こっている。
殺人の発生率は、人口10万人当たりの発生件数を見る。日本は0.2件だが、ブラジルは22・38件であった。殺人の発生率は日本の111倍である。これを見たら、ブラジルの治安がいかに悪いのかよくわかるはずだ。
ちなみに、世界の殺人発生率をみると平均は5.8人となっている。それから見ても、ブラジルの殺人発生率は非常に高いのがわかる。
殺人発生率5.8人というのは、ブラジルから見ると低いが、日本から見ると29倍である。日本人は世界に一歩でも出ると、自国よりも29倍も危険になるということを知らない人も多いと思うので、それは気づいたほうがいいのかもしれない。
ちなみに、中南米はブラジルを外せば安心なのかというと、まったくそうではない。世界の殺人発生率のうち、27%は中南米が占めている。
なぜ、そんなことになっているのか。それは、中南米の多くが「貧困」と「ドラッグ」が蔓延した地域であり、ギャングやマフィアが警察権力をもしのぐ力を持っているからだ。
根深い貧困は自暴自棄を生み出し、自暴自棄な人間はドラッグを好む。さらに、ドラッグは貧困層が唯一「金持ちに売れる商品」なので、自らの快楽のためだけでなく、貧困層の一攫千金のツールとしてもドラッグは使われる。
結果として、貧困層はみんな快楽と一攫千金のためにドラッグに群がり、ギャングとマフィアが群雄割拠して治安の悪化が極度に悪化していくようになっていく。「貧困」と「ドラッグ」の結びつきは地獄を生み出すのだ。
そして、人の命はとても軽くなる。ギャング同士が殺されたり、殺したりするだけでなく、10代の少女であっても虫けらのように殺される。意味もなく殺される。それも、何のかかわりもないのに殺されたりする。
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