閲覧注意
憎しみが渦巻いているとき、その憎しみは爆発する「きっかけ」を待っている。だから、国内に異民族がいて、相互に憎悪が渦巻いているとき、ほんの些細なことで殺し合いが始まる。
ほんの小さな小競り合い、ほんの小さないさかいが、どんどん拡大して行き、ついに全面衝突になっていく。集団暴行、放火、レイプ、殺人。そして街を挙げての暴動……。
どこの国でも国内に少数民族を抱えている。その少数民族は普段は共存しているのだが、いったん対立構造が生まれると、相互不信が募り、遅かれ早かれ衝突はまぬがれない。
2013年4月30日。ミャンマーの旧首都ヤンゴンから北100キロ、オッカンの町で、仏教徒のミャンマー人と、イスラム教徒のロヒンギャ族が、再び激突してイスラム教徒の棲む地区を次々と破壊・放火して行くという事件が起きている。
いったい何が起きたのか。一方が一方を侮辱でもしたのだろうか。プライドが傷つけられたり、許しがたい暴言が浴びせられるような何かがあったのだろうか。いや、そんなものは何もなかった。
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