腕力のある男性が女性を思い切り殴りつける。それは誰が考えても問答無用に問題のある行為であるというのは誰でも分かる。体格的にも男性は女性よりも大きく、打撃の重さは女性にとっては非常に危険である。
打ちどころが悪かったら女性の生命にかかわる事態にもある。
いくら女性が強くなったとは言っても、体格が平等になったわけではないので、肉体的な差についてはいかんともしようがない。男性は子宮がないし子供が産めない。女性は体格も筋量も男性よりは小さい。これは生命体の差として歴然として存在するものである。
もちろん、女性によってはそうした体格差を理由に差をつけられるというのは不本意位に思う人が一部にいたとしても気持ちは分かる。しかし、そういう女性でも男性と対峙して殴り合いをしたいとは思わないだろう。負けるのは分かっているからだ。
そういうわけで、腕力のある男性が女性を思い切り殴りつけるというのは常識ある男性は絶対にしない。それは「フェアではない」と社会も男性も認識している。また、女性自身も無意識に男性がそのような心理的縛りがあることを自覚している。
だから、時には怒りで我を忘れて女性を殴る男性を見たら、問答無用に男を非難することになる。もし、暴力を振るう男性がいたら、その理由が何であれ「男が悪い」ということになる。もちろん、社会も同調するだろう。
しかし……。
現代はそうした今までの一般的な常識が通用しなくなっている社会に入ってきているのかもしれない。それには理由がある。