生理の貧困

◆生理の貧困。女性教師から「汚い」と罵倒されて自殺した少女から見える社会

2019年9月。ケニアの首都ナイロビ西部にある学校で、チェプンゲノという名前の14歳の女の子が生理で制服のズボンを汚してしまい、女性教師から「汚い」と罵倒されて教室を去るように命じられた。 彼女はそれを強く恥じて家に帰り、母親に何が起きたのかを話したあと、水を汲みに行ったときに自殺してしまった。首吊りだった。彼女はナプキンとして使うものは何も持っていなかった。 ケニアでは彼女のように生理用品を買う […]

◆チャウパディ。生理中の女性は穢れているので隔離する?

インド圏では「高貴なもの」と「不浄なもの」が明確に分けられる文化的な癖のようなものがある。 たとえば右手は高貴なものを扱う手で、左手は不浄なものを扱う手であると決められている。牛や猿は高貴な動物であって、犬は不浄な動物だ。 こうした「高貴なもの」と「不浄なもの」の区分は人間にも当てはめられ、司祭は高貴な人間でありダリットは不浄な人間であるとされる。(ダリットの女たち(1)いまだレイプされ続ける女性 […]