鈴木傾城

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オーバードーズにリストカット。自らの身体を傷つける女性を突き動かすもの

最近、私たちは「オーバードーズ」という言葉をよく聞くようになった。オーバードーズとは「薬の過剰摂取」を指すのだが、今トー横界隈でも10代の若者が市販薬を過剰に摂取する行為が流行っていて、それが広がっている。 SNSが若者に定着する前は、それぞれの若者たちは孤立していて、オーバードーズしようにもどうやっていいのか分からなかった。たとえば、どのクスリをどれだけ飲めばパキる(クスリが効いた状態になる)の […]

日本人は、ある日突然「ホームレスだらけではないか」と気づくようになっていく

無能な政治で貧困層が増え、貧困が解消されず、生活保護費も上がらず、貧困ビジネスも儲からなくなる。それが続き、これからも何も解消されないのであれば、間違いなくホームレスが増えていく。そうなのだ。これからはホームレスが増える方向に走っているのだ。(鈴木傾城)

◆盗撮ハンター。盗撮した男からカネを騙し取る金額が100万円なのは理由がある?

ここ数年、アンダーグラウンドの世界で秘かに広がっている犯罪が「美人局(つつもたせ)」と「盗撮ハンター」だ。この2つは違う種類のように見えるかもしれないが、どちらもよく似ている。 最近、新宿の大久保公園もそうだが、いくつかの都市の繁華街のラブホテル街が近いところで素人の未成年の女の子がよくストリート売春のために立つようになっている。サラリーマンなどのカタギの男が、そういう未成年の女の子に声を掛ける。 […]

吉原高級ソープ嬢に聞く【前編】〜大久保公園の立ちんぼ女子に伝えたい風俗で賢く稼ぐ方法=鈴木傾城

性風俗業界は、年間5兆円が動き、関わる女性は一説によると約30万人近くいる巨大産業である。この風俗業界の中でもソープランドという業界は「風俗の王様」とも呼ばれるジャンルである。しかし、この業界について働く女性たちはどのように考えて仕事に向き合っているのかはあまり語られてこなかった。今回、高級ソープに所属するひとりの女性「本田きく」さんに、作家・鈴木傾城がインタビューを試みた。(鈴木傾城) プロフィ […]

◆娼婦連続殺人事件を引き起こした二面性ある犯罪者と私は心理的には同類か?

2007年から2011年の1年間、アメリカのニューヨーク郊外のロング・アイランドで、11人の遺体が見つかった。この遺体のほとんどは若い女性で、セックスワーカーとして働いていた女性であったことが分かっている。 女性たちの遺体はどの遺体にも所持品も着衣もなかった。迷彩の黄麻布に包まれて間隔を置いてそれぞれが注意深く埋められており、衝動的な殺人ではないことを伺わせていた。 どの女性も小柄な24歳から27 […]

◆観察眼鋭いある女性に初対面の女性の性格を一発で知る方法を教えてもらった

裏社会の深いところまでどっぷりと落ちながら、ギリギリのところで踏みとどまり、運良く表社会に戻ってこられて、何食わぬ顔をして普通に暮らしている女性がいる。 こういう女性は裏社会のことも知っているので、何も知らない女性とは違って独特の観察眼があったりする。 そのため、表社会で生きながらも普通ではない不思議な個性や行動パターンを持っていたりするのだが、最近このような女性と会って話を聞いてきた。 彼女の意 […]

◆一日に持って帰れる金額が多くても、貧困から抜け出せない風俗嬢がいる理由

新宿・歌舞伎町には多くの風俗嬢がいるのだが、その中の何人かは極貧と言ってもいいような生活を強いられている。単価の安い激安の風俗にいるわけではない。一日に3万円か4万円を持って帰れるような環境にいる。 ホストにハマっているわけでもギャンブルをしているわけでもない。にもかかわらず、極貧なのだ。なぜなのか。 休みグセと辞めグセがあるからだった。 眠れなかったと言って休む、疲れたと言って休む、気が乗らない […]

◆撮られるリスクが高まっている中でストリート売春に関わるのは時代遅れかも

かつてのハイエナたちとメールのやり取りで今の大久保公園のストリート売春のことをよく話をするのだが、「あそこに関わっている男はリスクがわかっていないし、時代遅れに見える」と彼らも一様に述べる。 彼らはバンコクの歓楽街に関わってきた歴戦のハイエナであえる。そんな彼らが日本のストリート売春に関わるのは否定的で、「行くよりもむしろ積極的に避けたい」と述べる。 なぜなら、彼ら自身にも「リスクが高すぎるから」 […]

ブラックアジアのツイッターの写真について。オフ会も、動画も改めて考えます

ブラックアジアの『売春地帯をさまよい歩いた日々』は、文章と一緒に私が撮った写真も大量に掲載していました。しかし、これらのコンテンツを電子書籍/ペーパーバックに収録したことで写真がなくなってしまいました。 私自身はあまり写真のことは気にしていなかったのですが、今月のはじめ頃、読者のひとりから「過去にあった写真を見るのも楽しみだったのに復元できないか?」という相談がありました。 そこで、いろいろ考えた […]

◆ストリート売春の現場にも、数年ぶりに外国人セックスワーカーが戻ってきた

数日前、トー横界隈で摘発があった。それと同時に大久保公園でもストリート売春をしている女性も何人か補導されている。 警察はもう定期的にこのエリアを摘発するようになっており、盗撮魔から炎上系のYouTuberまでが撮影でやってきている。 こんなところで女性とかかわるのは馬鹿げているので、馬鹿げていることはやらないほうがいいとブラックアジアでは前もって述べている通りだ。(大久保公園のストリート売春に関わ […]

◆性犯罪めぐる法改正では、一般人の男よりもハイエナのほうが圧倒的に有利な理由

性犯罪めぐる法律が改正されている。3つの改正と2つの新設だ。これまでの知識のバージョンアップが必要だと思うので、それぞれを検証していきたい。まず、新設された3つの法律を見てみたい。以下のものだ。 ・わいせつ目的面会要求罪・映像送信要求罪・性的姿態撮影処罰法 この3つは俗称で「グルーミング罪」と呼ばれているもので、昨今のSNSで問題になっているグルーミング行為を処罰することを想定している。 変質者が […]

◆「男に身体を与える」と、まるで使用権を与えるような言い方をする女性の立場

最近の風俗の業態はデリヘルがほぼ90%近くを占めるようになっている。デリヘルは店舗があるわけではないので、男たちのほぼ全員がスマホで大手の風俗サイトにアクセスして、女性たちのパネルを見て誰にするかを決める。 そのため、風俗サイトに掲載される「パネル」と「日記」は非常に重要な集客ツールとなる。しかし、その日記は、興味深いことに「お金が欲しいので誰か来てください」と書いている女性はひとりもいない。 た […]

完璧主義よりもバージョンアップ主義で突っ走っていく欧米と欧米企業に学んだ

日本人や日本企業は完璧主義者が多いので乗り遅れる。欧米人や欧米の企業はバージョンアップ主義が根づいているので、あえてリリースして先頭を走る。そして、バージョンアップで対応する。日本人や日本企業がハイテクの世界で「常に出遅れる理由」がここにあるように思う。(鈴木傾城)

◆ブラジルの凄惨な殺人・レイプ、そしてドラッグの蔓延が日本に上陸する日

閲覧注意日本政府は「移民」という言葉を絶対に何が何でも使わないのだが、実際にはうなりを上げて移民政策を勧めている。 先日も、日本政府は経済界の要請に応えてブラジル人が日本を短期で訪れる際に必要だったビザを免除することを調整していると発表したばかりなのだが、これに対しては「こんなことをして大丈夫なのか?」と多くの懸念が上がっているのも事実だ。 それもそうだ。ブラジルの治安の悪さはこのブラックアジアで […]

SNSでは迷わずブロックを。もしSNSが合わなければやめる。苦しいなら見ない

心が弱っていたら、ある瞬間にSNSの中傷が矢のように心に突き刺さってしまってもおかしくない。自殺しなくても、何人もの人たちがそういう誹謗中傷にショックを受けて精神的に追い込まれたりしている。人は誰でも、何を書かれても動じない精神力を持っているわけではない。(鈴木傾城)

◆トー横界隈のオーバードーズ。合法のクスリでどこまで極限を追えるのか?

トー横界隈では昼間から真夜中まで、曜日かかわらず常に誰かが集まっていてグループになって話し込んだり、ふざけたりして親睦を深め合っている。10代の若者が歓楽街に集まって無軌道に時間をつぶすのだが、その中で絆が深まると互いに負の側面が強調されていくことになる。(鈴木傾城) コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い Log In. あなたは会員ですか ? 会員について

◆他人と比較して劣等感に苦しむ「社会的比較」にとらわれない人の特徴とは?

人間は社会的な動物であり、しかも人間は自己愛も強いので、社会的に自分の立場を他人と比較するクセがある。これは、ほぼすべての人間に備わっている感情であると言える。 問題は「他人と比較する動機」である。ほとんどの人は他人と比較する心理になるのは「自分が満足していない時」なのである。 もっと具体的に言えば、「自分が持っていないものを、あの人は持っている」という気持ちになっている時に、他人との比較がはじま […]

◆ストリート売春だけではない。「負け犬」と嘆くネットカフェ難民もそこにいる

新宿・歌舞伎町にはトー横界隈でたむろしてオーバードーズしている若者がいる。しかし彼らとは別に、ネットカフェを転々として単発バイトの仕事をしつつ、明日の見えないどん底の生活をしている20代や30代もいる。 コロナ禍で歌舞伎町のネットカフェはいくつも潰れてしまったのだが、新大久保寄りには生き残ったネットカフェがあって、彼らはそこに世間に見捨てられたかのようにひっそりと潜んで暮らしている。 彼らはトー横 […]

ギャンブルに深くのめり込む「危険な因子」を持った人のための人生逆転の方法

先日、横浜に行ったときに寿町のドヤ街をさまよい歩いて久しぶりに貧困街の空気を吸ってきた。すでにドヤでは高齢者まみれになって活気が失われており、なんとなく時代に見捨てられた寂しい感じがあった。 まっすぐ歩けない高齢者が道に立ち尽くしていたり、ドヤの入口に座っていたりする姿もあった。 あるいは、ドヤの前に捨てられているのか置かれているのかわからないソファに座ってインスタントラーメンを食べている男の姿も […]

◆大久保公園のストリート売春に関わるな。ホンモノのハイエナが目指すべき場所

世間の注目を浴びている売春エリアは近づくだけ不利だ。別に近づく必要はない。そこから離れておく。むしろ積極的に遠ざかる。それがもっとも合理的な対処であると言える。そして、真夜中の暗い世界を愛するハイエナは、逆にこの状況をうまく利用することもできる……。(鈴木傾城) コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い Log In. あなたは会員ですか ? 会員について

◆戦争で国土が破壊されたウクライナの売春ビジネスはどうなっているのか?

ロシアとの戦争によってウクライナは戦争のまっただなかであり、全世界の人々が戦争の行方《ゆくえ》を気にしている。 2022年にはじまった戦争は早期に終わるはずだと思われていたのだが、欧米がウクライナを支援しているので、ロシアも攻めあぐねて膠着して戦局は泥沼と化している。ロシアもいよいよ経済的にも疲弊するようになってきており、プーチン政権も弱体化しつつある。 しかし、ここで兵を引いたらロシアは負けが確 […]

◆風俗嬢は、天敵であるストーカーの対応を間違うと「命にかかわること」になる

セックス産業の女性たちにとってストーキングする男たちの問題は深刻だ。 2023年5月には吉原のソープランド『夕月』のトップランカーの女性が殺されるという事件があったが、この事件も一方的に女性に惚れた男が引き起こした事件であった。(ブラックアジア:ソープランド『夕月』でトップランカーの女性を殺した32歳の男が抱えた心の闇) 多くの風俗嬢がこのニュースに震え上がったのは、彼女たちにとってはストーキング […]

◆日本に1700万人いる境界知能。風俗の「地雷店」に彼女たちが流れてやってくる

あちこちの地雷店の女性に声をかけて話を聞くような作業をしていると、いつも感じることなのだが、彼女たちとは話がうまく通じないことも多い。あるいは話を聞いていても、どことなく要領を得ないことも多い。 コミュニケーションがうまくできない。敬語は絶望的に使えないし、こちらの言った言葉の真意がまったく読み取れない。 たとえば、普通の女性であれば「今日は暑かったでしょう?」と言うところを、「今日は暑いだろ?」 […]

◆フィリピンの子供たちの地獄。極貧家庭の子供たちは誰に性的虐待されるのか?

フィリピンではコロナ禍が収束するにつれて、ゴーゴーバーも全面的にオープンになって、マニラのエドサ・コンプレックスも、パンパンガ州のアンヘレスも、その他のいくつかのエリアもすべて解禁状態となっている。 再び、歓楽街《シン・シティ》が戻ってきた。 ところで、このフィリピンだが歓楽街とはまったく違った別の違法なダークサイドがコロナ禍で限りなく深く、広く、蔓延してしまったというのは、あまり表社会の人々には […]

◆落ちこぼれた少女たちを蝕んでいる市販薬は、あのドラッグと同じ成分だった?

新宿・歌舞伎町のシネシティ広場には、世間がトー横キッズと呼ぶ少年少女たちが今もいたりする。彼らの多くは機能不全の家庭に育っていて、家庭から逃げるようにして歌舞伎町に集まってきている。 そして、皆で金を出し合ったりして、安いホテルに寝泊まりしたりしている。(歌舞伎町を漂流する少女たち。彼女たちは機能不全家族を捨てて歓楽街に居着く) そうした彼らの多くは市販薬などでオーバードーズしているのだが、考えな […]

◆乳房・膣をえぐり取られた遺体と、こうした事件が日本では圧倒的に少ない理由

閲覧注意中国でセックスワーカーが殺されたのだが、彼女の遺体は凄まじい状況になっていた。 首が半分切断されかけていて、両乳房と膣が切断されて持ち去られていたのだった。彼女がどのような経緯でこのようなことになったのかを示す記事はなく、ただ単にその凄まじい遺体の写真だけが出回っている。 相変わらずセックスワーカーは強度の変質的な犯罪者のターゲットとなっており、彼女たちはそこから逃れる術はないのだというこ […]

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