鈴木傾城

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ほとんどの日本人が拒絶する価値観。それは「無責任になる自由」というもの

日本人以外に、日本人並みの責任感を求めたら「無理難題を押しつけられた」と思われ、激怒されて殺される。逆にいえば、日本人も外国のそうした環境では、無責任になっても責められない。「無責任になる自由」がある。しかし、日本人の多くは無責任になれない。(鈴木傾城)

◆酔った女性へのわいせつ行為で逮捕。酔った日本人の犯罪を酔わない私が考える

タイの首都バンコク・RCAエリアの午前4時過ぎ、若いタイの女性が、酔って前後不覚の状態でベンチに座っていた。27歳の、やはり酔っていた日本人の男がそれを見て、彼女に声をかけてホテルに誘った。 RCA(ロイヤルシティアベニュー)といえば、バンコク最大級のエンターテインメントエリアのひとつとして知られている場所だ。多くのクラブやバーが集中しており、バンコクの夜遊びの中心地である。 彼女はそこで夜通し遊 […]

自分が生き残るために弱者を見捨てたり切り捨てたりする「能力」が求められる?

いまや、傷ついた人は「存在価値はない」と笑われるだけとなった。強者が「あんたらは弱者だよね」と指さして公然とマウントを取ってあざ笑うのだ。弱肉強食化していく社会の中では、その中で活き活きと弱者を攻撃できるサイコパスのような人格に需要が生まれる。(鈴木傾城)

◆映画『レッドライフ(Red Life)』タイの貧困と極貧セックスワーカーがいる光景

2023年に公開されたタイの映画『レッドライフ(Red Life)』を観た。タイのインディーズ映画としては珍しく劇場公開された映画ということなのだが、貧困の中でもがきながら生きる層に焦点を当てており、見応えがある。 映画は、強盗やかっぱらいをして生きている無学の男「ター」と、母親がセックスワークをしながら学費を捻出していることに複雑な感情を持って生きている貧しい女子高校生「ソム」の二人が中心として […]

◆不意に大金を手にしたら使い果たして破滅する男も多いが、私はどうなのだろう?

宝くじが当たって、使いたい放題の浪費をして、あっという間に貧困層に逆戻りするような話を聞く。映画『To Leslie トゥ・レスリー』でも、そうした女性が描かれて話題になった。(ブラックアジア:映画『To Leslie トゥ・レスリー』深刻なアルコール依存の女性を描いた物語) 親の遺産が入って気が大きくなり、高級マンションに住んで贅沢三昧したり、高級車を買って乗り回したり、酒と女に溺れて身を持ち崩 […]

◆映画『ヒルビリー・エレジー』今後も貧困層は這い上がることができない理由

ドナルド・トランプが副大統領候補として選んだのは、J.D.バンスという上院議員だった。1984年8月2日生まれの39歳なのだが、彼の半生は自伝『ヒルビリー・エレジー:アメリカの繁栄から取り残された白人たち』に描かれ、後にそれが名匠ロン・ハワード監督で映画化されている。 この映画を見てみた。 彼の住んでいたのはラストベルト(錆びついた工業地帯)と呼ばれる貧困地域で、彼もまた貧困層出身で、ドラッグ依存 […]

◆「いよいよ日本にもストリート・チルドレンが誕生していた」という認識を持て

最近、少し衝撃を受けたことがある。「ストリート・チルドレン」のことだ。ストリート・チルドレンというのは、孤児だったり、親に捨てられたり、貧困で家を持たなかったりして、路上生活を強いられている子供たちのことである。 かつては東南アジアにもストリート・チルドレンは大勢いた。1990年代後半のカンボジアも、中央市場(プサー・トメイ)の近辺にはボロを着たストリート・チルドレンがたむろして私にカネをねだりに […]

ジョー・バイデン大統領の隠せない老いに、自分がどのように老いるのか考えた

アメリカの大統領ともなると、ありとあらゆる情報が集まり、有能なスタッフや超一流の医師もつく。それでも「老い」による衰えをカバーすることができないのはジョー・バイデンが証明した。バイデン大統領の隠せない老いに、自分がどのように老いるのかも考えざるを得なかった。(鈴木傾城)

◆極貧の中で暮らす家族が、娘を「生き延びさせるため」に苦界に送り込む

今、カンボジアのセックスワークは完全にガールズバー(ファランのあいだではホステスバー)が中心になっている。タイでいうところのオープンバー・ゴーゴーバーに近い形態のバーである。 プノンペンには136ストリートと、その近隣のいくつかのストリートにこうした店が林立していて、そこに多くの若いカンボジア女性が薄暗がりで客を待っている。 プノンペンには、他にもマッサージ屋もあって、そこでも多くの女性たちが働く […]

◆老ハイエナの老いかたを考える。ハイエナは孤独死するくらいなら腹上死しろ

ブラックアジアはもう24年前から続いているサイトであり、当時の30代40代の読者はすでに50代後半や60代となっている。 初期のブラックアジアの読者は、ほぼ全員が東南アジアの歓楽街、いや歓楽街のもっとも暗い部分である背徳区(Red-light District)にどっぷり沈んでいたわけで、今でも社会からはぐれていたり、ひとり身であることが多い。 表社会の普通の男たちのように「サラリーマンになって、 […]

◆「知らないことの優位性」は語られないが、知らないでいることも生きる知恵だ

日本には風俗店が山ほどあって、風俗嬢も30万人くらいいる。そして、風俗業界は5兆円規模の市場であるともいわれている。この数字を見ると、かなり風俗嬢とかかわる男は多いような気もする。 正確な統計はないが、風俗嬢とかかわったことのある男は「全体の10%から20%程度ではないか」と述べている統計が多い。20%で算出すると、どれくらいの人数が風俗嬢とかかわっているのか。 総務省統計局の「人口推計(2022 […]

◆「頂き女子」の手口は東南アジア歓楽街の女性と同じで、やることが似てきた

男から金を収奪することだけを考えて色恋を仕掛ける女は、情報商材などで互いに手口を交換しているのだが、彼女たちの詐欺マニュアルを見ると、最初に「カネをくれそうな男を選別するのが大切」だと書いている。 どういう男が対象になるのかというと、「人に与えることを優先して考える」「与えてもらうことは考えてない」「困ってる女の子は助けたい」「お金は減るけどこの子が助かるならうれしい」「自分が救ってあげたい」とい […]

◆日本のアンダーグラウンドで本物のミソジニストがいよいよ登場すると思う理由

閲覧注意 アメリカには全米性的搾取対策センター(National Center on Sexual Exploitation)という団体がある。 この団体は、セックスワーカーがいかに暴力を受けやすいのかを報告しているのだが、それによると、「アメリカのセックスワーカーは、45〜75%が性的暴力を受ける」という結果となっていた。 セックスワークといっても室内のものから、路上に立って客引きをするものまで […]

◆大久保公園の女性に刃物を突きつけてレイプしていた男の登場は想定内だった

2024年7月2日、警視庁捜査1課は不同意性交の疑いでひとりの男を逮捕している。東京都三鷹市在住の理容師で、難波正秀(なんば・まさひで)という61歳の男だった。大久保公園でストリート売春をしていた女性をターゲットにレイプを繰り返していた。 この界隈で売春する20代の女性に声をかけてホテルに連れていく男は、60代が多いというのは秘かにささやかれていた。この男も60代であったのは、とくに驚くことでも何 […]

◆レイプされた女性が性的な服装をしていたら、それは女性も悪いという社会通念

私は長らくセックスワーカーと一緒にいることが多かったのだが、歓楽街ではことさら派手な服装をした女性や、極度に性的な格好をしている女性が大勢いて、それが当たり前になっている。 そうした女性と並んで歩いていると、彼女の注目を浴びる視線が尋常ではないものであることが隣にいる私にもわかる。もう、まわりの人たちが全員が全員、じっと彼女を「凝視」するのだ。 それこそ100人から200人ほどが、みんないっせいに […]

災害はもっと激甚化していく。運良く生き残ったら、次は生き延びる必要がある

大災害の一撃は、人間には為す術がない。突如として災害が襲いかかると、人間は生きるか死ぬかを運に任せるしかなくなる。最初の段階は、まさに運が作用する。自分が助かって隣の人が死ぬこともあれば、その逆もある。運良く生き残っても、問題は解決したわけではない……(鈴木傾城)

◆ブリアナ・ゲイ殺人。「男のように叫ぶのか、女の子のように叫ぶのか見てみたい」

2023年2月、イングランド北西部の街で、ブリアナ・ゲイという16歳のトランスジェンダーが殺されている。彼女はTikTokで顔出しをしていて、フォロワーも数万人抱えている人気の若きトランスジェンダーであった。 その、彼女が殺されたのでLGBT関連の殺人として大きな国際ニュースにもなった。 犯人は2名いたのだが、ひとりは少女、ひとりは少年で、どちらも15歳だった。この事件は今でも「強烈なまでのトラン […]

◆メキシコの地獄。新大統領もドラッグ・カルテルには何もできずに黙認か?

2024年6月2日、メキシコの大統領選挙でクラウディア・シェインバウム氏が勝利し、メキシコ初の女性大統領として10月に就任する予定となっている。 今回の大統領戦でもドラッグ・カルテル(麻薬組織)による暴力や政治家への攻撃が多発して、政治家本人やその関係者を含め、200人近くが殺されている。 本来であれば、こうしたドラッグ・カルテルによる凄まじい暴力は、メキシコ最大の社会問題であり、これを是正しなけ […]

◆トレイラー・トラッシュ。貧困から這い上がれないトレーラーハウスの住民たち

2020年、大統領に就任したジョー・バイデンは「貧困層の生活向上を促進する」と謳って社会的弱者に優しい政策を推し進めるはずだった。最近では「子供の貧困率を半減させた」と再選のためにアピールもしている。 本当だろうか? バイデン大統領の時代でアメリカの貧困層はそれなりに豊かになったのだろうか。 データを見ると、バイデン大統領が誇る「弱者救済」はまったく成し遂げられていないことがわかる。最近のアメリカ […]

日本にゲートシティが生まれるとき、経済格差で社会は荒廃して国家崩壊に向かう

高級地区は金持ちだけが住み、環境が整備されているので非常にハイセンスな雰囲気となる。分離がまだ甘い時や分離の過渡期は「ハイセンスな街」「住みたい街」みたいな紹介される。しかし、経済格差が進んでいくと、その街に対するイメージは悪化する。どういうことなのか?(鈴木傾城)

動画検証テスト&ブラックアジアのコメントに「いいね!」ボタン

ブラックアジアのサーバーとソフトウェアをバージョンアップしたのですが、動画がみなさんの環境できちんと見られているか検証です。動画の部分のプログラムも一部改変しています。 (ここで見られないと、これからのコンテンツでアップされる動画がみんな見られなくなります) もし、見られないとか問題があるようでしたら、お使いの環境(Windows、Mac、iPad、iPhone、Android等々)、お使いのブラ […]

◆ディープヌード。知り合いの女性のヌードをAIで作ってばらまく男たち

インド・ケーララ州のカサラゴドで、三人の若者が逮捕された。ふたりは21歳、ひとりは18歳だった。 彼らはAIアプリを使って村の女性150人以上のヌード写真を作成して、それを非公開のInstagramのアカウントにアップロードして、他のメンバーに見せていたのだった。要するに村で見かけた若い女性をかたっぱしから写真に撮って、それをAIでヌードにして、その写真を共有していた。 彼らが逮捕されたのは、彼ら […]

学校は社会は理不尽であることを教え、自分たちには敵があることを教えろ

意味のない怒りもある。一方で社会正義としての「必要な怒り」もある。しかし「みんな仲良く」みたいな教育があまりにも徹底され、怒りを持つのはいけないという教育がされ過ぎると、若者はうまく怒りを表明できなくなる。そして、あきらめた若者の中に希死念慮が生まれる。(鈴木傾城)

◆復讐のためのセックスワーク。「悪意」と「殺意」がある相手が背徳区にいる

東南アジアの背徳区(Red-light District)で、私はレディーボーイ(トランス・ジェンダー)と濃密にかかわろうとは思わなかった。 その理由はシンプルで、もともとレディーボーイたちに関心がなかったのが大きい。私は東南アジアのアンダーグラウンドの「女」たちにぞっこんだったので、レディーボーイには手が回らなかった。 そして、常に思っていたわけではないが、彼らのHIV(ヒト免疫不全ウイルス)キ […]

◆コロンビア人を激怒させたアメリカ人のハイエナ。しかしハイエナは困らない?

日本ではコロンビアのアンダーグラウンドのニュースが報道されることは、ほぼゼロに近いのでほとんどの日本人は知らないと思うのだが、今年4月にコロンビアでアメリカ人のやった行為が大きく報道されて国際問題になっていた。 コロンビアの第二の都市メデジンには多くの外国人向けのバーがあり、さらにエル・ポブラド地区のジェラス公園には、多くのセックスワーカーたちが集まっていたり、ドラッグの売買が行われていたりする。 […]

◆HIVも蔓延していく。しかし「この」知識があれば生き残れるかもしれない

日本の風俗は性病に無防備すぎる。ソープランドではコンドームなしの性行為が日常的に行われていたり、デリヘル等では精液を口で受けたりする。 こんな危険な性サービスが常態化していたのは、日本人は「病気にかかったら病気を治す」というのが常識として定着しているため、性病を持ったまま風俗を渡り歩く人が男女共に少ないからだと言える。 世界は違う。淋病にかかろうが、梅毒にかかろうが、尖圭コンジローマにかかろうが、 […]

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