
アフリカにはカメルーンという国がある。この国の首都ヤウンデは、中央アフリカ最大の都市の一つでもある。人口は約300万人を超え、近年急速に拡大している。表向きは政府機関や国際機関が集まる行政の中心地だが、夜になると別の顔を見せる。
街の路地裏やバー密集地帯では、女性たちが客を待つ姿がそこにある。
カメルーンも売春は刑法で明確に禁止されている。だが、例によって取り締まりは散発的で、実質的に黙認されている状態が続いている。貧困層の女性にとって、売春は生き延びるための現実的な手段の一つだ。
そうであれば、これが黙認されるのは自然な流れでもある。フェミニストのきれい事では生きていけないのが貧困の実態だ。カメルーン全体でセックスワーカーは約11万人ほど存在するのではないかと推測されている。
その多くが首都圏に集中している。つまり、首都ヤウンデがホットスポットだ。
売春をしている女性は、カメルーン国内の対立と衝突で国内避難民になった女性も多く含まれている。カメルーンはフランスとイギリスが植民地として当地してきたのだが、英語圏の住民が分離独立を掲げて武装化し血みどろの紛争と化した。
これで数十万人規模の避難民が首都ヤウンデなど都市部へ流入する深刻な人道危機が生じている。この避難民の女性たちが、食べていけず、家族を養うためにセックスワーカーに身を投じるケースが急増している。
彼女たちの多くは、1回の取引で1000CFAフラン、日本円で言うと200円から300円程度の報酬で働いているのだという。観光客なんかほとんどいない。そのため、需要層は主に地元住民や低所得層に限られている。
もちろん、高級ホテルや外国人向けのエスコートサービスは一部存在するが、主流は低価格帯のストリートやバー取引だ。こうした現場では、女性がバーの廊下に半裸で廊下に立ち、客を呼び込む光景が当たり前になっている。
ある意味、治安の悪さとアクセスの悪さと、先進国の無関心によって「見えない売春地帯」になっているとも言えるだろう。


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