グローバル化

私たちは優しさや、相互理解や、のんびりとした幸せな時間をかなぐり捨てた

グローバル化が加速していく中で、私たちは優しさや、相互理解や、のんびりとした幸せな時間をかなぐり捨てた。とにかく自分が豊かになることばかりをめざし、自分の権利だけを主張する社会を築き上げた。いくら競争しても勝てないのに、ずっと競争させられる時代に入った。(鈴木傾城)

なるべく嫌われないようにして生きるスタイルは、これからどんどん難しくなる

「人とつながる」というのは、良いことばかりではない。なぜなら友達とつながるだけでなく、自分たちの価値観と相容れない敵対者ともつながることを意味しているからだ。敵対者とつながった結果、人は突如としてこの世の中に自分に対する憎しみや憎悪が満ち溢れていることに気づく。(鈴木傾城)

グローバル化が進めば進むほど日本人が得する「日本のためのグローバル化」とは?

ほとんどの日本人はグローバル化に苦手意識を持っている。グローバル化だと言って国外に出たら、英語を覚えなければならないし、それに加えて現地の言葉や文化も吸収しなければいけないと「思う」からだ。しかしながら、アングロサクソンはまったく違う世界を見ている。(鈴木傾城)

グローバル化と多文化共生は最後に何をもたらすのか? 衝撃の結末を理解せよ

「グローバル化」というのは何かというと、企業が安い労働力を求めて外国に出ていくことである。「多文化共生」というのは何かというと、企業が安い労働力を外国から連れてくることである。安い労働力が満ち溢れる国は貧困が満ち溢れる国である。最後には悲劇が待っている。(鈴木傾城)

日本人の貧困化は、「グローバル化」と「多文化共生」の2つがもたらしたのだ

日本企業は安い労働者の確保のため、最初は朝鮮人を、次に中国人を、現在はベトナム人を大量に受け入れた。もちろん、これで終わりではない。今後はインド圏の安い労働者、そしてアフリカの黒人も「グローバル化」と「多文化共生」で日本に大量に入り込んで日本に定着する。(鈴木傾城)

新型コロナウイルスは、人々の意識を変化させる巨大なパラダイムシフトになる?

新型コロナウイルスの問題が長引けば長引くほど、人々はグローバル化に対しての「警戒心」や「不安感」を強めていくようになる。そして、いろいろなところで無意識にグローバル化に対するブレーキが生まれるのではないか。人々に植え付けられた意識の変化は新しい時代の転換を生み出すかもしれない。そういう目で私は社会の変化を観察している。(鈴木傾城)

根深いロマへの嫌悪。ロマに対する嫌悪や排斥はこれからも続く理由とは

2019年3月。フランスの首都パリで、少数民族「ロマ」に対する攻撃が相次いで、警察はロマを襲撃したフランス人を20人逮捕するという事件が起きていた。 何があったのか。SNSで「白いバンに乗ったロマのヤツらが、若い女の子や子供たちを誘拐している」という根拠のないデマが瞬く間に広がり、このデマを信じた一部のフランス人が、怒り心頭に発してロマを襲撃したのだった。 「ロマ」とは、私たちがかつて「ジプシー」 […]

◆多文化主義を推進したEUに未来はない。あるのは混乱と破壊だけだ

EU(欧州連合)は、2015年に大量の難民を迎え入れたのだが、当初はこれを人道的援助で歓迎していた国民も、やがて「思っていたのと違う」と蒼白になった。 難民たちは、受け入れてもらったことに感謝しなかった。福祉を食いつぶし、自国の文化に馴染まず、暴動やテロを起こし、ユダヤ人を襲撃するような事件を起こしたりするようになっていった。 ところが、左派メディアは人道的見地からこうした難民たちを批判する人間た […]

◆グローバル化の受容と反発の対立構造で社会が大きく揺らぐ

ドイツはメルケル首相自らが「移民・難民を受け入れよ」と言って2015年には大量のシリア難民を受け入れた。 しかし、これによって国内が移民の群れで混乱すると「移民を入れて国の文化を破壊するな」という動きが国内で自然発生して移民反対派の政党が大躍進し、メルケル首相を追い詰めるという姿が見られるようになった。 グローバル化が推し進められていくと、人々は自国の文化も歴史も言語も急激に失っていく。そのため、 […]

◆どこに行っても同じ光景、同じ商品、同じ価値観で固定化?

2013年にインド・コルカタに行った時、何度かバスに乗っているのだが、そのバスの中で電話音がして男が耳に当てたのはアップルのアイフォーンだった。 インドでは今も物乞いビジネスで生きている人々もいるのだが、一方でアイフォーンを所有してコミュニケーションをしている人々も大勢いる。 2017年にカンボジアにいた時、知り合った女性はアンドロイドのスマートフォンを持っていて、私がアイフォーンを持っているのに […]