◆風俗や売春の現場では、誰の子供かわからない子供を妊娠する可能性は常にある
先日、千葉の栄町で働く現役のソープ嬢と話していると、彼女の知り合いのソープ嬢が「客の子を妊娠して大騒ぎしてる」と言った。 「客の子」と言っても、どの客の子なのかはわからない。予想外の妊娠で、相手もわからないのだから、もう堕ろすしかない。しかし、ソープで働いているにもかかわらず、買い物依存症でまったくカネがない。 「それで、病院行かないといけないし、しばらく働けないし、あれこれ借金もあるから、私にも […]
先日、千葉の栄町で働く現役のソープ嬢と話していると、彼女の知り合いのソープ嬢が「客の子を妊娠して大騒ぎしてる」と言った。 「客の子」と言っても、どの客の子なのかはわからない。予想外の妊娠で、相手もわからないのだから、もう堕ろすしかない。しかし、ソープで働いているにもかかわらず、買い物依存症でまったくカネがない。 「それで、病院行かないといけないし、しばらく働けないし、あれこれ借金もあるから、私にも […]
世界中どこでもそうだが、セックス産業には少なからずの軽度知的障害者や軽度精神障害者が混じっている。さすがに重度ともなると客の方が異常を感じて臆してしまうのだが、軽度だと客は気づかないことも多い。 先日、ある30代の男性から「明らかに様子がおかしい24歳の女の子がいました」という趣旨のメールをもらったのだが、本人の許可を得て、ここに掲載したいと思う。店名やプライバシーに関わる部分については私のほうで […]
新宿・歌舞伎町には多くの風俗嬢がいるのだが、その中の何人かは極貧と言ってもいいような生活を強いられている。単価の安い激安の風俗にいるわけではない。一日に3万円か4万円を持って帰れるような環境にいる。 ホストにハマっているわけでもギャンブルをしているわけでもない。にもかかわらず、極貧なのだ。なぜなのか。 休みグセと辞めグセがあるからだった。 眠れなかったと言って休む、疲れたと言って休む、気が乗らない […]
最近の風俗の業態はデリヘルがほぼ90%近くを占めるようになっている。デリヘルは店舗があるわけではないので、男たちのほぼ全員がスマホで大手の風俗サイトにアクセスして、女性たちのパネルを見て誰にするかを決める。 そのため、風俗サイトに掲載される「パネル」と「日記」は非常に重要な集客ツールとなる。しかし、その日記は、興味深いことに「お金が欲しいので誰か来てください」と書いている女性はひとりもいない。 た […]
あちこちの地雷店の女性に声をかけて話を聞くような作業をしていると、いつも感じることなのだが、彼女たちとは話がうまく通じないことも多い。あるいは話を聞いていても、どことなく要領を得ないことも多い。 コミュニケーションがうまくできない。敬語は絶望的に使えないし、こちらの言った言葉の真意がまったく読み取れない。 たとえば、普通の女性であれば「今日は暑かったでしょう?」と言うところを、「今日は暑いだろ?」 […]
以前、シリコンを入れたが肉芽腫になって乳房に膿が溜まってしまった風俗嬢に会ったことを書いた。(◆シリコンを入れたが、肉芽腫になって乳房に膿が溜まってしまった風俗嬢のこと) 実は、シリコンを入れたが合わずに除去して、大きな手術痕が付いてしまったり、萎んだまま戻らなくなってしまったりした女性は大勢いる。風俗嬢の中にもシリコンを除去して崩れた胸のまま仕事をしている女性も多い。 そうした女性からは馴染みの […]
以前、梅毒にかかっているにもかかわらず、それを治療しないで日本中を転々と出稼ぎして梅毒を広めていた風俗嬢がいるのを記事にしたことがある。(梅毒にかかっても治療せず、日本中を這い回って拡散していた風俗嬢) この女性は同僚の風俗嬢にSNSで告発されて大きな非難を浴びることになった。 それもそうだ。彼女が梅毒を顧客にうつしていると、その顧客は同じ風俗店の別の女性を指名する可能性が高いので、すぐに同店内で […]
日本政府は最近、リスキリング(Reskilling)という言葉を言い出している。リスキリングというのは、職業能力の再開発、再教育のことを意味しているのだが、私はこのリスキリングというのは、ある程度の「知性の土台」がないと成り立たないものではないかと思っている。 「知性の土台」が十分ではなく、社会のどん底《ボトム》で生きている人たちには、絶対に難しいのではないか……。なぜ、そう思うのかというと、「知 […]
今の日本ではタトゥーに対する思いはまだ複雑だ。それはヤクザを代表する裏社会の人間たちや、半グレやアウトローたちのシンボルのように思われており、その意識はなかなか変わらない。 しかし、許容度は確実に広がっている。普通の人たちがファッションで入れるワンポイントタトゥーも増えて、それが定着するようになってきているからだ。中高年や高齢者の間でも、ここ10年で「ワンポイントくらいならいいじゃないか」という意 […]
クリスマスになると、数年前にインタビューで知り合った千葉出身の20代半ばの風俗嬢を思い出す。所属するデリヘル店では超絶的なナンバーワンの女性だったが、会うと目をみはるような美人でもなく、派手でもなく、スタイルが抜群に良いわけでもなかった。 確かに清潔感と優しく明るい雰囲気には好感度は高かったが、「ものすごく美人」ではない。しかし、この女性が彼女の所属する店で最も売れている女性だった。 とすれば、性 […]
先日、刑務所上がりの知り合いといろいろ話をしていたのだが、ご存知の通り日本ではカタギになろうとして履歴書を開いて、正直に「刑務所に勤めていました」と書いても評価されることはない。 つまり、前科がある人間はいくら刑務所の中で更生したところで、それで再び表社会で普通に働けるようになるとは限らない。履歴書に正直に前科を書いたら、その時点でほとんどの面接は落ちる。 前科があることを言わなければバレないこと […]
素晴らしい家庭で育った女性や、満ち足りた人生を送っている女性や、自分を理解してくれたり支援してくれる友人がまわりにいたり、コミュニケーション能力が高かったり、経済的に問題のない女性は、真夜中の世界に降りてこない。 ましてや風俗嬢になったり、売春に関わったりすることもない。 これを逆に言えば、育った家庭に問題があったり、失意と失望と挫折にまみれた人生を送っていたり、助けてくれる友人などひとりもいなか […]
2020年からのコロナ禍で風俗の世界では風俗嬢も客も減ったのだが、2020年の秋頃から風俗嬢は戻りはじめ、2021年にはまだ緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が行われていたにもかかわらず客の方も戻って来るようになってきた。 2022年はオミクロンが流行して感染者数は増えているのだが、もう夜の世界では誰もコロナを恐れている人間はおらず、いまや風俗は新しい女性が次々と風俗に飛び込むフェーズとなっている […]
5年以上に渡って私に情報提供してくれていた女性が、年齢のことや病気のこともあって風俗の世界から完全に引退して東京からも離れていった。 彼女からはさまざまな現場からの情報を頂いて、もう感謝しかないのだが、コロナ禍の中で彼女もまた風俗を続ける気力を失って、ここ最近は短期のアルバイトなどをしつつ、徐々に風俗から離れている最中だった。 風俗の仕事のせいかどうかは分からないのだが、女性特有の病気も抱えていて […]
過去にインタビューした女性たちの生々しい音声が莫大にあって、それがまったく整理されていないまま保管されていて途方に暮れているのだが、たまに彼女たちの音声を聞き返していると、風俗で働く女性たちの関心がいくつも浮かび上がってくるのが興味深い。 その中で何人もの女性がさりげなく話しているのは「身バレ」に対する強い警戒心である。 多くの女性たちにとって「風俗で働いている自分」というのは「自分のまわりにいる […]
先日、風俗の仕事をまったくしたことがない表社会の30代の女性と話をしていて、「生活が苦しいので風俗の仕事を考えたこともある。風俗をやったら、すごく稼げるんでしょう?」と訊かれた。 「風俗は年齢やジャンルによって幅があるので、必ずしもみんながすごく稼げるわけではないと思う」 私がそのように言うと、「私の知り合いで100万円稼いだという人もいる」というので「そういう人もいるけど全員が100万円稼げるわ […]
普通の家庭で育ち、普通の教育を受け、だけれども運が悪くて非正規雇用の仕事しか見つからなかったので、少ない給料でささやかに慎ましく暮らしている20代半ばの女性がいたとする。 彼女は一生懸命に働いているけれども、ある時、会社の業績が立ちゆかなくなって自分は悪くないのにリストラされる目に遭ってしまう。貯金は数十万円くらいはあるが、それに頼っているとすぐにゼロになって家賃も払えなくなってしまう。 次の仕事 […]
2022年2月2日、東京ではコロナの新規感染者が2万1576人となっており、病床使用率も51.4%だとマスコミが煽っているので、さすがに街からは人の流れは減っているという報告も出てくるようになっている。 当然、どこの風俗店でも風俗嬢の出勤が減っている。客も減っているので風俗店の中には大幅な割引をするようになった店もちらほら出てきている。言うまでもないが客が恐れているのである。 それもそうだ。オミク […]
2022年1月17日、オミクロンの感染が広がったことで、日本政府は東京・千葉・神奈川・埼玉・三重・岐阜・新潟・長崎・宮崎・熊本の一都九県に、新たに「まん延防止等重点措置」を適用する方向で検討に入っている。 風俗嬢は2020年から2年、コロナ禍による環境の激変でひたすら耐えて生き延びてきたのだが、やっとコロナ禍も終わると思われた11月から突如としてオミクロンの流行が始まって、またもや危機にさらされて […]
日本の風俗店を管轄しているのは警察庁である。警察庁の生活安全局保安課が2021年5月に出した最新の情報によると、性風俗店の届け出は2020年の段階で3万2066件となっていた。 そのうち、店舗型(ソープランド、ピンクサロン、ファッションヘルス等々)は7402件で、デリヘルは2万2837件だった。映像送信型性風俗(ライブチャット、有料アダルトサイト等々)は2641件、その他186件となっている。 つ […]
五反田の喫茶店で以前から知っているひとりの風俗嬢と半年ぶりくらいに会った。 彼女は、私が情報源にしている女性のひとりなのだが、生まれてこの方ただの一度も表社会で働いたことがないという筋金入りの風俗嬢でもある。今は、たまにデリヘルで働いたり働かなかったりしながら何となく暮らしている。 去年の秋頃から風俗には戻ったことは戻ったが、最近は風俗の仕事はあまりしていなくて「貯金で暮らしている」と彼女は言った […]
風俗でトラブルを起こして逮捕される男は、たまにメディアで報道されたりする。風俗の逮捕で多いのは、女性に強制本番を強いて通報される事件と、女性との行為を盗撮して通報される事件である。 あと、女性を殴りつけたり、ナイフを持ちだして脅したり、ドラッグを強要しようとしたり、ストーキング行為をしたりして逮捕される男もいる。 以前、何人かのデリヘル嬢に「警察沙汰になったことはあるのか」と聞いたことがあるのだが […]
2021年7月8日。政府はまたもや東京都に対して「緊急事態宣言」を発出すると発表した。7月12日から8月22日まで、である。埼玉・千葉・神奈川・大阪は「まん延防止等重点措置が8月22日まで延長される。 今回のこの決定は、東京都でも感染者が増え、しかも感染力の高いデルタ型のコロナウイルスが広がりつつあることから取られた措置であるとされているのだが、それは建前で、「国民の生活を押さえつけてでもオリンピ […]
コロナ禍はワクチン接種の拡大によって今後は収束していく見込みであり、数ヶ月後は今とはまったく違った光景になっているはずだ。 しかし、コロナの変異種が警戒されているので、ワクチン接種が高齢者だけでなく、10代から50代まであまねく広がらないと、風俗業界にしっかりと客が戻るのは秋以降になるのではないだろうか。 それまでは、推定30万人にものぼる風俗嬢は、「感染を怖がって客が来ない」という冬の時代を何と […]
社会の裏側を野良犬のようにうろうろしているとすぐに気付くのは、思慮深い人間よりも、むしろ思慮に欠けた人間の方が多いということだ。 それもそうだと思う。アルコールやドラッグや危険な性病や騙しや詐欺や犯罪が剥き出しの場所なので、まともな人は近寄らない。必然的に享楽的で、短絡的で、自滅的な人間が集まることになっても不思議ではない。 遠い昔に見た欧米社会のどん底《ボトム》を描いたドキュメンタリーで、登場人 […]
2021年6月1日。東京都立川市で奇妙な殺人事件が起きている。19歳の少年が31歳のデリヘル嬢を包丁で70ヶ所もめった刺ししたという事件である。 事件は3時45分頃に起きているのだが、上下黒っぽい服装にリュックを背負ってマスクをした19歳の男は部屋に入る前にデリヘル店で女性を呼び、ひとりでラブホテルに入ってから部屋番号を告げて女性を呼んでいた。 この男は初めてこのデリヘルを利用し、女性は被害者を指 […]