歌舞伎町では、やらずぽったくり詐欺をする女性が何人か暗躍しているので有名だ。彼女は出会い系で客を募り、客がついたら歌舞伎町のレンタルルームに連れ込み、男がシャワーを浴びているあいだに、男の財布や現金を盗って一目散に逃げるという手口を使っていた。
歌舞伎町を全力疾走する彼女の姿は何度か目撃されている。
こういう手口は、タイのヤワラーに沈没していたときにはよく聞いた。今の日本でこういうのが広がっているのは、日本の底辺がすでに東南アジア化しているということの現れなのかもしれない。
大久保公園に日本人の若い女性が立ち、中には未成年がいたりするのだが、そういう光景も東南アジアではよく見た。どこの国でも社会が貧困化したら、底辺の姿はよく似てくる。日本も似てきた。
社会が貧困で荒廃すると、女性たちがこうやってスレていく。また、それと同様に、男たちも余裕がなくなっていくわけで、今後は男が風俗嬢のカネを盗むという犯罪も増えていくだろう。狙われるのはデリヘル嬢だと思う。
彼女たちはホテルに派遣されて、密室でふたりっきりになるのだから、格好のターゲットである。
今にはじまったことではないが、デリヘル業界においては、風俗嬢のカバンの中身をあさって現金を盗む男がいるというのは昔からよく知られてきた。こういうのが、いずれは恒常化、巧妙化していくように思えてならない。
そういえば、最近の例でいうと、沖縄県で発覚した事例がある。
特別支援学校に勤務する男がデリヘル店の風俗嬢から現金を盗み、停職6カ月の懲戒処分を受けたのだが、この男はホテルの部屋で女性がシャワーを浴びているスキを狙い、カバンの中から現金を盗んでいた。