◆「男に身体を与える」と、まるで使用権を与えるような言い方をする女性の立場

◆「男に身体を与える」と、まるで使用権を与えるような言い方をする女性の立場

最近の風俗の業態はデリヘルがほぼ90%近くを占めるようになっている。デリヘルは店舗があるわけではないので、男たちのほぼ全員がスマホで大手の風俗サイトにアクセスして、女性たちのパネルを見て誰にするかを決める。

そのため、風俗サイトに掲載される「パネル」と「日記」は非常に重要な集客ツールとなる。しかし、その日記は、興味深いことに「お金が欲しいので誰か来てください」と書いている女性はひとりもいない。

ただのひとりもいない。ゼロだ。

逆に、いかにもセックスが好きみたいな扇情的なことを書いている女性はいる。

しかし言うまでもないが、セックスワーク(売春や風俗)に関わっている女性たちは、別にセックスがしたいからそこにいるわけではない。金がもらえるからそこにいる。それが本音なのだ。

とすれば、風俗サイトで女性が書く日記は「単なる集客の宣伝文句」であって、まったく本音が書かれていないということを意味している。

彼女たちが欲情を刺激するような格好や態度や眼差しを送るのは、セックスを求めているからではなく、金を求めているからである。金が入るから、男が好む格好と態度を「演じて」いる。

もし、そのビジネスで1円も入らないのであれば、99%の女性は辞めていく。セックスがしたいわけではないからだ。

女たちにとってセックスワークとは、金のために自分の身体の「使用権」を男に与えることであり、それ以上でも以下でもない。それは商取引に過ぎない。

女性の身体は需要がある。犯罪の現場では、女性はしばしば男たちに監禁されて身体を蹂躙されるのも、そこに需要があるからである。だから、セックスワークが成立し、「使用権」の売買が行われる。

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