愛媛県今治市松本町で64歳のピアノ教師が殺されている。この教師の娘が元ホストの人間のクズみたいな男と付き合っていて、娘は男に激しい暴力を受けていた。
この歌舞伎町のホストだった男は、過去に女性にストーカーしたり、暴行したりして何度も逮捕されている粗暴な男だった。ピアノ教師の女性は娘を守ろうとして殺された可能性がある。
この元ホストのクズだけでなく、ストーカー気質の男は世の中に大勢いる。彼らの執拗さや、思う通りにならないとすぐに暴力に走る凶暴性は、多くの女性が指摘するところだ。
私の著書『病み、闇。』では、吉原のソープランドで殺されたソープ嬢のことも取り上げているのだが、かなりの風俗嬢がストーカー気質の男に付きまとわれたりした経験があることを私は何度も聞いている。
「店で待ち伏せしていた」「駅で待ち伏せしていた」というのもあるのだが、驚くべきことに「自宅マンションの前で待ち伏せしていた」というのもある。
もちろん、女性は誰にも自宅の場所なんか教えない。客はおろか、同僚にすらも自宅の場所は教えることはない。にもかかわらず、ストーカーは自宅を突きとめて待ち伏せしたりするのである。ストーカーがどのように自宅を突きとめたのかはわからないが目の前にいる。女性にとって、それは恐怖でしかない。
「女の子がストーカーに悩むのは、業界特有の課題。そういうのは心理的にもすごく負担になります。でも、それをSNSに書いたりしたら、風俗やってるんだからしょうがないと言われたりします」と私に説明したデリヘル嬢もいた。
どんな職業に就いている女性であっても、ストーカー被害から守られる必要がある。しかし、風俗嬢に関して言えば「そういう仕事をしているから」と逆に女性が悪いようなことを言い出す愚かな人間もいるようだ。
悪いのはあくまでもストーカーのほうである。過去に会った風俗嬢でストーカーについて語っている音声もあるが、改めてそれを聞き返してストーカーにつきまとわれる女性のことも思い出した。