◆日本に1700万人いる境界知能。風俗の「地雷店」に彼女たちが流れてやってくる

◆日本に1700万人いる境界知能。風俗の「地雷店」に彼女たちが流れてやってくる

あちこちの地雷店の女性に声をかけて話を聞くような作業をしていると、いつも感じることなのだが、彼女たちとは話がうまく通じないことも多い。あるいは話を聞いていても、どことなく要領を得ないことも多い。

コミュニケーションがうまくできない。敬語は絶望的に使えないし、こちらの言った言葉の真意がまったく読み取れない。

たとえば、普通の女性であれば「今日は暑かったでしょう?」と言うところを、「今日は暑いだろ?」とタメ口で言うこともある。初対面で突如としてこのような口調で問いかけられたら面食らうが、別に彼女たちは悪気があるわけではない。感覚がどこか人と違うのだ。

他にも、いろんなところでどこか奇妙な部分がある。

それは、ちょっとした化粧の異変であったり、どこかチグハグなファッションであったり、奇妙な言動であったり、それぞれ女性によって違うのだが、よくよく観察するとどこか普通ではないのだ。

一見すると普通に見えなくもない。ところが少し一緒にいると、どうも普通ではないことに気づく。

こうした女性たちと何十人も会っていると、やがて彼女たちが境界知能《グレーゾーン》に生きている女性であることがわかってくるようになる。彼女たちは知能検査の結果だけでは知的障害とも発達障害とも診断されない。

しかし、生きていくには間違いなく支障をきたしている。知能の平均よりも知的障害の方に近い部分にいて、一応は正常と判断されているのだが問題を起こして苦しんでいる。地雷店にいるのだから経済的にも困窮している。

彼女たちこそ、「流れ流れて堕ちた」という表現が合う。

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