鈴木傾城

鈴木傾城

◆近況。「このまま放置していたら間違いなく突然死する」と言われ3回も入院手術

最近、ほとんど自分のことを書かなくなってしまった。良い機会なので、今日はひさしぶりに近況でも書いて見たいと思う。今年は、つくづく〝死〟について考えさせられた年だった。私はかねてから74歳で死ぬと公言しているのだが、それは平均寿命が80歳でも...
周知

『ブラックアジア✕シックスサマナ同窓会』5月30日(金)開催します

ブラックアジア✕シックスサマナ同窓会いよいよ明日です。皆さんにお目にかかれるのを楽しみにしております!『ブラックアジア』『ダークネス』でおなじみの鈴木傾城。『ルポ西成』『ルポ路上生活』『ルポ歌舞伎町』等、実体験系ルポライター國友公司。人生再...
鈴木傾城

◆『ラテラル』トークライブ、参加ありがとうございました。心より感謝です

鈴木傾城です。まだ大阪におります。今日、些細な用事はあるのですが、他は特に目的は持たないで、のんびりと大阪で一日過ごそうかと思っております。大阪はとても性に合っています。好きです。トークライブの前日は西成《にしなり》のドヤ街に長い間いたので...
鈴木傾城

◆『ボトム・オブ・ジャパン』はできています。あとは本屋に並ぶのを待つだけ

今まで何の制限もなく、自由に気ままに好きなだけ夜の街をほっつき歩いていた。しかし2020年は、中国発コロナウイルスのパンデミックでそういうわけにはいかなくなった。「やれやれ」と思う。本当は3月に東南アジアのどこかに出かけ、東南アジアの真夜中...
鈴木傾城

◆ブラックアジアの出版元である「ラピュータ」が力尽きてしまったこと

このサイト『ブラックアジア』は、東南アジアの売春地帯の話を書くことから始まった。つまり、『売春地帯をさまよい歩いた日々』がブラックアジアの原点であり、始まりである。私は今でも東南アジアのあの濃厚な空気感やアンダーグラウンドの強烈な女性たちの...
鈴木傾城

◆イスラム圏の女たちに好かれたくてヒゲを生やして空港でテロリスト扱いの日

新型コロナウイルスの蔓延によって、グローバルな人の流れがじわじわと制限されるようになっている。日本政府は中国・韓国・イランからの入国拒否を原則として拒否することに決めたのだが、日本人もインドを含めてあちこちの国から入国制限されるようになって...
会員制

◆「このままでは40代頃にはホームレスになって死ぬ」と覚悟していた頃のこと

2019年8月。私は久しぶりにタイの首都バンコクに向かって、かつて自分が沈没していたあの東南アジアの喧噪にまみれていた。若い男たちを誘う女たちの嬌声。バーの奥から男が通るたびに大声を張り上げて引きずり込もうとする女たちの姿。檻に入れられてい...
鈴木傾城

目を守るためにサングラスを付けるようになったが、気に入ったものがない

私はほんの数年前まで、サングラスはいっさいしない主義だったのだが、ある時に深作秀春氏の著書『視力を失わない生き方』を読んでから、自分の「サングラスはしない」という考え方が間違っていることに気付いた。「太陽のまぶしさは歳を取れば取るほど眼に深...
会員制

◆努力しても報われないかもしれないが、それでも努力しながら生きる

子供の頃、私の住んでいたところから駅に向かって歩く途中、個人経営の鉄工所みたいなところがあった。そこを通ると機械オイルの匂い、ガソリンの匂い、切り出した鉄の匂いがした。その匂いがとても心地良くて、私は立ち止まってずっと匂いを嗅いでいたものだ...
会員制

◆快楽に死んでいった二人の男と、死にそうで生き残った鈴木傾城

東南アジアの闇。東南アジアの暗がり。荒廃した街の奥の奥にある小さな赤いネオンと、そのネオンの影で禍々しい陰影を表情に貼り付けた女たち。据えたカビの匂い、タバコの煙、そして女たちの髪から漂ってくる安い香料とパウダーの匂い。私はこうした世界に惹...
会員制

◆鈴木傾城、あいりん地区で1泊1000円のタコ部屋に沈む

大阪のあいりん地区は、かつては「釜ヶ崎」と呼ばれた場所で、東京の山谷と共に日本を代表する「ドヤ街」である。ドヤ街とは「宿(やど)」を逆さに言った言葉である。裏社会の人間は、自分たちが「裏側」であるという意識があるので、表側の人間が「やど」と...
会員制

◆大阪。あいりん地区と、飛田新地に寄ったので歩いてみた

大阪に入って、梅田をうろうろ歩いていたのですが、今日は朝の9時頃に天王寺付近にいたところで、大阪環状線の人身事故でまったく電車が動かなくなりました。どうも、今宮駅で人身事故があったということですが、1時間以上も再開不能とのことです。まあ、こ...
歴史

◆傾城(けいせい)という言葉に娼婦の存在が埋め込まれている

徳川家康は戦国時代を生き抜いた稀代の策略家であり、戦略家だった。この男が豊臣秀吉を破って天下を制定したとき、西方の大名たちを弱体化させるために公娼制度と参勤交代を敷いたのは有名だ。家康は、江戸の吉原に一大遊郭を作り上げ、これを手厚く保護した...