欧米では路上に立つセックスワーカーたちが非常に刺激的な恰好をして男を釣っている。イタリアでも、スペインでも、アメリカでも、ブラジルでも、ほぼ下着同然の女性が路上に立って車に乗っている男たちを誘う。
そして、話がまとまると男たちの車に乗り込んで、そこをホテル代わりにして性サービスを行う。わかりやすく、直接的だ。
こうしたストリートのセックスワークは、それこそ1000年も2000年も前から途絶えずに続いてきており、これからも為政者がどんなに規制をかけても、フェミニストがどんなに金切り声で反対を叫んでも、廃れることはないだろう。
一時的には消えるかもしれないが、永久に消えることはない。経済格差が広がったり、女性の貧困が深刻化したり、治安が悪化したりすると、まるでそれを待っていたかのように生まれてくるのだ。
女性の露出度の高い格好は、男を引き寄せる。どんな辺鄙《へんぴ》な場所であっても、何人もの女性が刺激的な格好をしていたら、間違いなく女性の数の10倍以上の男がやってきてにぎやかな場所になるだろう。
こうした格好をする女性たちは、ほぼセックスワークとセットになっているのだが、台湾の「檳榔西施《びんろうせいし》」は少し違う。
俗に「ビンロウ売りの美女」として世界に知られている彼女たちは、本当にランジェリー姿になって路上をうろうろしていた。2002年に法規制されたはずなのに、消えかけては流行り、流行れば規制されて廃れるという動きを繰り返している。
ランジェリーで売れば男たちがよろこび、ビンロウが売れるので、規制されても隠れて「ランジェリー営業」が続く。しかし、このビンロウ売りの美女も、いよいよ減少してきて自然消滅しつつあるのだという。