フィリピンではコロナ禍が収束するにつれて、ゴーゴーバーも全面的にオープンになって、マニラのエドサ・コンプレックスも、パンパンガ州のアンヘレスも、その他のいくつかのエリアもすべて解禁状態となっている。
再び、歓楽街《シン・シティ》が戻ってきた。
ところで、このフィリピンだが歓楽街とはまったく違った別の違法なダークサイドがコロナ禍で限りなく深く、広く、蔓延してしまったというのは、あまり表社会の人々には知られていない。
子供たちの「性虐待(チャイルド・セクシャル・アビュース)」が爆発的に増えたのだ。
かつてセブなどでは10代の女の子たちがゴーゴーバーなどやその周辺で売られているという現実があったのだが、今はもう性虐待で消費される女の子たちはそんな目立つ歓楽街にいない。
どこにいるのか? オンラインなのである。
コロナ禍で歓楽街が完全に閉鎖されて、どうなったのか。彼らはインターネットに活路を見出すようになり、完全にそちらにシフトした。子供たちの性的な画像をインターネットで売りさばく。
それが彼らの思って以上に大きなビジネスになったので、子供たちを使ったポルノが大量生産されるようになったのである。それがここ数年のフィリピンのアンダーグラウンドの出来事であった。
あまりの児童オンラインポルノの氾濫と蔓延のために、フィリピン当局も危機感を抱き、ちょうど1年前に司法長官が「オンラインの児童性的搾取に対する戦争」を宣言するようなことになっていた。
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