◆貧困の中では「家族の絆」という美しい概念が、美しくない現実を生み出す

◆貧困の中では「家族の絆」という美しい概念が、美しくない現実を生み出す

「家族の絆」はとても美しい概念だ。親は子供を愛し、子供は親を愛し、いつまでも理屈を越えた愛でお互いを支え合う。冷酷無情の犯罪者ですらも、自らの家族を愛する姿勢を持つ。

日本もかつては家族の絆がとても重視された社会だった。

しかし、それはもう過去の話となった。戦後の日本はアメリカ風の個人主義が浸透していき、「家」や「家族」を重視するのは古くさい考え方とされ、大家族も解体されて核家族が普通となっていった。

そして今やこの核家族すらも成り立たなくなりつつあり、単身者が日本社会を覆い尽くすようになっている。

家族の姿は「夫婦のみ」「夫婦と子」「一人親と子」「大家族」等、いろんな姿があるのだが、今の日本で最も多いのは「単独世帯」なのである。核家族よりも単独世帯の方が多い。

若年層が結婚しなくなり、高齢者が相手を亡くすのが並行で起きているのだから、それは当然のことでもある。その結果、家族の絆は弱く、もろいものになっていったのも無理はない。

しかし、東南アジアは違う。まだまだ強烈な「家族主義」であり、家族の絆はとても強い。一般にそれは良いことだ。しかし、「家族の絆」と「貧困」がかけ合わされて、最悪の結果が生まれることもある。それは何か?

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